「自分で選べる家族」ザ・ピーナッツバター・ファルコン MARさんの映画レビュー(感想・評価)
自分で選べる家族
元職場に放火したことから追われる身となった男、タイラーと、施設から抜け出したダウン症の青年ザックが出会い、それぞれの目的地を目指す旅の中での触れ合いを描いた作品。
明るげな性格に見えるタイラーも、漁師だった兄を失った孤独に苛まれている様子がちらほら。
ザックの夢を叶える為に彼を助けるタイラーだが、そんなタイラーも、純粋で無邪気なザックの存在により、孤独から救われている。
何事もそうだけど、誰かが誰かを助ける姿って、普通に見れば一方通行に見えがちだけど、視点を変えればしっかり支え合っていることって多いですよね。
また、全体を通して、緊迫のシーンが無いわけではないが、終始ホンワカで時間がゆっくり流れていそうな雰囲気の土地で気ままに旅をしている3人の画はとにかく温かで爽やかだった。
自分もまわりが結婚や仕事や出産やらで自由に会える友達も少なくなってきているなか、改めて友達ってのは良いなぁ~と。
人生一度、ピーナッツバターファルコンのような旅に出るのも良いのかな、と思わされた作品だった。
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