劇場公開日 2019年11月18日

「【マ・ドンソクの出演作に外れなしの法則は続く。】」ザ・ソウルメイト NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【マ・ドンソクの出演作に外れなしの法則は続く。】

2022年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■誠実な警察官のテジン(キム・ヨングァン)は、犯罪組織の人身売買の現場を目撃したことから、口封じのため暴行され、意識不明の重体に陥ってしまう。
 テジンは生霊となるが、柔道場の館長・ジャンス(マ・ドンソク)だけは彼のことが見えた。
 この奇妙な事情から、2人は共同捜査をすることになるが…

◆感想

・妻を事故で失ってからは、心臓の病を抱える娘ドギュンの事だけを考えて生きて来た柔道家のジャンス。
ー 彼が事故の際に助けた男が、娘の心臓手術の外科医となる・・。情けは人の為ならず・・。ー

・テジンの恋人、ヒョンジ(イ・ヨユン)も魚屋の営みつつ、彼の事を心から愛する姿。
ー 韓国映画の、メインキャラクターの恋人は、大体気が強いが、心根は優しい。-

・テジンの同僚で、昼行燈だと思っていたジョンシクが実は賭け事に嵌り、多額の借金を抱えていた事実。

<ジョンシクの上司が、悪に加担していた構成など、既視感はあるが鑑賞していて面白く感じた作品。
 それは、生霊になったテジンが恋人を助けるために奮闘する姿や、彼が自分の死期を察し、自らの心臓をドギュンに与える決断をしたシーンが沁みたからである。
 そして、それまで世間の悪行に対し無関心だったジャンスが冒頭と同じく、年老いた女性に絡む愚かしき男を放り投げるシーン。
 分かってはいるが、マ・ドンソクの出演作に外れなしの法則は続くと思った作品である。>

NOBU