「もちろん良い気分にはならない」IDOL あゝ無情 ああああああさんの映画レビュー(感想・評価)
もちろん良い気分にはならない
最近BiSHというグループを知り、それでwackについて興味を持ったので見に行きました。感想としては、今後はwackの歌や商品は買わないかなって感じです。芸能という特殊な市場ではありますが、営業マンの商品に対する扱い方が酷いなといった印象を受けました。
色んなレビューで「BiSに対する愛を感じた」と書かれているのですが、自分はあまり感じませんでした。商品が売れなくなったからポイッという冷たい感じ。営業としては正しいかも知れないけど、少なくとも愛はない。
BiSが売れなくなってきた時のテコ入れも、不具合が出始めたテレビのように「叩けば直る」くらいの古臭いフォローしかなく、なんだかなぁといった感じ。
合宿オーディションも商品の魅力だったり味を引き出そうとするわけではなく、耐久テストのように商品を叩いたり踏みつけたりして、壊れたら「はいダメ、次」といった印象。それってそういう使い方じゃないような?といったお門違い感も感じたり。(※勿論実際にアイドルを叩いたり踏みつけてはいません)
BiSの解散も、プロデューサーが自分から提示したのにも関わらず、いつのまにか「彼女達の申出により」と責任逃れ。営業マンが、自分が勧めた商品に責任を持てないような情けなさ、開き直りを覚えました。(吉本騒動の時の社長対応が眼に浮かんだ。)
もちろんプロデューサーが言っていることが正しかったり、彼女達の未熟さ(売れてないけど続けたいという甘え)もあったけど、それでもプロデューサー自身狡猾な言いまわしを使ってアイドル達に責任押し付けたり、アイドルに泣きっ面に蜂の説教はいいイメージではなかった。今後のwackの子達も「売れなくなってきたから捨てるか」といった感じであれば、良いビジネスモデルとも言えない。
どちらかといえばwackを辞めていった子達に魅力を感じた。特にムロの最後の後ろ姿が、不完全燃焼と悲しさが混ざったような感じで、一番泣きそうになった。辞めた子達は、芸能をするしないに関わらず応援したいと思ったけど、wackは今後応援する気にはならないかな。