「ぶりぶりざえもんと4人の勇者」映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Ryoさんの映画レビュー(感想・評価)
ぶりぶりざえもんと4人の勇者
今作はぶりぶりざえもんの出番がとにかく多い。ギャグ担当はもちろん重要な役まで多く任されている。ぶりぶりざえもんファンは絶対に観るべき。ぶりぶりざえもんが嫌いな人にはあまりオススメできない。
気になった点を書く。
『4人の勇者』は公式サイトやイラストを見る限り、『しんのすけ』、『ブリーフ』、『ニセななこ』、『ぶりぶりざえもん』を指すようだ。しかし実際はもう1人、春日部から帰ってこない母を心配し、しんのすけに同行するユウマと言う少年が居る。(何故か公式サイトでは存在が伏せられている)
終盤の彼の活躍は勇者と言っても問題ない。『5人』ではなく『ほぼ』という表現をし、彼の存在を伏せている意図はよく分からない。
また彼が祖母の家で薬袋を目にし病院へ向かっていると思われる描写があったが、実際は病院へ行っておらず、路上で母を救出して祖母とは何事も無かったかのように再会していた。家族が重い病気なのではないかと容易に想像できたが、何一つ触れられないままだった。
最も気になったのは敵キャラの描かれ方。見た目は個性的なキャラが多いのだが、多くは名前すら無く、『
防衛大臣』、『姫』、『画家』以外は全くと言って良いほど出番が無い。どのような戦いをするのかが気になったので残念。使わないキャラを作りすぎている。
敵側のボスという位置づけであろう『防衛大臣』もほとんど口を動かしていただけで春日部に降り立ってもろくに戦っておらず、ボスにしてはしょぼすぎると言う印象。
味方側の描き方は出会いあり別れありの王道で非常に良い。敵キャラをより魅力的に丁寧に描けばさらに良くなっていたと思う。