「アンダーソン監督のアーティスティックなセンス溢れる作品!」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ぴーちぱいさんの映画レビュー(感想・評価)
アンダーソン監督のアーティスティックなセンス溢れる作品!
映画=芸術作品だという側面にこだわった作品だと思う。
まず、
スクリーンを平面ととらえるか、その奥に広がる3次元の空間ととらえるかで、これほど画面のビジュアルが違うものなのか…と、新鮮に驚いた。
今どき流行のVFXを駆使した仮想空間とは正反対!
細部にいたるまで作り込まれたセット、計算された画面の構図、それらすべてがどの場面を切り取っても、グラフィックアート!
写真集の1ページ、イラスト集の1ページとなり得る完成度だった。
しかも、
画面に変化をつけるため、アニメーションやイラスト、劇中劇などがうまくはさみ込まれ、それがまたそれぞれにセンスがいい!という凝りよう。唸るー
ストーリーもユーモアとシニカルがうまく混ざって奥深く、それを演じる豪華な俳優陣もさすがの演技だった。
ただ!
セリフとかナレーションとか、とにかく文字が多い!
字幕に気を取られるのがもったいなかった。
デザイン、芸術系の学生さん必見!
たまには、こういう映画もいいよね…
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