「かなりグロい」ランボー ラスト・ブラッド 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
かなりグロい
やっぱり、スタローンはクリーンなヒーローじゃなきゃダメでしょ。スタローンが一人で悪に立ち向かってやっつけるというのはワンパターンであっても、勧善懲悪モノが好きな日本人には受け入れられてきたのだが、ランボーはあくまで戦場のヒーローでしょ。
それなのに、マフィア顔負けの残忍な殺戮方法の連続というのはどうなの?
見せしめの為に首の無い遺体を置いたり、脚を切り落としたり、心臓を抉り取ったりというグロい内容をファンは望んでないと思う。
百歩譲ってそれを受け入れたとしても、物語の設定には違和感があると言わざるを得ない。私怨に駆られての復讐劇ならガブリエラは同居人の孫でなく実子ということにしないと動機づけとして弱いかな。
思わせぶりに登場する女ジャーナリストのカルメンももっと深くストーリーに絡んでくるのかと思ったら、単なる情報提供者でしかなく、なんか拍子抜け。
ただ、敵地に乗り込んで成敗するのでなく、様々なトラップを仕掛けた自陣に誘い込んで、というあたりは戦争オタクのキャラクターのランボーらしくて良かったと思う。
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