「ラクガキ王国というゲームを思い出した」映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
ラクガキ王国というゲームを思い出した
最後にラクガキしたのはいつだろう。小さい頃はオリジナルキャラクターをノートに描き、名前は必殺技を考えてニヤニヤしていた。自慢のオリキャラを友だちと持ちよって、ラクガキバトルを楽しんだものだ。大人になったらラクガキをすることは無くなっていた。
この映画はラクガキをする楽しみを思い出させてくれた。子供の頃は、自分の描いたラクガキが動いてくれたら、と何度願ったことだろう。そんな夢をしんちゃんが叶えてくれた。
しんちゃんが描いた、個性的な仲間たちが良い味してる。ブリーフ、ななこ、ぶりぶりざえもん、いずれも超頼りになるわけでは無いけど、いざって時に命を張ってくれる頼もしい仲間。特にしんちゃんがブリーフを引っ張るシーンでウルっときた。
ブリブリざえもんは相変わらず裏切りでニクイ奴だけど、最後の最後でいい所持ってったね。クレヨンを防衛大臣に渡してたら嫌いになってたわ。ちゃんと救いのヒーローで良かった。
残念だったのは、「ラクガキ仲間たちの描写が薄かった」こと。ラクガキ仲間たちとしんちゃんが絆を深めてく過程が弱いと感じた。旅のシーンがチラッと挿入されてたけど、あれだと少々物足りない、仲間全員の描写が濃ければ、各々の散り際シーンで感動できたのに、残念である。
子どものころ、ラクガキ王国というゲームにハマっていた。自分の描いた絵がキャラクターとなりバトルするゲームだ。この映画にデジャヴを感じていたのは、このゲームの経験だったみたい。ラクガキ王国をプレイしたことある人は分かってくれるはず。
なんだか無性にラクガキしたくなる映画だ。最近はずっとPCでカタカタ文字しか打ってないから、たまには手書きを楽しんでみようかな。