「【”知識は力” 君なら出来る、という信念を持つ熱くて強-い教師が落ちこぼれ生徒達に未来を拓く夢を持たせる物語。沁みます。】」スーパーティーチャー 熱血格闘 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”知識は力” 君なら出来る、という信念を持つ熱くて強-い教師が落ちこぼれ生徒達に未来を拓く夢を持たせる物語。沁みます。】
アメリカから帰国したチャン先生(ドニー・イェン)が赴任したのは、学力、校内風紀ともに問題のある高校。
彼が担任を受け持つクラスはその中でも、最低レベルの生徒達が集っている・・。
ここからのチャン先生の八面六臂の活躍が凄くて、爽快である。
まず、一人一人の生徒の生活環境を調べ、必要な時には予告なしの家庭訪問を速攻で実施。
■家庭訪問された生徒は
1.両親がおらず、年老いた祖母との二人暮し・・で、ちょっと未来を悲観している男子。
2.父親の思想が”男尊女卑”に傾いており、本当はF1ドライバーになりたいのに、夢を果たせそうもないと思っている女子。
3.父親が母が別の男に走った事がきっかけで、酒におぼれてしまっている双子の兄弟。
4.有色人種であるがゆえに、生粋の香港人なのに偏見を持たれることが多い音楽好きの男子。
チャン先生、フットワークが実に軽い。
そして、一つ一つ、生徒の立場に立って問題を解決していく・・。(ちょっと、解決スピードが速すぎる感はあるが・・)
地上げ屋の使い走りになっていた両親のいない生徒を助けるために、格闘家集団と戦うシーンは、”谷垣健治”仕込みのドニー・イェンのアクションが冴え渡る。
そう、チャン先生はある事情で、米国の軍隊下の高校に転入していたのだ。
チャン先生の活動を妨害する地上げ屋との過去の関係が明らかになる場面など、ストーリー展開も一捻りあり、少し涙しながらも最後は爽やかな気分で映画館を後に出来た作品。
<チャン先生は冒頭で”知識は力”と生徒たちに言うが、あと一つ付け加えたい。”様々な過酷な経験も人生を切り拓く力”であると。>
■”DSE”という単語が劇中、頻繁に出て来る。推測は出来たが一応調べたら、”香港中学文憑”というもので、香港の公開学力試験 という意味であった。
勉強になったよ、チャン先生!