「誰向けの映画?」尾崎豊を探して ありさんの映画レビュー(感想・評価)
誰向けの映画?
尾崎豊が大好きだから、どんだけ映画が観れることを待っていたか。映画館の予告であんなに緊張したのは初めてだった。
しかし、映画が始まり「尾崎豊を知っていますか?」と高校生に質問をし『尾崎は時の人ではない』ことを最初に示す。
いやいやいや、これ限定上映で価格も特別価格じゃない?尾崎に興味がない人は見に来ない。そんなシーンいらんやん。だってここにいる人はみんな尾崎が好きなんだからと。
映画で流れる歌も定番の曲ばかり。誰に向けて製作されたもの?ヒット曲というのははずせるものではなので問題はないが、定番の曲”しか”使われていないことに疑問。尾崎の定番の曲とはだいたいが20歳までに製作されたもの。
尾崎豊を探してというのに、26歳までの彼を見つめないのはなぜか?わざわざ見に来る”ファン”に20歳までの尾崎が尾崎だというのか?
もし尾崎豊を好きじゃない人が見ていたとしても、この映画の尾崎の魅力とは何だ?尾崎の真実は一体どこに?
ライブDVDそのまんま放映してもらえた方が、ファンもファンじゃない人も楽しめる、心に熱いものを抱くことができる。
最後は、尾崎ファンの高校生に最初と同じ質問をして、高校生は『尾崎の熱さが好き』と答える。同感。しかし、いる?このシーン?
みんなきちんと心の中に尾崎を持ってる人たちが観に来てるでしょ、と。。
誰向けの映画?表面的な10代の教祖っていうイメージで作り上げてない?フラって入って見る映画じゃない。みんな尾崎が好きでわざわざ観に行く映画。もっとコアで良かったでしょ。
期待していた分、最初のシーンはイライラしたし、見応えもなかった。
映画館の大スクリーン大音量で尾崎のライブが見れたことだけが素晴らしい思い出。