「良くも悪くもウェスアンダーソンらしさしかない」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 mi2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0良くも悪くもウェスアンダーソンらしさしかない

2022年3月19日
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雑誌を映画にするというアイディア、白黒とカラーが頻繁に入れ替わる世界、急なアニメーション、いつものキャスト、いつものカメラワーク、いつものミニチュア風世界。
「ウェスアンダーソンの映画ってどんな感じ?」と聞かれて1番簡単に初見の人に伝わるのはこの映画を見せること、と言えるくらい監督節全開です。

ただしウェスアンダーソンの世界を「知る」のではなく、「好きになる」入口としては、初見の人に自分は勧めないかな。初めて監督の作品を見るなら今作より「グランド・ブダペスト・ホテル」や「ロイヤルテネンバウム」をお勧めします。ストーリーがまだ分かりやすい過去作を1〜2作視聴後に今作を見て、作品の独特な雰囲気や間合い、言い回しに心躍れば立派なウェスアンダーソン中毒です笑。

mi2