街の上でのレビュー・感想・評価
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幸せな優しい気持ちになる映画
大好きな若葉竜也さん主演の本作を誰よりも早くみたくて2年前に下北沢映画祭のチケットを買いました。
そしたら台風がやって来て泣く泣く払い戻した私。
それから緊急事態宣言やらで縁が遠くなっちゃって、諦めきれずに先週千葉でやっと鑑賞。
とてもとてもステキな映画でした!
見逃さなくてよかった。
下北沢の古着屋で働く荒川青くん。
若葉さんの佇まいが下北沢に溶け込んで、青くんの不器用さとか人の良さとか真っ直ぐさとかが伝わっきた。
彼の日常が愛おしかった。
街の上で生きる人びとが織りなす恋愛群像劇に笑ったりびっくりしたり不思議だったり感情を刺激されました。
劇中に若葉竜也さんが弾き語るチーズケーキの唄♪が珍味。
エンドロールで作詞作曲が今泉力哉監督と知り、スゲーー!!と感動。多才な方だな。
今泉監督との思い出といえば…
映画みて階段上がったテアトル新宿の入り口でたまたま会った。なんとチラシをご自身で配っていた。チラシもらってサインもらえたー!
愛を描かせてたら天下一品の今泉力哉監督。
また愛の名作を世に送り出してくれた!
4人の女性たちも1人ひとりが個性的に描かれていて、あるある〜とないない〜のオンパレード。
友情出演の成田凌さんの存在が作品をピリリ!と味わい深くするスパイスになっていて良き。
青くんと下北沢に暮らした気分になったし、幸せな気持ちになって映画館を出ました。
若葉竜也さんとの思い出はまた別の作品で書きます。
観た次の日から劇場拡大でTOHOシネマズでも上映してる。
あと一回みたいな。
ごっつぁんです
若葉竜也の荒川青。
とてもきれいなモテモテのよくわからんわがまま女だけど、彼女はいる。ライブハウスで知らない女からタバコくださいっていわれる。お巡りさんから個人的なことを相談される。本屋の女に親しく話しかけられて、センシティブなことを言ってしまう(その女の深情けもちょっと怖い)。学生映画のめっちゃ気の強い女性監督に出演依頼され、それは告白だと言われ、ガチガチ。出演カットされた映画の打ち上げに行って、お持ち帰りされる。元彼のストーカーからの防波堤役をやらされる。
あぁ、あなたには女難の相が出ていますなぁ。厄除け大師に行きなはれ。
こうゆう男。優柔不断で、マジムカつく。自業自得。なんて、昔なら言われたでしょう。
お巡りさんの複雑なお話は二回聞かせていただきました。三親等ね。でも全然血縁ないじゃん。いけいけ!
あのおじいさん、砂の器や八甲田山、八墓村に出ていた俳優さんらしい。てっきり一般のエキストラのおじさんだと思っていました。失礼いたしました。
あのレコードと古いオルガンがおいてある店に既視感あり。
あっ、思い出しました❗
映画 アイム・クレイジー。
曽我部恵一の店だ。
カフェバー&レコードストア「CITY COUNTRY CITY」
挿入歌も優しくて、よかった。
珉亭(中華)は松重豊が若い頃バイトしていた店で、同時になななんと!甲本ヒロトもバイトしていたことで有名。青の視線を感じて振り向く女の子。えっ👀あの子が? 大変贅沢なキャストでした。
ごっつぁんです。
狭いバーでヤケになっていたおデブさんの役を持って行った元相撲取り。
イハの2番目の彼の十両力士とは関係ないと思うけど、青がエッチの体位を想像する微妙な間と口に出すタイミングよかった。この二人のシーンが一番長くて楽しめました。イハよかったです。この娘、最初から青にすりよって行って、日本酒二合。青をお持ち帰り。なかなかですなぁ~ 関西弁がちょっと自堕落っぽくて、エッチでした。軽くウソつきだった。中田青渚。すごく印象に残りました。
ごっつぁんで~す。
雰囲気が好き
前半は退屈だったけど所々クスッと笑えて、後半からは、コミカルな所があってかなり笑えた。日常の他愛もない話だけどなんだか愛おしくて面白い。真面目だけど面白い雰囲気を感じる。こんな主人公と出会える人生だったらな‥クセになる。若葉竜也の声が好き。
絶妙なバランス
全体にとても面白かった。路上で関係者が鉢合わせするところなど、ところどころ作られたコメディタッチが自分にはちょっと過剰だったが、イハちゃんのアパートなどの長回しの中での自然な可笑しさにはめちゃくちゃ嵌って、周囲の観客ともども声をだして笑ってしまっていた。それと、萩原みのり(切る前にちゃんとリハーサルと演技指導しろよー)と古川琴音はちょっと損な役回りだったかもしれないが、中田青渚と穂志もえか(二人とも知らなかったんだけど)も含めて女優がみな良かった。
どうしてもマイナスに触れたいおいらとしては、鉢合わせから自転車を奪って逃げるところなどは、直後に警官に職質させ、気づかさせるための段取りに見えてしまい、マイナス要素になってしまうのであった。あと、成田凌は朝ドラ俳優と名乗って出てくるだけで面白いんだけど、雪の相手が成田凌というネタバレはもっと後でよかったんじゃないかなあ。あと、もっとずっとだらしないところを入れないと戻るきっかけがわからなかったな。結局雪は可愛いから思い通りになるのか。。。
共同脚本・大橋裕之が効いてるかな
オープニングがつまらないんだよね。別れるカップルの会話から入るんだけど「これ、本当に面白いと思った?」って感じで、そこまで面白い会話じゃないの。
これは不穏な立ち上がりと思って観ていって、なかなか面白くならないの。ちょっとしたシーンの面白さを観せてくるんだけど、「そこまででも、ないなあ」って感じで。
萩原みのりに呼ばれて自主制作映画の撮影に行くあたりから面白くなってきて、ここで中田青渚がいいね。ヒロインが穂志もえかじゃなくて中田青渚でも良かったんじゃないかってくらい良かった。
ここから一気に面白くなるね。
中田青渚の家を出たところで五人でやり合うシーンはメチャクチャ面白い。そこにいる五人が持ってる情報量に差があるから、そこで笑いが生まれるんだよね。戯曲っぽくて良かった。
それで警官出てきて「伏線だったのか!」ってのも良かった。
それで穂志もえかが若葉竜也の家に成田凌を連れて来て、去ったところで『いいの、追いかけなくて!』『これは、すごいことだよ』は「言ってることおかしいだろ」と思うものの「分かる」っておかしさで良かったな。
警官が出てきたところで「前半の今ひとつのシーンは伏線だったのか、やるな」と思ったけど、そうでもなくて投げっぱなしのシーンもいっぱいあるんだよね。
メンソールもそうだし、Tシャツカップルも関取もがっつりは回収しない。
でも、そのシーンは面白くて、そういう本筋に関係ないシーンを残しながら、まとめてくるのは今泉監督すごいと思うの。
それで、本筋に関係ないけど面白いシーンは、共同脚本に入った大橋裕之さんが効いてんのかなと思ったのね。
今までの今泉監督作品は「『好き』ってなんだろ?」というところをギリギリと詰めてくる感じだったけど、この作品は少し力が抜けてた。話の内容より、監督の技量の高さが際立つ作品だったけど、面白かったよ。
今泉監督作品ならではの暖かさ
今泉監督×若葉竜也×成田凌×サブカルチャーの最強タッグで130分あっという間過ぎたし、映画といいつつも若葉竜也演じる荒川青の不器用な日常を垣間見ているような世界観がとても愛おしく感じられました🥲
まるで脇役なんて一人もいないような、ひとりひとりの物事への向き合い方とか恋愛観とかが徐々に浮き彫りになっていく感じがたまらなく最高だった🥲
きっと私だったら心の中で留めておくようなことを言語化しているセリフや、そこで次のシーンに映ってしまう切り替わりとかが、自然に不自然さを表しているようで面白かった!
そして下北沢の古着屋や古本屋、ライブハウスにレコードが並んでいるカフェ、狭苦しいバー、サブカルが詰まった舞台を転々と駆け巡って、また久しぶりに下北沢行きたい!って思わせてくれました
フライヤーに書かれた「誰も見ることはないけど確かにここに存在してる」のように、変化し続ける街と、変化で風化されないよう残しておくカルチャーや創造物が溢れる街での、様々な人の日常に愛溢れました🥲🥲
絶妙な空気感が楽しめる、今泉監督色が堪能出来る作品です♪
いろんな作品を観る度にその独特な食感が癖になる今泉力哉作品w
そんな今泉監督作品の最新作は以前から気になっていたので、早速鑑賞しました。
鑑賞した「ヒューマントラストシネマ渋谷」は公開2日目と言うのもありますが、満席。
で、感想はと言うと…良い♪
下北沢と言う永遠の青春が緩やかに心地好く流れる様な街の中での日常の一編の様な物語。
心のバリアの距離のすれ違いや触れあいに時には違和感や温度差を感じながらも互いを気遣いながら、時には同じ空間を共有していく。
良い意味でそれ以上でもそれ以下でもない距離の取り合いがなんか良いんですよね。
多分、凄く好きな人にはハマる作品でこういう空気感を味わう様な作品がダメな人にはダメでしょうね。
もしくは下北沢大好き人間にはたまらない作品かとw
まだ東京に上京したての頃、下北沢に何度も足を運びました。
演劇の小劇場やライブハウス。古着屋に雑貨屋。美味しそうな洋食屋にお洒落なカフェ。
今なら珍しくないお店も当時は下北沢に行かなければ巡り会えない
初めて食べた東京のラーメンの美味しさに感激し、「ザ・スズナリ」の雑居感に圧倒されつつも惹かれて、スズナリの前に通る茶沢通りのカーブを曲がった先にある小田急線の踏切から見える夕陽に感動したのを覚えています。
昼間の賑わいと夜の喧騒が心地良くて、サブカル感が漂う街ですが、個人的には毎日が文化祭の前日みたいでワクワク。
フラッと立ち寄った飲み屋に行くのも良いけど、あまりにも居心地が良すぎて、終電で帰る自信が無いw
そんないろんな「楽しそう」が詰まった街、下北沢。
下北沢にはいろんな思いでも沢山あるので思い入れも一杯。だから観ていて楽しいんですよね♪
ストーリーは彼女が浮気をしてフラれる青年、青の青春の延長戦の様な日常の物語がゆるふわに描かれていますw
草食男子と言えばそうなんですが、温度差の会話のちぐはぐが妙に面白い。
なんでもない日常と言えばそうだし、女々しい奴と言えばまさにそうw
でも嫌な奴ではないし、強いて言えば心を許せるタイプw
毒にも薬にもならない様なタイプですが、一緒に飲むと気遣いせずにダラダラと一緒に飲めそうw そんな絶妙な青を若葉竜也さんの演技はグッジョブ♪
登場人物もいろんな意味で良い距離感の人達w
変な奴は警察官ぐらいw
でも、その警察官との会話がラストの伏線になってるのが面白い。
間宮役の成田凌さんはなかなか贅沢な使い方かと思いますが、成田さんだから出来る良い使い方なんですよね。
その中でも女性陣がなかなか魅力的。
元カノの雪と古書店員の冬子。若手映画監督の町子と映画制作の衣装係のイハ。
個人的には中田青渚さん演じるイハが良い♪ 飲み会後になんとなく意気投合して、イハの家でお茶を飲みながらの恋バナをベースに探り合いの会話が面白い♪
イハと付き合ったら良いのに何故か雪と再び付き合うかが個人的には分からんw
いろんな絶妙な会話の妙が面白くて、その微妙なすれ違いで最後まで行くかと思いきや、なんとラスト手前で5人の鉢合わせw
これにはビックリ。ここに来て一気にコメディ感が爆発して面白さがグッと上がった。
ここまでがまさかの貯めだとすると今泉監督の演出の緩急強弱の妙は一気に上がった感じなのと、こういった作品が今泉監督の本領発揮かと。
今泉監督は「愛がなんだ」や「アイネクライネナハトムジーク」「his」が今泉監督の色彩が色濃く出てましたが、「あの頃。」で少し毛色の違う方向性を示しているけど、今回脚本を担当された大橋裕之さんとの合致も上手くいったのも良い形になったのかと。
現在公開中の「ゾッキ」「音楽」の原作者で妙に癖になる変な感じが脚本でも活きているかと。
撮影の長回しで生まれる空気感も良いし、それを醸し出せる役者陣も絶妙で、こういった空気感を醸し出せるのが今泉・大橋コンビの妙でしょうか
最初にも書きましたが、それ以上でもそれ以下でもなくて、その会話の探り合いが絶妙な会話劇になっているんですよね。
「あの頃。」はあれはあれで凄い好きなんですが何処か商業的な雰囲気もあったし、今泉力哉作品のイメージとしてはちょっと違う感じ。
でも今作は儲けとかを考えずに今泉監督がやりたかった事に近いのかなと。
決して大作ではないし、どちらかとミニシアター系の作品ですが、作品の雰囲気も好きだし、鑑賞中の劇場で良い作品を皆で一緒に観ている空気感を共有しているのも良い。
コメディと言う感じでもないし、かと言って硬い訳でもない。群像劇であるが、下北沢でこそ繰り広げられる青春の日常の一変の物語かと。
かなりお勧めな作品なので、興味があって、良質な作品を観たい方は是非是非な作品です♪
間違いない。
これは、ヤバい!
やり取りがリアルやし!面白すぎ!!!
映画を観ていて、moosic lab色満載だな〜思いつつ、出ている俳優陣然り、その雰囲気然り、エンドロールに出て来る関係者然り、リアルガチ有名俳優陣を除くと、まるでmoosic labのオールスターを見ているようでした。若葉竜也さんの素人が初めてやる演技の演技には、そのやり過ぎ感に笑ったし、
特に、終盤の五つ巴のやり取りは、絶妙で、こうキタらこうキテそこに割り込んで又そこに割り込みの繰り返しはコント見ているようでヤラレタ〜と感じつつも、(私を含めて)観客は爆笑の渦。
リアルな長さだと感じられる少し長い間のとり方や本当にナチュラルな演技を含めて、丁寧に撮られてるな〜とも感じ入り。この映画、大好きです。
素晴らしい作品にはもれなく成田凌がついてくる⁈
今泉監督は、毎回私の個人的な期待を上回ってきますが(『あの頃』はまだ観てませんけど)、今回もまたやってくれました。
〝嫉妬〟という感情を、負のイメージではなく、コントロールなどできない恋心のひとつの表象として、こんなにも愛おしく描くことができるなんて、本当に凄いと思います。
私が前から感じる今泉監督の凄さ。
絶妙な会話や台詞で唸らされ(本作ではユーモアまで卓越)、次は決めの一言かな、というところで、えっ⁉︎、とか、うん?と一瞬戸惑ってしまうような微妙な〝間〟を入れてきてから、場面転換をします。
まるで〝次の一言〟に当たる部分は観ている私たちそれぞれの感性でその先を想像(時には選択)してください、そう言われているかのようなのです。
それでいて、なんの破綻も違和感もなく次の展開へ引き込まれていく。
例えば、雪が自転車に乗って去っていった後、残された4人の会話について映画では何も語られないけれど、観ている我々自身がそれぞれのお気に入りの人物になりかわって、自分だったらどうしてるだろう?などと知らず知らずのうちに想像してるのですね。
ラスト近く、城定イサが古着屋にやってきて、小さな嘘(カットされてなかった)をついた後、何か言いたげな表情と間をおいて、すぐに場面転換されましたが、私は監督の術中にハマり、イサが青と雪の関係に遂にただの友達を超えた〝嫉妬〟の感情を覚えてしまったことを伝えにきたのだと想像しました。
主要登場人物の一人ひとりに、映画で描かれている以上の膨らみや背景を想像させる手腕は、名人芸の域に達していると思います。
『まともじゃないのは君も一緒』以上の作品はしばらくお目にかかれないと思っていましたが、早くも少しも引けを取ることのない素晴らしい作品に出会えました。
本当にありがたいことです。
【追記】
上記で、主要登場人物の一人ひとりに、……
と書きましたが、訂正します。
主要でない端役の人物の一人ひとりについても、普段はどんな人なのだろう、どんな人たちに囲まれているんだろう、と想像をたくましくしてしまいます。
試着の彼と彼女、ぶっきらぼうな元関取、お巡りさんと姪っ子……
週末、また観に行かなきゃ❗️
なんてことない
今泉監督作品がとても大好きです。初めて観たのは「パンとバスと2度目のハツコイ」です。この作品で今泉監督の作風にどっぷり浸かりました。
鑑賞前に舞台挨拶があり、今泉監督と初めて会えました。とっても落ち着いたトークの中でツイ廃の話だったりを交えたりしていて、とても面白かったです。監督が公開を延期した時に言っていた満員の劇場が実現できていてとても嬉しかったです。
そして本編。これがもう面白すぎました。下北沢については詳しくありませんが、下北沢って落ち着いた町だなぁと思いました。
それぞれの女性と出会いますが、そこそこのおクズちゃんが2人、質問攻めが1人、超フレンドリーが1人と、魅力的な女性陣がとても良かったです。いきなり浮気してるのに逆ギレしたり、過去を掘り返したり、自主映画に誘ったのちボロクソ言ったり、ホームへお招きしたりと、現実でもありえそうだなぁってほのぼの感じました。イハちゃんが良い子すぎてあんな子と友達になれるなんて青くんは幸せもんだなぁ〜!
若葉くん演じる青くんも序盤では感情抑えめでしたが、後半になるにつれ、感情をむき出しにしていく感じがとても好みでした。マスターと元カノと青くんとイハちゃんとイハちゃんの元カレととんでもなくややこしい関係から繰り広げられる勘違いでの言い合いが本当に面白すぎて今作で1番笑いました。他にも警官や役者希望のキャラクターにも笑いを誘われ続けました。
成田くんがかなり出演場面が多く驚きました。友情出演すげぇ〜!
愛おしい作品でした。最高です。一年待ったかいがあった〜!
鑑賞日 4/10
鑑賞時間 18:45〜21:10(舞台挨拶あり)
座席 G-4
今泉力哉ワールドが全開!
東京 下北沢を舞台に繰り広げられる 若者たちの恋愛や愛おしい日常を切り取った群衆劇
別れた恋人のことが忘れられない男性
憧れの俳優と浮気をするも元恋人の良さに元鞘に戻ろうとする女性
歳の近い姪っ子に恋をするお巡りさん
いつも好きになるのは既婚者という女性
役作りのために必死に太る男性
気持ち良いくらいに物事をはっきりと言う関西弁の女性
小生意気な美大生の映画監督
彼女に振られても合鍵を持ち続ける男性
市井の人々の様々な恋愛模様や恋愛観が本作を通して浮き彫りになる。
『愛がなんだ』や『his』のように「こんな恋愛があってもいいよね」「いろんな愛があるよね」的な、今泉監督の全肯定が作品にも表れているから、彼の作品ってどこか温かくて瑞々しくて包み込んでくれるような優しさに溢れている(「あの頃。」「his」も優しさで溢れていた)。
また日頃私たちの感じている言語化できない気持ちをセリフや演出で巧みに表現している。
壊されてはつくられ、時代とともに移ろいゆく街のように、我々もいつか居なくなる。
だけど確かに存在する。街も人も、恋も仕事も友情も。人々の気持ちのズレやその時に感じた喜び悲しみ、あの人の温もりや冷たさも。
古着屋、古本屋、レコード、味わいのあるカフェ、バーやライブホールなどサブカルの街 下北沢の魅力も本作を通して伝えている。本作は下北沢映画祭からの依頼で2019年に製作されたんですね。
今作も今泉監督作品でお馴染みのキャスト陣が脇を固める。
彼の作品に出演するキャスト達は、親近感があり味のある人たちが多いから、観るものにリアル感を与えより共感を生むのかも。
最後の路上で男女が集まり、わちゃわちゃするシーンは可笑しかったなぁ。最高でした!
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