「肯定したいけど」ハスラーズ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
肯定したいけど
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ストリップショーのダンサーが最初は羽振りがいいんだけど、リーマンショックの後はしんどくなって、軽い薬物使って男をハメていくって話なのね。
最初、主人公が右も左も解らない感じでストリップショーの店に来て、スタッフにがんがん搾取されて「頑張れ!」って気持ちになんだよね。ここがうまい。
そしたら店のエースに「私と組む」って言われて、ここから成り上がってくんだけど、リーマンショックで一回地に落ちんの。しかし再びエース登場で、客に薬入りの酒を飲ませて意識を朦朧とさせて、店に連れ込んでボッタクるシステムを始めんのね。これが図に当たって大儲け。
でも薬物使ってて違法だから、最後はボロが出て、警察に捕まってしまうと。
男と女のどっちが悪いんだってとこなのね。女の人達は不幸な境遇で、這い上がろうと思っても這い上がれない。男たちはウォール街の金融マンで、リーマンショックで多くの人を不幸にしたのに、自分たちの罪は問われない。そんな女を金で自由にしようと思う男と、男をハメようとする女。どっちが悪いんだっていう。
格差の話でもあんの。ストリップショーのダンサーとウォール街の金融マンの。
主人公サイドから描かれてるから、主人公に肩入れしたくなるけど、「でも、それは、やりすぎ」ってとこもあんのね。かといって、札びらで人を叩いてるような金融マンもどうなのさと。
観てて男性側に同情したな。あんな綺麗な人に囲まれたら、正常な判断力失うよ。
それでもし自分が囲まれたら、間違いなくカモになってるから、なんとか逃げだそうと思ったよ。
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