「【思春期の陸上選手の少年二人の一夏の淡い想いを静謐で美しいタッチで描いた、オランダ映画。】」BOYS ボーイズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【思春期の陸上選手の少年二人の一夏の淡い想いを静謐で美しいタッチで描いた、オランダ映画。】
■陸上部に所属するシーヘルは強化チームに選ばれ、同じく選手として選ばれた自由快活で爽やかな少年・マークと出会う。
ある日の練習の後、友達と泳ぎに出かけ2人きりになったマークとシーヘルは、お互いに引き寄せられるようキスをしてしまう。
◆感想
・シーヘルやマークが長いストライドで、コートを走るシーンがとても美しい。そもそも、陸上選手の美しいフォームが好きなのだが、この映画ではその刹那のシーンを見事に映し出している。
・物語に多くな起伏はない。シーヘルの兄エディは不良っぽいが、諍いを起こすわけでもなく、シーヘルたちがリレーで優勝した時には仲違いしていた父と一緒に喜んでいる。
・マークはシーヘルへの想いを隠さない。戸惑いつつ、その思いを受け入れようとするシーヘルの表情が何とも切ない。彼にはガールフレンドがいるのである。
<ラスト、リレーの優勝をシーヘルの家で皆で祝うシーン。そこにはシーヘルのガールフレンドはおらず、シーヘルは兄のバイクで山の中の細い道を走る。
そして、いつの間にか、シーヘルの後ろにはマイクがタンデムで乗っているのである。
今作は、一夏のボーイズラヴを、静謐で美しいトーンで描いた作品なのである。>
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