「軽妙なセリフ回しで人々の日常を描いた作品。掛け合いのリズムが心地よく感じられる作品です。」街の上で もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
軽妙なセリフ回しで人々の日常を描いた作品。掛け合いのリズムが心地よく感じられる作品です。
今泉力哉監督だし観ておかねば と思いながら
見逃しになりそうで、ようやく観てきました。
群像劇らしいという程度の予備知識で鑑賞です。
セリフの言い回しや
会話のテンポ
それらがとても心地よく感じました。
今までの今泉監督作品とはまた少し違う感じもします。
色々なトライをされているのでしょうか。
そんな事を考えて観てました。
下北沢で古着屋を営む主人公 が
彼女から別れを切り出される
そんな穏やかではない場面から始まりますが
最後は元の鞘に収まったようなので (たぶん)
ハッピーエンド にも見えますが
過程の会話そのものを楽しむのが正解かも
そんな気がする作品でした。
派手な演出、過激人物の登場などは無かったですが
楽しめる作品でした。
観て良かった。
この監督、次の作品も楽しみです。
◇
群像劇だけあって
この作品には沢山の人物が登場しますが
私の一番気になったキャラクターは
「パトロールの警察官」 です。
主人公 (面識無し) に対し
職務質問したかと思えば
「ボスターを見上げてどうしたの?」 に始まり
「義理の姪が舞台をやっていて」
「ボク、姪のことが好きになって…」 はぁ
「結婚したいけどできませんよねぇ」 ???
…
初対面の他人に言うことですか。それ。
そして終盤でも再び
自転車盗んで逃げる主人公の元カノに
「義理の姪が舞台をやっていて」 はぁ
「ボク、姪のことが好きになって…」 …???
(以下、主人公の時と同様 おーい)
…
下北沢という街
こんな警察官が沢山いるのかぁぁ と
謝った情報を発信してしまったかもしれない
そんな素敵なキャラクターでした。
※帰宅して公式サイトを見たのですが
このおまわりさんの事は登場人物紹介に
全く出ていませんでした。。。
重要キャラと思うのですが …
◇ あれこれ
前半
少し冗長ぎみかも そんな感じがしました。
後半はテンポが上がるのですが
何かの意図があったものやら …不明です
主人公
読書シーンの撮影
緊張しまくり感がすごかったです。
本を読むシーンをああまで稚拙に見せる演技というのもすごい
成田凌
朝ドラ俳優は誰だろう
と思ったら…この方でした。
あちら(おちょやん)ではヒロインがいるのに浮気する夫
こちらではヒロインの浮気相手でした。
(あれ 成田凌と杉咲花って「弥生、三月」でも共演だったか)
冷蔵庫のケーキ
1/4を食べた誕生日のケーキ
いつから冷蔵庫にいれてあったのでしょうね…
お腹を壊さなかったか心配。
◇最後に
義理の姪
自主映画にも出演しているキャラの誰かなのでは? と
気になって気になって…
※ 血のつながらない姪とならば
結婚は可能なのではないのでしょうか (自信なし)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
今晩は
もりのいぶきさんもレビューに書かれている通り、矢鱈に目が不自然な動きをしていて、頁のめくり方もギコチナク、脳内爆笑シーンでしたね。あれは、私が監督でも全てカットするよなあ、と言う程の絶妙に可笑しい若葉さんの演技でしたね。