フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のレビュー・感想・評価
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映画のinstallation
ウェス・アンダーソン節前回で、アニメーションよりも此方の方が色濃い。とはいえ、今作もラスト前はアニメを挿入しているので表現方法の多様性を模索しているのも印象深い。
レア・セドゥー、リナ・クードリ、シアーシャ・ローナン等、惜しげもなく女性美を表現していても、決して官能性を押し出すでもない表現は、それでも観客に対して否が応でも釘付けになる美しさを与えている点も見逃せない。
ストーリー的には2番目が面白かった。
監督的には3番目が推しなのかもしれない。フランスで東洋人といったら、レオナール・フジタと直ぐにインスピレーションが湧くが、ネスカフィエは正に風貌通りのところもニヤつくw
映画と言うよりアートとして鑑賞することに意味のある作品である
字幕読むのが惜しい場面の連続
どんなもんか?と恐る恐る鑑賞。個性豊かな記者達の雑誌の編集会議で議論されてる記事をもとにしたストーリー。なるほど、そーいう建て付けね!ナイス。好印象です。まさに雑誌のような映画。
観る雑誌?観るコラム?小粋でお洒落感たっぷりで、映像やカットは全て計算されたかのようでいて、絵巻を広げていくように物語が展開したり、スタイリッシュな舞台演出のような展開あり、人使えないならコレで(笑)、、、など、全く飽きのこない映画です。どーやって撮ってるの?って思うこともしばしば。ワンカット毎、どれを切り取っても素敵なポストカードになりそう。字幕を目で追うことが勿体無いほどの、珠玉のカットの連続。かつ、小ネタが場面に散りばめられてる気がします。画面の隅から隅まで意識してる気がするんですよね。あー、Blu-rayで停止しながら観たい(笑)なんか、映像クリエイターさんが作った感が。隙がないわー。
お話もどこか現実離れしてるからでしょうが、コミック仕立てな感じで肩肘張らずに楽しめます。ほんと、雑誌のコラム読んで思う「どこで見つけてきたんだ?こんな話」ってのばかりで。僕は画家の記事がお気に入り。あ、活動家の記事も良かったなー。とにかく観て楽しい作品です。これぞ娯楽作品なんじゃ?俳優の使い方もある意味娯楽です。ウィリアム・デフォー良かったな。
結末もナイスな終わり方。こんな素敵な記者達が集う雑誌が廃刊になるのは惜しいよね
もしかしたら好き嫌い分かれるかも?僕は大好きです。
(どんな話だったか、肝心のストーリーをよく覚えていない。)
ウェスアンダーソンの世界感は好き。遊び心がいっぱい。どのワンシーンを切り抜いてパネルにしても絵になる。サティのような音楽にあわせて流れていく展開はちょっとシュールでどこかコミカル。
でも、印象に残るカットはいくつもあるけど、あらすじが説明できないんだよな。ぼ~としてた。幼児向け番組を観ている赤ん坊が内容も分からずキャッキャッとするように、大人が観て、ただなんとなしにオシャレだなあと眺める映画、とでも言おうかな。
高揚感に富み、思わず朗らかになる
舞台の転換や登場人物の入れ代わりが激しく油断すると置いていかれる様なテンポ感で物語が進んでいく。
雑誌社の編集部とそこに在席する個性豊かな記者たちが紡ぎ出す記事を映像として再現し、それらが次々に移り変わる。
その大枠は理解できても詳細を把握しようとするとそれだけで手一杯。
ただこの映画、どちらというと感性で感じ取るような作品じゃないだろうか。
そう考えてからは全体の流れに身を任せ独創的な映像表現やウェス・アンダーソンらしい色彩、おかしみに溢れた会話劇など作品のムードに没頭できるようになった。
どこを切り取っても静止画として完成されているような理路整然とした画一的美しさやコメディタッチに優れた間のとり方、シットコムや舞台のようなカメラワーク、横と縦の幅を活用しつつ、ミニチュア劇を彷彿とさせる引きの絵も用い、かと思いきや一気に登場人物に寄って物語に引き込んでいく構成など監督ならではの独創的表現技法に富んでおり、場面転換やアニメーションに切り替わる部分などとにかくそれらの引き出しと使い方を見るだけでワクワクさせられる。
豊かで活き活きしていてその雰囲気に浸るだけで気持ちが朗らかになるような作品
この創りこそウェス・アンダーソンの映画だと改めて感じた。
EDに流れるアニメーションも洒落ていて、それでいてポップで見ているだけで気持ちが踊ってしまう。
必ずしも物語の詳細や登場人物の意図などが理解しきれなくても作品として見た場合の満足度とは別なのかもしれない と思わせられ、新たな気付きの様なものも与えてくれる そんな映画だった。
ちなみにエイドリアンブロディが吹っ飛ぶ場面は最高でした。
1925-1975
フランスのとある街にあるアメリカの新聞社の支局から発行される雑誌The French Dispatchの最終号のお話。
雑誌や街の歴史を紹介をする自転車レポーターのプロローグに始まり、刑務所の精神科病棟にいる芸術家と女性看守の話、記者と学生活動家の男女と青春のお話、警察署長と誘拐犯と料理人の話、そして訃報のエピローグ、と編集長が心臓麻痺により死亡し、彼の遺言により廃刊になることが決まったThe French Dispatchの中味と校閲等をみせていく。
ギャグみたいなものもあるにはあるけれど、ストーリーそのものが基本的にはちょっとシュールでシニカルなコメディで、様々な手法を用いて映像の美しさや愉しさをみせつつ展開して行く。
ある意味おふざけ満載で楽しくはあったけれど、深いね~と唸らされたり爆笑をさらう様なものはなく、ストーリーを求めて観たら全然足りないオシャレな作品という感じかな。
雰囲気のいいバルでおしゃれなアペタイザーをつまむ感じ
サロン音楽(ミュージック)というジャンルをご存知だろうか?古くはクラシックの世界で貴族が主宰するサロンにおける社交の装飾的存在の音楽の事。今日この名称は、サロンで味わうような、上品で小ぎれいな軽音楽の意味で使われることが多い。そして本作の味わいはまさにそんな感じかなと思う。
急逝した編集長の追悼にして廃刊最終号を彩る記者たちのコラムをオムニバスにハイセンスな映像で見せてゆくのが本作である。とにかく映像の構図は全てにおいて計算され凝りに凝っており、会話の端々に至るまでセンスを張り巡らしている。うむ、確かに意識高い系の人には受けそうだw
もう少しくだけた感じで印象を語れば、雰囲気のいいバルで、ワイン片手におしゃれなアペタイザーの数々をつまむように楽しむべき作品だなのだ。だからこの映画には、決し食べ応えのあるメインディッシュは存在しない。それは求めても出てはこないのだ。その雰囲気を楽しめれば良いが、悪く言うと山場は存在しないので全体として淡々かつ一本調子感は否めない。だから心に余裕がある時に観ないと眠くなる人もいるだろう。
これがウェス・アンダーソン監督の10作目となるらしいが、僕は「ダージリン急行」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「グランド・ブダペスト・ホテル」の3作くらいしか観ていない。まぁどれもセンスのいい作品だったからその集大成とも言えるべき作品なのかな。「犬ヶ島」公開時に次はストップモーションの手法で人を使うアイデアがあったと言っていたらしいので、逆に「犬ヶ島」をあらため観てみようと思う。これから本作を観る方で「犬ヶ島」を観ていない人は、先に「犬ヶ島」を観てから対比してみるのも面白いかもしれませんね。
ウェスアンダーソン世界観の新境地
ウェスアンダーソン監督、大好きです
オスカーを取ったグランドブダペストホテルにも見られるように病的なまでに徹底したシンメトリー風構成(配置物で左右の対比をつけてるので「風」とします)、同系統の色調のみで固めた一画面の調整、それらからなるどこを切り取っても絵画として成立しそうな圧倒的ビジュアル、映画としても好きですが映像芸術として何度見返したことか
今回もそのウェス節満載の画面が108分余す事なく続きます
その中でも特に私が好きなのは色合いなのですが今作はモノクロのシーンが多く続きます
色合いが無い点は残念に思いましたがモノクロでも美しく見せる辺りは流石です
そしてカラーとモノクロの使い分けは最初語り部の視点から見て過去がモノクロ、現在がカラーなのかと思っていましたが若干違うようですね
プロローグでも現在と過去で色が逆になっている部分がありましたし、語り部から見てインパクトのあった瞬間は鮮明に記憶が残っているので一部カラーになるといった所でしょうか
更に途中にアニメーションもいれてあらゆる技法でウェスの理想の街を表現していきます
全てが美しく住みたくはないけど観光に行ってみたい街と思わされます
どうせなら犬ヶ島やMr.FOXで使ったようなストップモーションアニメも使ってみて欲しかったですが
さてビジュアル面の話はそれぐらいでストーリーについては現代の雑誌編集部からスタートします
フレンチディスパッチザリバディカンザスイヴニングサン別冊という雑誌を4人の記者がページを振り分けられて記事を書いて作り上げます
1人目はプロローグ程度の量なので実質3部のオムニバスのような形です
で、テーマの違う記事を映像にして説明するという物です
一部は絵画の天才の囚人の話
二部は学生闘争の話(1番難解です)
三部は警察と人質の話に食べ物の話
個人的には一部の話が一番好きでした
相変わらずレアセドゥが美しい
全体的に記事という体なのでインテリチックに話が進んでいきます
それぞれ下地のテーマへの知識が0だと全く理解できない可能性もあります
インテリの中にもクスッと笑えるコメディ的要素もありまるで現実の記事だったのではと思わされます
まあ理解できなくても観る映像芸術だと思えば十分満足できるかと思います
私自身二部はあまり理解できませんでした
それぞれの話に繋がりがあるわけでもないので一冊の雑誌を通して読んでいる感覚に陥ります
グランドブダペストホテルは絵本を読んでいるような感覚でしたし彼にしか表現できない文学的世界観ですね
トータルしてウェスの世界観が好きであれば今作も間違いない作品だと思います
みなさん楽しんだようで何よりです
観た後の感想はこの映画、内容を理解するのは大体の日本人には無理かな?と思いました。大きいシアターに1/3位の入りでしたが、終始静まり返ってクスりともせずに終了。人それぞれ感じ方があるので満足した人も当然いると思いますが、私的にはウエス アンダーソン史上1番退屈な作品でした。(駄作かと言えばそれも違うような)私に初見で理解する力が無かったと思います。
今回もカワイイセットの中で醜悪なモノを見せる事は健在で、レア・セドゥの裸の頑張りの割に全く綺麗に見えない(構図としては美しい)失礼ながらグウィネス・パルトローかと思いました。十分美人ですが。
しかし物凄い数のスターが出ていてパンフで確認したいですが作品自体に思い入れが湧かないので買わずに帰りました。
奇想天外であり、静かなドタバタ劇。
いつもどおりの独特のセット、奇想天外なストーリー展開。
何が言いたいのかは、わからないが、これがウェス・アンダーソンのスタイルとして確立されている。
全体を貫くストーリーはないため、静かなドタバタ劇が延々と続く。
アニメはいらない。グランド・ブタペストホテルの時のミニチュアセットはパロディーとして成立していたが、アニメでつなぐのはつまらない。
コアなファンがいるので、高評価連発になっているが、それほどの出来てはない。
普通に観た人はレビューを書かないと思うので、評価は表に出てこないが、居眠りした人も、かなりいたのではないかと思う。
グランド・ブタペストホテルは、ミニシアターの映画だったから良かったが、犬ヶ島あたりから、人気が出たためにシネコンの映画になってしまった。
しかし、そんなジャンルの映画てはない。好きな人が足を運んで観るような類いの映画だ。
低評価ではあるが、セットや衣装、そして映像は完璧。しかし、犬ヶ島あたりから、ストーリーはないに等しく、何が言いたいのか、さっぱりわからない。
とはいえ、ウェス・アンダーソン監督の10作目ということなので、劇場でお確かめください。
延々とセリフが続くので、居眠り注意!
これ難しいですねー。目当ての画はとてもよかったけど字幕見ながらお話...
これ難しいですねー。目当ての画はとてもよかったけど字幕見ながらお話を頭に入れていくのが疲れた。
英語のナレーションにくわえてバラエティ番組のテロップみたいにデザインされた英字幕を追っていく見方を想定していて、製作者の意図を抜きにしてもそもそも構造的に日本語字幕では見辛くなる。
まるで仕掛け絵本のような遊び心満載の画面に釘付け
架空の街の架空の雑誌「フレンチ・ディスパッチ」で巻き起こる騒動を描いたこの作品。
基本的な構成は、本物の雑誌と同じようなそれぞれの記者が書いてきた記事がひとつのストーリーを形成する形になっている。
幅広いカルチャーを扱うディスパッチ誌。この映画は美術ネタ+政治ネタ+グルメネタ+プロローグ+エピローグの計5章で構成されている。
特に最初の美術ネタのチャプターがかなり印象的だった。
そのチャプターでは刑務所の中の芸術家の奇妙な美術史が語られる。
美術の英才教育を受けたはずなのに親に反抗して犯罪の道に堕ちていった天才的な芸術家が、刑務所の中でミューズを見つけ並外れた才能を発揮し始めるというストーリー。
芸術家と女看守(であり絵のモデル)の、絵を描いてる間は画家とモデルという関係性でありながら、普段は囚人と看守という複雑で奇妙な関係性がとても面白かった。
ウェス・アンダーソンらしいバッチリキマった構図の中で登場人物たちが動き回る感じがとても心地よく、まるで動く絵本を見ているような気分にさせてくれる素晴らしい作品でした。
"何だかよく分からない…"な映画
当直明け3/5本目。
当直明けで頭が飽和状態へ近づきつつあった…なんて言い訳はしたくないが…
この作品、全く分からなかった(笑)
映像を見ているだけだと、何か面白い事が起こっているなぁと…思うんだけれども、とにかく台詞が多すぎて、字幕を追いかけるだけで必死。しかも何を言っているのかその内容もよく理解出来ないし、大して面白い事も言ってない…笑
こういうのを"拷問"と言うのだよ(笑)
*ワースト・ムービーというのとは、また違うけれども、この作品がいつか楽しめる様になる日が来るんだろうか?…
*あれっ!?シアーシャ・ローナン出てた!?笑
…あぁ!あのキャバレーガール風の、青い目をした…今気づいた(笑)
*サーチライト・ピクチャーズ配給作品のパンフレットは必ず買っているのだけれども、これは買わなかった…解説を読んでもう一度観れば、楽しめる?…そんな気がしない(笑)
映画って面白い…!多彩な表現で映画を魅了するアンダーソンの世界
点数化するのが難しい…。寝ちゃったし分からなかったんだけど、感性を刺激するエッセンスが詰まっていて、観ている時の心が躍る躍る!けど、出てみると意外と冷静な自分もいたり…。映画って面白いね。
ウェス・アンダーソン作品はこれが初めて。独特な匂いと漂う異端なメッセージ性を予告編から感じていたが、本編を通すと更に強い(笑)。カルチャー誌としての多彩さにギミックを携え、闘争に毒味を少々…多方面に飛ばしながら、唯一無二の仕上がりに。その意味を理解するには少しの睡眠と気力が必要で、前半はウトウト…。でも、意識のある内は、「面白い画が流れちゃう!」という漠然とした気持ちに駆られた。つまり、面白いのだ。
雑誌の話をしているので、基本は語り部の中で起こる。対称を意識したカット割りにアニメーション、フラットに描きつつもパンチが強い。遊園地にいるかののように、心が躍ってワクワクする。瞬間的な花は凄く感じるけど、肝心の毒が回らなかったのが悔しい。
思えば、雑誌のカルチャーって一貫性を持っているようで、個々の匂いは意外と違う。ライターの色が顔として出てくるのは海外っぽいなーと思いつつ、その味がなんとも良い。こんな嗜みが出来るようになったのか…と大人になった気分だ。洋画のアンテナに疎いからこそ、こういう作品を拾った時の快さは一入。まさにワンダー。
これだけは言いたい。この作品を映画館で観れたことは紛れもなく光栄だ!たぶんまた、来年の何処かで観たくなる味がする。毒に耐える超人的な胃を持ったので。笑
活字→映像という娯楽への移り変わり
情報量の多いウェスアンダーソンの映画。字幕もはやいし、映像美に見惚れていると字幕を見逃してしまうから、一回見ただけでは理解しきれず、誤読をしていそうだけれども、
映画全体の構造が、フレンチディスパッチ誌の編集長の追悼号(最終号)を最初のページから最後のページまで、映像化したものになっている。
フレンチディスパッチ誌はおそらく普通の総合雑誌で、いたって真面目な記事の筈なのだけれども、死んだ編集長が書き手を甘やかしすぎて、元々個性派のライターたちがもう好き勝手にたのしく記事を書いていて、他の雑誌ではないような奇想天外な内容になっているのだと思われる、
活字というのは、読む人によって、多様な解釈や多様な想像(イメージ化)がなされるから、それが、ウェスの映画では、コラージュ風になったり、ストップモーションの映像になったり、アニメーションになったりするといったように表象されるのだと思う。
映画を見終わったあとに、ああそうだ、活字って、ほんとうはイメージが無限に広がるもので、読む人の数だけそれぞれのイメージが存在するんだった、ってなんだか感動してしまった。
現在はゲームの世界が3Dになったり、スマホで娯楽は事足りてしまうけれど、昔は、活字こそが、世界の人々を楽しませていたのだなと、改めて思う。だけれども、フレンチディスパッチ誌は、編集長の死とともに、廃刊になってしまう。活字を愛した人の死が、活字のおもしろさが廃れて、ほかの娯楽にすり替わっていくその様を表しているように思う。現に、この映画では、活字が「イメージという映像」で表現されているのだから。
ウェスの映画は、ひとつひとつのシーンをポスターにしてしまいたいくらい、ほんとうにかわいい、序盤のウェイターのところ、かわいい建物たち、色使い、料理のシーン、逃亡劇がアニメーションになるシーン。全て可愛いのに、あまあますぎないのは、わりとテーマに設定しているものたちが重かったりするから。バランスが絶妙なの。何度でも見たい、ウェスアンダーソンの作品でいちばん好きだと思った。
この映画は、ウェスアンダーソンかもしれない、ひとりの活字の読み手が、活字を読んだ時に引き起こしたイメージをそのまま映像にしようと試みた作品なのかもしれない。
蜷川実花っぽくなってきた感
固定ファンが多く、支持するかたも多いと思うが、私には退屈だった。情報量は多い。が、内容は薄い。セリフ量は多いが、ほとんどナレーションなのでドラマが薄い
・・・。
物語を観賞しているというより、親戚の爺さんのお話を聴いているような映画体験というのかな?
今のところ今年の暫定ワースト1位です。
男の子と女の子が浜辺でダンスしてた頃の作品は面白かったけど、犬が島あたりからなんかこう悪い意味で神がかってきたというか。
雰囲気はいいんどけども。中身がない気がする。
『どっかで感じたよな、これ。』と思ったが、蜷川実花監督作品を観たときの感じだった。
青い瞳に魅せられた
この作品、面白かったて書くとスノビッシュと思われないか、面白くなかったて言うと馬鹿にされないか、気になって評価しづらい。
好きではある。
昔、トムとジェリーの間にこんなテイストの漫画あったな。男の一生を足早に紹介するような。
絵も俳優陣も贅沢で、遊び心満載。オモチャ箱のような作品だけど、字幕読んでる間にどんどん進んでっちゃうから、忙しい。
何度も繰り返し観たら、観るたびに面白い作品だろうけども、ストーリー重視で感動したい派の、残された時間の限られた年寄りにはそんな余裕がない。
2本立て(もうないか)の幕間に少しずつ観たい。
ティモシー・シャラメ目当てか、女の人たくさんいたけどシーンとしてた。
クスクス笑いながら観る作品なんだろうけどね。いっそ吹き替えにしてくれたら良かったかも。
それにしても青い瞳の美しかったこと。
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