「これは断末魔の叫びか栄光への助走なのか?」さよならテレビ さすらいの雑魚さんの映画レビュー(感想・評価)
これは断末魔の叫びか栄光への助走なのか?
新年2日からシネマテークを埋めた満員の観客が息を詰めて見入った のラスト5分。優しく弱い人に寄り添う風だった善人が、優しさの仮面を脱ぎ棄て、世界を自由に切り取り再構成するドキュメンタリストの悪魔的なまで冷たい刃まで暴露し叩きつけた、これは現実への宣戦布告状なのか、あるいはもしかして理想へのラヴレター。
報道部所属の現役TV局員と東海テレビ放送が自己の臓物と恥部をぶちまけたドキュメンタリーと言う名の自爆テロは、理想と現実・職業倫理と組織防衛の狭間で揺れるすべての組織人の心に突き刺さるはず。
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やたべさんのコメント
2020年1月31日
TV局のスタッフが、自社の内部を撮影したドキュメンタリー。この程度でも少し話題になるとは…💦
この作品の出来も含めてメディアの凋落が、社会の凋落を予言いているようでうすら寒い💧