映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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ポンポさんは意外にアウトサイダー気質で○
ポンポさんの名監督のお爺ちゃんはプロレスも好き。ジーンに不沈艦スタン・ハンセン君か?とか、ロードウォーリアー・ホークとアニマル君か?とかムダなボケが好き。40年前のことはよく覚えている人間はほっとする。
ポンポさんの「青春時代を忸怩たる思いで過ごした目の死んでる奴がいい映画を作れる」とか、ポンポさんのそういうアウトロー的なセリフに萌え~
銀行員は嫌いだけど、アランのプレゼンに瞼がじんわりしちゃったよ。偉そうな役員がエビデンスを示せとか、自分じゃなんにもやらないクセに言いたいこと抜かしやがるのに対して、SNSの👍の数やクラウドファンティングでの集金額を示して、かましてくれるところがスッキリ。SNSのそういう利用の仕方はすごくありだね。あっぱれ❗
初監督のジーンが足りないシーンを取り直したいという勇気とポンポさんの男気あるセリフに泣けた。入院して、最後のほんの少しだけでも他人に任せたら、俺の作品ではなくなってしまうという気持ちに泣けた。
血行が良くなりました。
観てきた映画の中でも5本の指に入りそう。
とても、好き。
例えば、「シン・ゴジラ」や「プロメア」の様な興奮とは違うけど、キモチをグッと掴まれる内側から熱くなる…体温が上がる。
同時に、作品を作るって…こわっ…。
円盤化したら買うと思います。
自分のタイミングでじっくり見返してたい。
手元に置いておきたい物語。
ところで、ポンポさんはロリババァ…なの?w
(パンフレットは売り切れだったの残念。)
映画製作者、志望者の必修科目にすべき映画
この映画、大好きだぞ
映画製作にまつわる金言がたくさん出てきまして、エンタメとして完成度が高いだけでなく、とても勉強になります。
映画製作に携わる人間や志望者だけでなく、ただ映画を好きで観ている人も、これを観れば映画リテラシー(読解力)が飛躍的に向上するでしょう。
邦画がいかに低レベルかということが理解できると思います。
インディーズ映画は脂肪の塊で、製作委員会方式の映画はアリアが皆無であることに気付かされるでしょう。
クソ長いジーンカット版を出してくれてもいいんやで
特典目当てで2回鑑賞、原作既読。
フィクションの中での創作活動をテーマにした作品は数多くあるが今回は映画制作、しかもハリウッドクラスの大作映画。
社会不適合な主人公が映画監督という天職を得て成功を収める展開と小気味良いテンポが気持ち良い、上映時間も90分という完璧な作り。
上映中に何度も襲ってくる心の高揚に思わず涙が出てしまう、上質な青春ドラマ
キレイにまとまっている反面、原作ファンにしか伝わらないようなご都合主義と実写映画を制作しているはずなのに極めてアニメ的な演出の数々が気になる。
作中の理論通りなら無駄を省いた、というところかもしれないがキャラクターの背景の掘り下げが薄く、主人公のジーン以外は極めて記号的になっているのが残念、ただしこれは原作のテイストとしては再現度が高いのだが…
原作のファンでその作品のテイストを理解しているのであれば良作、それ以外は及第点といったところでしょうか?
私は原作ファンですのでやや甘い点数ですがw
映画好きだからこそ刺さらず
たかが一年修行しただけの新米の初監督作なのに、前半は異様にトントン拍子。安いなろう系ラノベのよう。
後半ようやく衝突は起こるものの、これも掘り下げの薄い予定調和。
全てが予想の範囲かそれ未満。
映画監督としてのキモも、ほぼ編集作業に集中してしまっており、そのわりにはイメージ映像で誤魔化された感が強い。じゃあ編集を別の人に任せる監督はどうなるのよと。
はっきり言って、やってることが大学の映研レベル。
プロの映画製作にはとても見えない。
映画好きだからこそ、本作には強い違和感しかありませんでした。
全ての映画好きに捧ぐラプソディー
ラプソディーの意味よくしらんけど、本作を見てこんな小洒落たタイトルをつけたくなった
それくらい痺れた 世界観に酔いしれた
自分的2021年上半期No1映画
色々語りたいけど、これは「とにかく観て!」としか言えない
レビューの意味ないんやけど、ほんとに語彙力ないんやけど映画好きは全員観て欲しい
臭いセリフともうちょっと表現抑えてくれればよかったと思いますが、面白かったです。
映画製作・しかも編集という動きのない地味な場面で、主人公が映画MEISTERで伝えたいテーマを自分と重ね合わせながら作品を練り上げていく過程をうまく表現できてとても面白かったです。最後のセリフの切れ味もとてもよく、あとで上映時間をチェックしてみたらああなるほどといった感じ。
個人的には大塚明夫さんの演技が素晴らしく、映画MEISTERを見てみたいと思いました。
評点通りの良い映画です。
気になった点
● 最後らへんに青臭いセリフとか過剰表現多くて、個人的にもうちょっと抑えめにしてほしかった。
● ジーン君・ぽんぽさん・ナタリーがデフォルメされたようなキャラデザなのに対してニャリウッドのスタッフやマーティンがリアル寄りのキャラデザなのがアンバランスな気がした。
● 外国人がなぜか土下座してる
● アラン君のプレゼンのところで、すんなりうまくいって逆にリアリティがなくなっちゃう気がして、
以下ネタバレ含む
自分的には会議でぼろくそのけちょんけちょんに言われて承認も得られず、アラン君も銀行をくびになって、映画製作も資金ショートして制作頓挫してみんな絶望して、か~ら~の中継みてた人の中で感動してスポンサーになってくれたとか、ぽんぽさんのおじいちゃんが自分の資産の大部分切り崩してこれを使いなさい的な感じで支援してくれとか、そういう下げてから上げてくるみたいな展開もういっこ欲しかった気がしました。
首になったアラン君はやっぱ俺銀行あわなかったんだわ、これで踏ん切りがついて新しい道を行くよ的な感じでお願いします。
全員ハッピーエンドじゃなくて幸福な部分がある一方で不幸になる部分があったり、そういう濃淡をつけた方がリアリティが出る気がして個人的には好きです。
派手なアクションはないけど、映画館で観るべき作品
CMで何となく存在は知っていたけどあまりにも評価が高いので急遽鑑賞。
いやこれめちゃくちゃ面白かったぞ!
映画好きには絶対刺さるし、全てのクリエイターも共感出来る部分多いと思う!(私はクリエイターじゃないけど)
勝手に大学のサークルの話かなと思ってたけど、ガッチガチのハリウッドが舞台。
1つの作品が企画、制作され、上映し、評価されるという誕生の流れをとてもテンポよく描いている。
でも内容が薄いなんてことは無くて、制作陣の凄さ、頑張り、葛藤が詰め込まれていて、たった90分とは思えないほど濃密。
特に編集シーンが凄い。
みんなでアイデアを出し合って、俳優もそれに応える渾身の演技。
それを流れや尺の都合で泣く泣くカット。その判断はさぞ辛いし葛藤するだろう。
私の今まで観てきた映画も、全てこんな葛藤の末に生まれた素晴らしい作品なんだって思うことができて、これから映画の見方も変わりそうだ。
面白い部分もあったけれど…
まず、タイトルが良くないと思う。
プロフェッショナルとして映画に携わっているなら「大好き」なんて言葉では片付けられないし、「ポンポさん」という通称にも乗れなかった。
それにしても、彼女は何歳の設定なんだろう?
歩くと音が出るようなブーツを履いて、敏腕プロデューサーって…。
まぁ、そこは、
フィクションの世界として妥協しましょう。
面白い部分もありました。
エンドクレジットの最後まで観ましたよ(どの映画でもそうしているけれど)。
長所については、たくさんの人が褒めているようなので、あまり指摘されていない気になった箇所を書きます。
いちばん納得できなかったのは、編集した上で「スイスに旅立つまで90分」って…。
それは、監督や編集の腕前というより、脚本の落ち度です。
脚本を書いたのもポンポネット氏なのに、あれほど「長い映画はダメ」と言い切っている彼女が、そんなダラダラした脚本を書いたというのは矛盾している。
短い脚本を無理に伸ばすよりは、長い脚本を刈り込んでいった方が面白くなるのは事実なのですが、敏腕プロデューサーのポンポネット氏ともあろう者が、90分の尺を考えずに脚本を書いたのだろうか?
それとも、現場で「脚本にないシーン」を撮影しすぎた結果なのか。
編集の極意も、劇中の控室の場面で詳しく説明されているところは面白かったけれど、そのあとは、ひたすら主人公が刀を振り回しているイメージ映像なので、あまり伝わってこない。
もっと編集の極意を知りたかったし、ジーン君の非凡な才能を描くなら、彼の編集がオーソドックスな編集セオリーとはどう違うのかを描いて欲しかった。
最終的には、編集の苦労が「とにかく短くすること」に終始していたような。
「どうしてもこの場面を入れたい」けれど、「涙を呑んでカットした」結果、より作品が良くなった、というような描写がないと…。
劇中劇が面白そうに思えないのも、かなりマイナス。
主人公のジーン君は「登場人物の魅力だけで物語を引っ張る」作品だと評していたけれど、指揮者もスイスの少女も、そこまで魅力的だろうか?
ただ、これは、物語の中で劇中劇として作られる、ある意味で「記号」の役割だから、仕方ないのかな(記号だとしても、面白そうだったらもっと良かったのに)。
あと、土下座って、アメリカには無い文化ではなかったでしょうか?
ニャリウッドはアメリカじゃない???
劇中劇での土下座と、現実の土下座と、重ね合わせていただけれど、アメリカ人は土下座なんかしないでしょーに…とシラケてしまいました。
「幸福は創作の敵」っていうのも、あまりにも極論すぎて賛成できない。
なんだか、映画オタクに夢を与えるためだけのセリフに思えてしまった。
脚本を書くだけでも、あらゆる人とのコミュニケーションが必要だし、監督ならもっとコミュニケーション能力が要求される。
さんざん「映画は1人では出来ない」って言ってるのに、矛盾してませんかね。
評判が高いゆえに観に行ってしまい、評判の高さゆえに「そこまで凄い作品かなぁ?」と多くの引っ掛かりを感じました。
現実に創作活動をしたことがある人にとっては、リアリティの無さにイライラが募るのではないでしょうか。
面白いところもあったけれど、絶賛は出来ない。
そんな作品でした。
すごく元気になる映画
90分というコンパクトな尺の中に表現したいこと全てが凝縮されている密度の高い映画。
終盤でその90分という尺にすら意味があったことが明かされる。
もちろん漫画・アニメの強みを生かし意図的にリアリティをすっ飛ばしてある設定も多いけど、
この作品の密度とストレートなメッセージの前には何も気にならない。
この映画を作った全ての人に拍手。
“幸福は創造の敵”というコピーが暗示する映画製作の秘訣がパンパンに詰まった爽やかで分厚くて熱くてキュートな群像劇
舞台は映画の都ニャリウッド。映画だけが生き甲斐の孤独な学生ジーンは映画を撮りたい一心で業界に飛び込み、映画プロデューサーのポンポさんに気に入られて彼女のアシスタントとして採用される。ポンポさんが製作する映画はどれもセクシーな美女とモンスターやエイリアンが出てくるB級アクション。その現場で走り回る毎日は過酷だがそこには映画製作のノウハウが詰まっていて、ジーンは気がついたことをこまめにメモしていた。そんなある日ポンポさんから新作映画の15秒スポットCM編集を突然任されたジーンは今までの経験と知識を総動員してノリノリで完成させ、その出来栄えが気に入ったポンポさんは自作の脚本『MEISTER』をジーンに見せる。それは今までのポンポさん製作の作品とは全く趣の異なる文芸作品。ポンポさんは同作の監督にジーンを抜擢。そしてポンポさんは別作品のオーディションにやってきた女優志望の女の子ナタリーにも目をつけていた。
骨太な“幸福は創造の敵“というコピーが大きく刻まれたチラシを見た瞬間に確信はしていましたが、本作は映画愛がギッシリ詰まった熱い作品。『ニュー・シネマ・パラダイス』は長くて退屈でキライと一刀両断するポンポさんはロジャー・コーマンが憑依したかのような敏腕プロデューサーで、彼女がシレッと語る映画製作の鉄則がイチイチ腑に落ちます。劇中劇『MEISTER』の物語と並走するジーンとナタリーの成長譚さらに幾重にもドラマを重ねる分厚い物語をハイテンポで活写、様々な立場で映画制作に携わる人達の奮闘が導く爽やかなクライマックスに思いっきり泣かされ、本作の尺の長さが物語の肝になっていることに驚愕しました。昨年の『魔女見習いをさがして』と同じく、キュートなキャラが織りなす地に足のついた群像劇に圧倒されました。傑作です。
この映画が見たい❗❗
通常スクリーンで鑑賞。
タイトルを見て
まだ観てない方はきっと、なんのこっちゃ?
と思い、見た方の中には、それな! と思う方もきっといるのではないでしょうか。
作中で映画を製作する物語です、
一番の私の感想はタイトル通り、
この映画の中で作ったNyacademy賞受賞映画MEISTERが見たい❗
です。
冒頭でも出てくるように名作ニューシネマパラダイスを意識してるのではと感じる映画ですが、でもストーリーは斬新です。序盤少し退屈かなと思いきや、中盤からはどんどん惹き込まれて、ラストまであっという間でした。
映画製作の中でイメージが出てくるシーンが、ホント、ぐっとくるんです。
凄く
「そのシーン観たーい」
ってとこがいっぱいでした。
この映画を観たあと、自分が今まで見た映画で記憶に残るシーンが思い返されます。
キャラ絵の好みが別れるかもしれませんし、決してきめ細かさや、繊細なタッチではありませんのでちょっと雑に見えてしまうのがマイナス点かとおもいますが、でもキャラの女の子はみんな可愛かったですよ。
限りなく★5個に近い4個半です。
充分見る価値がありました。
ニャリウッドへようこそ!
素敵な街だな、ニャリウッド!
ポンポさんがきったぞー!
映画が大好きな全ての人に観てほしい。
ニューシネマパラダイスのこともちらっと出てくるけど、ニューシネマパラダイスとはまた違う映画への愛が溢れています。
観終わった時にやる気が湧いてきました。
クリエイティブな仕事や表現をする仕事をしている人なら仕事のモチベーション上がっちゃうよ。
人生は取捨選択の連続だけど、何をバッサバッサと切り捨てて、大事なものを選んでいくかは全て自分の心に聞けばいいんだな。
ジーン監督の次回作、ミスティアさん主演の映画が出てくる続編が観たくなりました。
もったいない
ニッポン放送の夜男よっぴ~が(なぜか昼間の番組で)思いっきりホメてたので観てきたのですが、洋楽大好きの私に、思いっきりぶっ刺さりました。ポンポさんが主役と言うよりは、ジンくんが主役のハリウッド版映画製作のお話だね。映像もかなり凝っていて、普段あまりアニメを観ない私でも、どんどん引き込まれてしまいました。これは面白いわ。ええと、
かなりの秀作かと。
あっ、ふだんあまり映画とか観ない人には、つまらないかも。
ほんと、もったいない。よっぴ~に聞くまで存在すら知らなかった作品です。まあ、私の場合は邦画はたまにしか観ないので、情報を仕入れないせいもあります。なんか、埋もれちゃってるね。もっと早く観ればよかった。またこんな作品作ってほしいから、私はBlu-ray出たら絶対買います。
映画愛に溢れた作品。
ちょこちょこ予告をみていて気になってはいたものの保留していましたが、
今回偶然タイミングが合ったので観賞。
結果、観てなかった事を後悔する位の素晴らしい作品でした。
映画作りを題材としているだけあり、個人的に一番重視している物語のテンポはもちろん、
ストーリー運びや構図に光の使い方、内面含むキャラクターの描き方や
アニメ的な動きの面白さから見所としたいだろうシーンの表現に伏線の使い方まで、
一つ一つのシーンが丁寧に作られ、隅々まで映画作りへの拘りを感じました。
そしてラストシーンのあの一言。もう脱帽です。
途中若干のご都合主義的な部分もあるにはありますが、
そこそこの説得力を持たせているためあまり嫌な感じもありません。
唯一の欠点はそこまで話題になっていない事くらいでしょうか。もっと流行れ。
映画好きなら万人にお勧めできる作品ですので、ぜひ劇場で観てほしいと思います。
〇〇が△△な××さんというハンドルネームは文字数制限に注意
映画好きの主人公ジンが監督となり映画を作るというストーリー。
作画は綺麗で芸術的。話や構成も良い出来である。
気になるのはタイトルの「ポンポさん」、分かる、分かるが、映画が大好きなのは「ポンポさん」ではなく主人公の「ジン」である。
※面倒なのでジーン→ジン
良い点
・色鮮やかな色彩。良くも悪くも紫や黄緑の光を多用している。
・良オチ
・エンドロールに映像あり
悪い点
・ちゃんと声優を
・ジーンやナタリーなど、キャラ名が謎の海外設定
・作画の良さでカバーしてはいるが、編集のシーンが若干冗長か。30秒は短くできそうだ。
・アランの登場が若干唐突か
・元から寝不足だろう
夢と狂気と映画愛に満ちた至福の90分
はい。良く私の馬鹿レビューを覗きに来て頂きました。
本文は短く、枕は長い。異常に長い。
アミメニシキヘビか‼️
・・・と、最近の話しです。2021年5月6日です。横浜でペットのアミメニシキヘビが逃げ出した事件。記憶に新しいですね。その後、県警、消防を巻き込んで大騒動になりました。しかし・・・見つかりません。近隣の排水溝、茂み、あらゆる所にもいません。しかし・・・16日後に専門家の人が、あっと言う間に捕獲しました。流石です。いわば・・・
蛇の道は蛇❗️
文字通りです。なんと住んでいたアパートの屋根裏に居ました!良かった。でもアパートの住人にとってはホラーです。だって寝ている間も天井にいたんですよ!
お前は・・・
屋根裏の散歩者か!
それポンポじゃなくて乱歩ですから‼️
さて、初夏の陽気でございます。都内の映画館も営業を再開しました。良かったですね。
この映画ですが恥かしながら全然知らなかったんですよ。原作もテレビアニメも・・・
全然無知無知かたつむりか‼️
と・・・暫し個人的な話しになります。お付き合いを頂ければ幸いと存じます。
映画を語る時ってまず役者、次にシナリオ、そして演出。多分そんな感じかと思います。
凄く昔で、しかも深夜枠でフジテレビで放送していた番組がございました。その名も・・・
アメリカの夜
多分どなたも知らないと思います。簡単に言うと映画の技術についての話しです。
例えば イマジナリーライン。列車が画面の右から左に走っています。反対側から撮影すると急に左から右に走っています。観客は混乱しますね。
あるいは レンブラントライト 照明を一方向のみから当てる技法です。マニアックな話しばかりだったんですが刺さった!
その他はモンタージュ、ワイプ、カットバック、スローモーション、ズーム 等々
ディレクターが当時共同テレビ所属の本広克行。MCが宝田明、ナレーションが新人の近藤サト。
いや面白かった。ここからです。映画を観る時に技術的な部分を気にするようになったのは。ちなみにアメリカの夜とはカメラにフィルターを付けて夜間撮影のように見せる技法です。今はカメラの精度とフィルムの感度が上がったんで絶滅した技法です。
そして数年後の事です。なんと!私は近藤サトと一緒に映画を観ました。その映画は・・・
L A コンフィデンシャル
日比谷のみゆき座です。私は指定席を買ったんですよ。早めに行って。なにしろ指定席ですからギリギリに行っても席はあるわけです。
5分前に、行くと前に見覚えのある顔が!そうです近藤サトです。当時の彼氏といました。
あれ?あれあれ?私は一緒の【回】を観ただけですからね。嘘は付いてないです。
紛らわしいわー‼️
はい。あいも変わらず長くて無駄な枕が終了です。
ごめんなさいね。
いや普通はこんな映画観ないですよ。まず絵柄がやや苦手。タイトルも変。でもね信頼している私のフォロワーの方々が面白いって言ったら観ないわけにはいかないじゃないですか。
うん。面白い!たまりません!
告白します。かなーり舐めてたんですよ。絵柄があまりにもアニメ。もろにアニメ。
アニメニシキヘビか!
意味がわからんのじゃ❗️
それからねタイトルも変。ポンポさんてね、そんな名前の人います?大プロデューサーのカルロ・ポンティにあやかったんでしょうか?パンフレットを買う時恥ずかしいでしょ。だって映画大好きポンポ【ちゃん】って間違っちゃったよ。なんですかポンポって?お前は・・・
平成狸合戦か!
それポンポじゃなくてぽんぽこですから❗️残念‼️
失礼しました。本当に面白いんですよ。この映画を観る前の私に 不沈感 スタン・ハンセンのウエスタン ラリアットをかましたい!
まずは簡単にストーリーを紹介します。
ポンポさんはニャリウッドの映画プロデューサーです。見た目はローティーン、中身は40才くらいです。作る作品は美女が巨大なタコに襲われるなど、いわゆるB級映画です。
ポンポさんは「ニューシネマ パラダイス」が嫌いです。理由は尺が長いから!私の映画は90分に収める!
集中力が続かないだろ。
わかる。150分を超える映画って二の足を踏むもん。中身があれば90分でも満足。例外もあるけどね「七人の侍」とか「ゴッド ファーザー」
ポンポさんは映画アシスタントのジーンくんに、予告篇を作らせます。わずか15秒。頑張りました。ジーンくん、グッド ジョブ!
予告篇についてのあれやこれやはカット。終わらないしね。
ポンポさんはなんと、ジーンくんを新作映画の監督に大抜擢しました。タイトルは「meister」(マイスター ドイツ語で職人、匠)
脚本はポンポさんです。音楽映画です。主役はレジェンド、マーティン・ブラドック、ヒロインに新人ナタリー。
しかし、映画作りは大変です。様々な艱難辛苦が待ち受けます。この先は是非、映画館でご確認して下さい。
映画好きは色々な感想を持つと思います。但しこの映画はそこまで技術については語っていませんが…
一番、大事なのは編集。どこをカットして何をインサートするかです。観客は完成品を観ているので、実感がわかないのですが、苦悩と歓喜が入り混じった感情が伝わりました。
そこで思った事があります。前述したようにポンポさんは「ニュー シネマ パラダイス」が嫌いと言ってましが・・・ちょ!待てよ!シネフィルで「ニュー シネマ パラダイス」が嫌いって言う人いますか?例えば・・・
岩手県人で大谷翔平が嫌い!そんな人はいません。アメリカ人も日本人も大好き。いや・・・ここ広げると終わらないんで、カットします。
でも「ニュー シネマ パラダイス」をあえて劇中で出した事も意味が有ります。いいですか?この映画は当初、通常版として、155分verでイタリアで公開。しかし興行収入は爆死。で、プロデューサーがカットしまくり124分にして海外に販売。国際版ですね。するとなんと海外(日本含む)では爆発的ヒット。そして・・・その後監督のジュゼッペ・トルナーレがディレクターズカット版 170分を再編集して世界公開。
わかりますか?これって違う映画になっちゃうんですよ。これがまた。私は国際版が初見なんで、ディレクターズカット版が、やや冗長に感じるんですね。
多分、映画会社が通常版を勝手にカットして海外にセールスしたんですね。いやね、何処かの狂った劇場の館主さんさあ、三本一括上映とかやったら面白いんじゃねえか・・・全部合わせて10時間。いや無理か。
見終わってパンフレットを買ったんですが、これがまたマニアック。
だってね、声優さん、監督さんとかメインスタッフ、さらにですよ!ポンポさんやジーンくんとか創造したキャラクターの好きな映画を三つ上げてるんですよ!
なんか踏み絵だって。「ゴッドファーザー」って言っておけばわかりやすいんですけどね。
清水尋也は「ユージュアル・サスペクツ」
小野好美は「もののけ姫」
大谷凛香は 「ラブストーリー」
加隈亜衣は 「ラジオの時間」
大塚明夫は 「ゴッドファーザー」
監督・脚本の
平尾隆之は 「グッド フェローズ」「セッション」
編集の
今井剛は 「大脱走」
ジーンくんは「スティング」
ポンポさんは 「セッション」
どうです?なんかわかるような気がしますね。製作者、出演者の映画愛を感じますね。
このご時世です。爆発的なヒットは見込めないかもしれません。でも口コミでヒットして欲しいな。地方でもロングヒットして欲しいな。そう思います。
本当に面白い映画なんですよ。
なんか前代未聞の長文でごめんなさい。
じゃあカットしろよ❗️
ここまで読むのも結構【ヘビー】だったでしょう。なんか映画の話しが多目ですみません。
豆知識のコーナー
ポンポさんの名前は正式には ジョエル・ダヴィヴッチ・ポンポネット。ポンポネットとはフランス語で小さくて丸いと言う意味です。
読んで頂きありがとうございました。
アニメだけどモノづくりの哲学が詰まっている
アニメーションで表現した映画製作の映画は私自身観たことがなかった。しかしながら、アニメだからこそ伝えられるモノづくりのモットーのような精神を簡潔に表している。映画オタクのジーンは自分に自信がなく、ポンポさんに新作の映画の監督を任される。
なぜ自分が監督を任されたのかと尋ねると、現実世界に充実感を感じていないからと答えた。彼女や友達がいるリア充だと現実に満足していて創造性の伸びしろがないことを示す。ここで私は高揚感を感じ、ちょっと意外であった。そこからとんとん拍子に映画製作が進み、制作に関するトラブルがなかったのは違和感があるが、クランクアップまでの道のりは飽きずに見れた。
最大の見せ場であるフィルムを切るシーンは派手ですごいと思った。もし、実写レベルにしてしまうと、派手な描写ができなくなり、台詞に説得力が、低いラインでしか伝わらないかもしれない。
アニメにするとアニメーションならではの派手な演出や、ジーンの目や孤独といった「映画しかない男」というキャラクターをしっかり見せつけてくれた。
「映画を観るのは無駄な時間かもしれない」と思っている人は鑑賞することを勧めます。後半になって、銀行からの融資のプレゼンがリアルで、今作で映画館で映画を観るのは無駄ではないと思えるシーンになっています。
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