「I confess to myself , the sincerity of my heart .」BOYS ボーイズ Naaki Iさんの映画レビュー(感想・評価)
I confess to myself , the sincerity of my heart .
シーヘルとマークの二人の清んだ瞳に私の醜い姿は、どう映るのかしら?
手の届かない人とは分かっていても”私の心だけは、その美しい純粋な魂に接してほしい。”
会うべきでなく、会いたいの?
わたし、あなたを好きにならなくって良かった。
わたし馬鹿でした。どうしてあなたをもっと早く好きって言えなかったのかしら。そしたらもっともっと二人の時間があったのに……
2014年製作の「彼の見つめる先に」時を同じくするように二人の男の子の青春真っ盛りの恋愛模様を描いた小気味のいい、そして悪戯っぽい、そして、その時にしか描けない映画。例えば「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015)」のジョダ・ルイス。コキュートスを描いた「シークレット・オブ・ハロウィン(2016)」のトビー・ウォレス。彼らは、今やダダのハンサムさんになっている。
Do you need a reason to like someone?
有名な映画の中の台詞。この言葉さえあれば、何も怖くはないの。しかし、初めて唇を合わせた時、シーヘルはためらいのためか...?
I'm not gay.
Of course you're not. と言ってしまう。
シーヘル自身、男性を受け入れるのにためらいがあり、女友達とも付き合ったり、優柔不断さが彼の欠点と言ってしまうのは、ただ気が引ける。
父親と兄の関係にも悩み、彼自身が人生で戸惑いを見せながら、成長していく過程をデンマークの緑の多い自然を背景に淡々と表現し、描いている。
リレーの競技会では、個人的には予想とは違う結果となったが、ある意味、この映画がテレビドラマとして生まれたのちの映画化ということが、このことでわかるような気がする。
Good luck with your charade.
均整の取れた肉体を持ち、遠くからでもハンサンムさんと分かる笑顔の似合う彼ら二人を見ているとラストのバイクのシーンは、お似合いとなって遠くに走り去っていく。ただ言えることは、この映画はシンプル過ぎて、面白みのかけると思う方がおられるかもしれない。
同性愛と公言している視聴者の一人が、彼の十代の時にこの映画があればと吐露をし賛辞を寄せていたが、また別の方は、この映画をたとえて”かっこいい”また”優しくて可愛い”という表現をされていた。どちらの意見も素晴らしい。