劇場公開日 2019年11月15日

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「体制に立ち向かう女性記者の屈しないエネルギー」i 新聞記者ドキュメント kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0体制に立ち向かう女性記者の屈しないエネルギー

2020年2月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

キネマ旬報 ベスト・テン 第1位映画観賞会&表彰式 にて観賞。

ドキュメンタリーは、当然に作り手の意図が反映しているのだが、写し出されている映像は少なくとも本物だということが重要。
(演出する反則は別として)
まず、望月衣塑子記者のバイタリティーに敬服する。
新聞社の記者って会社員ではないのか?
ここまで仕事にエネルギーを注げているか、自問自答の答えは「降参」だ。

彼女が、現内閣に対して単に批判的なのか、体制側の不都合な事実に容赦なく切り込んでいるのか、観る側の思想によって判断は異なるだろうが、彼女の質問にまともに答えない官房長官の姿は実態。
意図的に切り取られ編集されていることを割引いても、不誠実さは拭えない。
これは、国会での安部総理の答弁と同じだ。
国民に対して「余計なことは詮索せず、黙って国の運営は任せておきなさい」と言わんばかりではないか。

籠池夫妻や、伊藤詩織さんを出すあたり、安部派の神経を逆撫でする意図が見え見えで、それなりのメッセージが伝わる。

kazz