「原作を感じる程度」都会(まち)のトム&ソーヤ まゆかさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を感じる程度
原作が好きで小学校時代から読んでいました。11巻あたりまで読んでいます。
実写化と聞いた時は不安でしたが、中学生役のキャスティングはわりとハマっていていいなと思いました。リアルな中学生感があり、役者さんは頑張ってるなぁと思いその点については満足してます。
ここからは批評です。
設定がなんか雰囲気感じるくらいのもので、ドラマ含めてもなんだか解釈違いな気がします。
個人的にトムソーヤの見所は謎解きよりも内人のサバイバル能力だと思います。ドラマや映画では謎解きのシーンが重点的すぎて内人がいる意味が薄れてしまっているなと思いました。それにも繋がりますが、ソーヤの人間味(中学生感?)のなさが目立ちました。ソーヤは一見しっかりしてますが爪が甘い部分があり、クールに見えて結構熱い奴ってイメージなので、それがあまり見えなかったです。ソーヤの欠点を内人が埋めるというバディ感がみどころなので、とても残念でした。
卓也さん、全然違って笑いました。スマートな感じより威圧感あるタイプが良かったのではと思います。あれだとすぐ保育士になれそうです。あとはソーヤが会場に行ってるのに着いてこないのは変だなと思いました。
それに車の色が違います。ここら辺は曖昧ですが、普通に考えてオープンカーは護衛の車じゃないなーと思いました。
栗井栄太が最初からクリエイター集団ってわかってるのはもう原作を台無しにしてるなと思いました。そもそも栗井栄太のキャラクター設定が何だか全員変わってるような気がします。それも含めてキャスティングも謎でした。
全部を映像化するのは難しいと思うため所々端折ったりは仕方ないですが、変えなくていいところを変えていて少し残念でした。
昔の記憶で望みましたが、おおよそ楽しめました