街の上でのレビュー・感想・評価
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あざとさがきになる
監督が思う、いいねの塊みたいな映画に感じた。
こんな女の子、おじさんいいよね、この店も音楽もいいよねって気持ち。
わかるすごくいいって思う。私だって下北沢みたいな街は大好きだし、登場人物はみんな素敵な雰囲気があった。
でもだからか、こういう風に撮って、こんな服着せて、こんな事言わせたら味が出る、みたいなあざとさが目立って感じた。
目には心地よさがたくさん残るのだけど、心がすかすかする。
下北沢のモラトリアムな僕たち感が終始あり、憂鬱なことがあってもなんだかんだお洒落っぽくまとまっているし余裕を感じさせる。
また、登場人物たちと年代は近めだと思うが、人物たちの会話がすごくつまらない。
イハとの恋愛長話シーンも退屈でたまらなかった。電車でたまたま耳に入ってくる男女の会話を聞かされているような感じといったら失礼か。オチも特別な面白みもなく、自分たちだけ盛り上がっているような会話だ。
最後に、マヒトゥザピーポーを知れたのは良かった。バーで流れている音や、最後のうたも、音楽は文句なしに大好きだった。
魔性の女と鈍感ヤサ男
男にとって女性の気持ちは理解できないものである。私はあなたと別れたものとして過ごすけど、あなたは私とつきあってるつもりでいいよなんて言っちゃう。主人公・青(あお)の彼女・雪が別れ際にそんなセリフを放つ冒頭。たしかに斬新な意見!
でもそこからは下北沢で普段の青が淡々と描かれつつ、いろんな女性と出会っていく。どれも細かいエピソードなんだけど妙におもしろい。ちょっと長すぎじゃない?と思えるほど意味のなさそうな長回しも大事な間なんだと受け入れることができた。
雪に未練たらたらで次の恋のチャンスが訪れても青は選択肢を間違えたり、鈍感で気づかなかったりする。そんなダメで情けない男の物語と受け取りつつあった。
でも後半の地味なんだけど修羅場的なシーンから雰囲気が変わる。テンポも間も絶妙で一番笑えた。で、雪が浮気(その後付き合ったから今彼か)した相手と青の部屋を訪れるシーンに続く。ここもいい。あんな感じで「バカ」から「好き」と言われたら男はたまらない。浮気して違う男とつきあったのに、それらを全部許してしまう力があった。本当に男はバカだ。でもラストの笑顔を見たらそれでもいいと思ってしまう。女性の気持ちは理解できないけど、気持ちを揺さぶられるのも気持ちを落ち着かせてくれるのも女性なんだよ。あー、本当にバカな男の意見だ。
でも冷静になると青のモテ話に過ぎないことにも気づく。いい感じで騙されたぞ、コノヤロー!
【下北沢に流れる文化の匂い、複数の男女のさり気ないが心に響く会話が心地よい作品。心優しき自分に正直な若者達の姿も、気持ちが良い作品でもある。】
■好きなシーンは、数々あれど・・
・古着屋を営む青(若葉竜也)が、店で本を読んでいる姿。行きつけにしているヴィム・ヴェンダース監督が来日時に顔を出す!喫茶店で、マスターと何気なく交わす会話。
”映画や本は残るからね・・。文化は残るから・・。写真はどうかなあ・・。”
・青が、町子(荻原みのり)が自主制作する作品への出演を、かなり強引に引き受けさせられ、古本屋のバイトの冬子(古川琴音)に動画を取って貰いながら練習するも、余りに下手くそな本を読むシーンの演技。
ー 若葉さんの演技が絶妙で笑う。あの演技をする方が難しいのではないかなあ・・。キョロキョロする目、ページの不自然なめくり方・・。ー
・映画スタッフのイハ(中田青渚)と、打上の二次会に行かずイハの家でお互いの恋話をするシーン。
ー 何気ない二人の会話が心地よい・・。あの二人の台詞、良く考えてあるなあ・・。ー
・青を一方的に振ったユキ(穂志もえか)が、密かに付き合っていた朝の連ドラに出ている売れっ子役者(成田凌)に対して、別れを告げるシーン。
ー 男にとって、一緒に居て楽しくないと言われるほど、ショックなことはない・・。ユキが本当に一緒に居て心地よい男って・・。古本屋と喫茶店とライブハウスを自由にふらふらと行き来する男だよな・・。ー
◆非常に面白かったシーン
朝、青とイハ、ユキとバーのマスター、イハの三番目の彼氏が偶然出会うシーン。夫々の、嚙み合わない会話が絶品である。
・青が昔作った歌をアコギで優しいトーンで歌うシーン。(作詞:今泉力哉)
・元の鞘に戻った青と、ユキが分かれた日のケーキを恐る恐る食べるシーン。
”イケるよ・・。””うん、イケルネ・・”
<今泉力哉監督は、何気ない台詞を何気ない風景の中で、役者に喋らせる脚本を書いたら、天下一品である。
”文化”を大切にする多数の若者たちの姿が、心地よい作品である。>
対話の中に温かな安らぎ
三度目の鑑賞、街の日常の風景が恋しくなる。
改めて観て知った発見もあり…
相手が知らない場面でのふとした思いやりが連鎖していく様、それが街の幸福な景色へとおとし込まれている。
単調な奥深さと素直な感情の交差を満喫。長回しで収めるは“絶妙な自然体”だ。街の中で交錯する若者の生活模様と、数珠繋ぎな会話から発生する思わぬ巡り合い。この空気感で帰着するこの結び方には、素直にホッと満たされる。同時に、素敵な連なりを映し出すスクリーンに、密かに嫉妬も抱く。この若い感性で織り成す物語には、既に立ち入れない年齢になっている自分はいる、けれど街の上で日々起きる出来事に期待感はいまだ止まらないのだ。
ナチュラルな演技と会話、軽妙な伏線回収
鑑賞した日が、ちょっと幸せになる映画。
まるでドキュメンタリーを観ているような、役者さんの瑞々しい会話と自然な演技。
会話から生まれる絶妙な間と空気感に、つい声を出して笑ってしまう箇所がいくつも。
ストーリーに張られたいくつもの伏線もわざとらしくなく、それが回収されていく流れも軽妙で観ていて清々しい。
下北沢で起こる、彼等の絡まり合うちょっとした出来事をずっと観ていたくなった。
下北沢トリップ
下北沢にいるような感覚に陥る映画
たんたんとストーリが続く映画
一般人に密着したドキュメンタリーみたいな映画
元カノ役雪ちゃん
何者だよ!
浮気相手が凄い!笑
これを映画にしてしまうのが凄い手腕✨
下北の空気そのままに
今泉力哉監督のファンなので一年間楽しみにしてました。
何か強い言葉で鼓舞してくれたり、背中を押すような事は
ないけど、なんとなく僕も今日からのんびり自分なりに
生きてみようかなと思えました。
東武練馬と言う知らない街で観たのだけど、
自分も自分の人生の主役なんだとなんかカッコつけて歩い
ちゃいました。
僕は漫画家をやってるのだけど、打ち合わせの際に
キャラクターを一言で表せるように、
ストーリーに明確な縦軸を!
と言われるのだけど、どんどん自分たちの決めた制約に
縛られて自由じゃなくなって行く窮屈な気持ちになるのだけど、
街の上でのキャラクター達は自由でとても気持ち良かった。
今泉力哉監督作品に共通する事だけど、
みな今日も下北沢で生きてるような気がします。
僕の感じる下北沢って、みなウェルカムだけど壁がある
と言うか、会って少し話すけど深くは付き合わねぇよ?
と言う冷たさも感じるので、
そんな空気感がキャラクター共にそのままパックにされてる
ような感じがしてとてもリアルでした。
青と言う青年は頼りないし、空気もあんまり読めるタイプではなさそうだし、どちらかと言うと気まずくさせる奴だけど
愛おしい友だちになりたい男だった。
愛がなんだの時に若葉竜也さんを知り、ファンになったの
だけど、今回は成田凌さんってこんな色気あってカッコ良い
んだ!と思いました。
脇役含めキャラクターが皆魅力的に描かれてて
今泉力哉監督の真骨頂だなと思いました。
ただの映画好きの僕はジャームッシュを連想させました。
こんな映画に出逢えて
見たすぐ後というより、何日か経って、じんわりくる映画でした。
「あの頃。」ががつ〜んとくる映画なら、「街の上で」はじんわりくる映画。
もう一度見たい思わせてくれる映画です。
人とのつながりを拒否されているようなこのご時世なのがとても寂しいですが、人と人って本来は繋がることで成り立ってるのが世の中なんだって、当たり前のことを当たり前に感じることが出来ました。
若葉竜也素敵ですね!
シンプルに面白かった!今泉監督らしい脚本、演出で控えめに言ってもこ...
シンプルに面白かった!今泉監督らしい脚本、演出で控えめに言ってもこれは星4以上でした。途中のみんなが鉢合わせるところから、グッとギアが入ってより楽しい展開になっていって、最高だった。
センス抜群!!!そして、あなたは誰推し?
いや〜笑い声を抑えるのが辛かった…
個人的爆笑ポイントを簡単に。
・好きな子へ告白する為、勝負服を買いに来た青年
→その服(めっちゃ猫いる)でいいのか⁉︎
・姉の再婚相手の連れ子(女)に片想いしている警察官(男)
→何相談してんだ、知らんがな!(笑)
・学生映画出演時の青の衣装
→着替えた意味ねぇ!!!
・若葉竜也×成田凌による「朝ドラ出てましたよね?」のやり取り
→タイムリー過ぎ、やめてくれwww
と、まあセンス抜群で声を殺しながらも腹抱えて笑いました。
下北沢へは好きなバンドのライブで行ったことがあるくらいで全然馴染みがないのですが、
今作からの印象はロン毛とボサボサ頭の男が多いことと、
人前で愛をぶつけられる人が多いということ。
2つ目は良い意味で言えば"周りは気にせず、その人のことを思っている”、逆だと"ただのイタイ奴”。
僕は捻くれている人間なので、大半が後者だと思っています(笑)
青の周りには4人の女性が登場します。
それぞれ魅力があるのですが、僕は断然城定イハ推しですね!
イハ宅で青とテーブルを挟み交わされる長回しの会話。
(今泉監督が好きな横からのシンメ撮り)
すごく自然だったし、方言も相まって惹かれたな。
映画のお披露目上映会後、古着屋へ来て本を読む青をチラッと見た時の表情なんかも良きでした!
ラストは月刊シナリオに載っていたモノから変わっていましたね。
あの雰囲気でばつんと終わるの最高でした。
前述通り、下北沢をよく知っている訳ではないのだけれど、"下北沢の人たち“っていうので終われたのではないのかな。
見終わった後すぐにパンフレットとTシャツ買っちゃいました。
大好きな作品の一つになりました。
絶妙なニュアンス
下北沢映画祭のために作られたというバックグラウンドからか、オリジナル脚本だからか、今泉監督の他の作品のようなドライブ感はない。
代わりに絶妙なニュアンスの会話が楽しめる。
友情出演の成田凌を含め演技巧者ばかりを揃えているが、主演の若葉竜也のある意味リアクション芸と言えるような、絶妙に噛み合わない会話の味わいが絶品。
個人的にはイハ役の中田清渚の関西弁の距離感が気に入った。
トンカツ定食の定です
今泉力哉監督ということでかなり前から気になっていた作品。こちらもまた、本来の公開日から約1年間延期となってしまいようやく公開。
本当は公開日に見に行こうと思っていたが、友人に見に行こうと誘われたため見送りに。ただ、今はその友人に大感謝。なんと舞台挨拶が行われることになったのだ。予約開始日になった瞬間にアクセスし、真ん中の席を獲得。興奮が抑えられないまま劇場へ。うわー!楽しみぃぃ!!(舞台挨拶の感想は最後に乗せます)
めっちゃ面白いじゃないの。
正直、舐めていました。もっと寂しい感じで、重い話だと思っていました。全然そんなことない。意外や意外、超笑えるですよ。恋愛よりもコメディ強め。最高やん
下北沢の古着屋で働き基本的に一人で行動することが多い荒川青(若葉竜也)。そんなある日、彼の元に自主映画に出演して欲しいという依頼がきたことから、そこからちょっと変わった日常が始まる。
味わい深いんですよ、この映画。
予告からも伝わる今泉力哉監督独特の雰囲気がたまらなく良くて、マジで居心地最高でずっと見ていられる。「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」の双方の良さを綺麗に取り入れ、監督ファンでも初めての人でも楽しめる素晴らしい映画に仕上がっている。
そんなほんわかとしたお淑やかな雰囲気とは裏腹に、会話の内容はかなりコメディ寄り。そのギャップがまた面白くて、食い違いだったり当たり前のこと言ったり言い合いになったりが笑えて笑えて仕方ない。
若葉竜也も1番好きだという警察官のシーンはマジで笑える笑笑 いや、あんたホントに警察官ですか?ただ話したいだけじゃないの笑笑
そんな感じで主演の若葉竜也と女性4人ももちろんいいのだけど、脇役も光っていて面白い。警察官役の左近洋一郎は存在だけで笑えるし、成田凌も友情出演なので一瞬かと思ったが意外とガッツリ出ていて、割と重要人物。
青によるとある出来事から話が一気に面白くなり、後半の1時間はあっという間過ぎた。この映画の最高到達点とも言える5人のハチャメチャな会話はたまらない。「あんたは黙ってて」「彼氏じゃない...彼氏です」これ笑わない人いないでしょ笑笑 後半は勢いが凄いので、癖になる。こりゃ何度見ても面白い映画だ。
ただ、前半は伏線のためかあまり面白くない。
結構眠たくなるし薄い。後半が面白かっただけに、前半の間延びした感じが「ん?なんでなんだろう」と思ってしまう。BARの会話は微妙だし、笑えるところも少ない。
もうちょっと深みがあっても良かったのかも。
余韻はいいんだけど、共感出来たり感動したりするものが無かったので思ってたんと違ったという印象。愛がなんだのような映画を想像するとダメかも。
いやでも、最高でした。
もっと劇場を増やしてもっと多くの人に見て欲しい。
何度も見たくなるし、何度見ても面白い。後味が素晴らしいよく出来た映画です。是非見てください!
〜舞台挨拶〜
人生初めての舞台挨拶。
テンション上がりまくりでずっとニヤニヤしてました(気持ち悪)。今泉力哉監督、めっちゃ猫背ですね笑 若葉竜也、話めっちゃ面白いですね。中田青渚、超可愛いですね。
Q&Aのコーナーで私の質問に答えてくれた。
ネタバレになるので質問の内容と回答を書くのは避けますが、今泉力哉監督は楽器を全く触れないけど、CDを出したことがあるらしいです笑
今泉力哉監督は無口で暗いイメージを勝手に抱いていたんですけど、結構なんでも話してくれてすごく笑ってて面白くてより好きになりました。映画好きなんだというのとこだわりが強いっていうのが伝わってきました。
貴重な体験をした後、パンフレットを購入して監督のサインをゲット。大切にします!!!
というか、表紙の時点でオシャレすぎ!写真集っぽくてこちらもまた雰囲気がたまらなく良かったです。
御三方本当にありがとうございました!
いい一日となりました。忘れられない一日になりました。ホントにホントに最高でした!!
観た後、なぜか幸せに包まれる
それにしてもよくできた脚本だね。「え〜! あの会話が伏線なの!!」って、後で分かったり、思い違いや余計な一言がゆる〜い会話に自然に盛り込まれている。バツの悪さの演じる役者の表情が面白い。
中盤が少しかったるいんだけど、これがフリになっていて、ラスト近くで登場人物が鉢合わせするシーンが極上の仕上がり。すれ違いの会話が面白すぎて、場内は爆笑の渦。アンジャッシュでもここまで面白くできないよ。ダメ押しで、あの人が再登場するもんだから笑いすぎて涙が出てきた。
エンドロールを見ながらに幸せに感じたのは、久しぶり。下北沢にいそうな人たちの日常を描いていて、ここまで面白くできるんだから不思議だよね。
成田凌は、友情出演ながら良い役どころで、さすがの安定感。主役の若葉竜也は、ガチガチで素人感まるだしの撮影シーンをうまく演じたし、間がいいよね。この二人が出演する『くれなずめ』が楽しみ。
若葉竜也の魅力を味わえ
この映画ずっとみたかった
〝愛がなんだ〟の仲原青を演じた若葉竜也をもっと観たいと思ったからだ
しかし観るまでが長かった
いろいろな事情で先行上映を3回無駄にした
有給をとって挑む予定だった2020年5月1日は延期
地元ではやらないだろうし都会はコロナのリスク大
もう縁がないんじゃないかと思ったけど
ようやく観に行けました
必要以上に高まった期待を胸に会場入り
結果は『大満足』だった
序盤は映画というより主人公荒川青のドキュメンタリー映像のような印象だった
なんか最初の印象と違うかも…と思ったけどこれにより青の性格や個性が理解できた気がした
個性豊かな女性陣も魅力的で映画に華を添える
1番のお気に入りは城定イハ!キュートな外見にパンチのあるキャラは思わずニヤニヤしちゃう(キモい)
青の彼女雪は綺麗!凄く綺麗なんだけどシャ乱Qも引くくらいのズルい女。でも綺麗なの。やっぱりズルいわ
本屋の田辺さんは幸薄そうなところが気になるキャラクター。彼女には幸せになって欲しい
映画監督の高橋さんは…まぁアレな感じ(失礼)
魅力的な人物たちの下北沢での日常がゆったりと描かれていてところどころクスリとできるゆるい映画なんだなと思ったら後半は非常にテンポよく笑わせてくれる
作品内での緩急も気に入りポイントです
でもやっぱりこの作品の1番の魅力は青の素朴さ
派手さはないけどなんとなく安心できる
青がアタフタし始めるとなんだかニコニコしてしまう
なんとも不思議な魅力をもっている
本作はリアル朝ドラ俳優になった若葉竜也の魅力をたっぷり味わえる映画です
いや〜笑った笑った(^^)
最後に一言
チョコレートケーキってなんかエロいよね(変態)
わかってくれる人います?笑
下北沢は人口が少ない、非常に小じんまりとした街である事は理解できた。
中村俊輔選手似の主人公は本好きな人間の設定だが、
それを思わせる様なセリフも行動もない深みのなく、内容も浮き沈みのない単調な脚本。
見ず知らずの隣の席は鼾をかいていた。
リアリティがない数人による''お芝居のような路上での立ち芝居"が
”下北沢=演劇の街”を上手く表現している。
カメラは長回しで固定アングル 引いているだけだから、定位置固定の小津さんとは違い
あまり考えられていない雑な撮影。
露出も合っていない。
インディーズの街でインディーズを主人公にインディーズが撮った映画だが
若々しさは無い。
僕はこの映画に「下落合焼き鳥ムービー」みたいなものを期待していた。
そして ザ下北沢映画は卑屈な主人公が生きている「劇場」だろう。
古着屋の匂いとゆるく自由な雰囲気
下北沢でぶらぶらして服新調して銭湯でサッパリして新調した服を来て帰る。
昔そんなのが贅沢だった。
いつだってショップ店員のお兄さんもお姉さんも、自由で悠々とした空気を醸し出していた。
その下北沢をスクリーンで満喫した、懐かしいとはちょっと違うけど、下北沢を内側から見た感じがした。
変わりゆく下北沢を知る、残すべき貴重な作品に思える。
そして若葉竜也くんの歌がとても良い!!
今泉監督作品ならではの暖かさ
今泉監督×若葉竜也×成田凌×サブカルチャーの最強タッグで130分あっという間過ぎたし、映画といいつつも若葉竜也演じる荒川青の不器用な日常を垣間見ているような世界観がとても愛おしく感じられました🥲
まるで脇役なんて一人もいないような、ひとりひとりの物事への向き合い方とか恋愛観とかが徐々に浮き彫りになっていく感じがたまらなく最高だった🥲
きっと私だったら心の中で留めておくようなことを言語化しているセリフや、そこで次のシーンに映ってしまう切り替わりとかが、自然に不自然さを表しているようで面白かった!
そして下北沢の古着屋や古本屋、ライブハウスにレコードが並んでいるカフェ、狭苦しいバー、サブカルが詰まった舞台を転々と駆け巡って、また久しぶりに下北沢行きたい!って思わせてくれました
フライヤーに書かれた「誰も見ることはないけど確かにここに存在してる」のように、変化し続ける街と、変化で風化されないよう残しておくカルチャーや創造物が溢れる街での、様々な人の日常に愛溢れました🥲🥲
全201件中、141~160件目を表示