映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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映画好きなら刺さるはず!
映画とクリエイターへのリスペクトと愛を込めまくった90分の良作!
アニメ映画と侮るなかれ。映画制作のリアルやクリエイターの葛藤や犠牲、そして喜びがテンポ良く、アニメだから出来る表現で描かれていて、胸が熱くなりました。
映画大好き!
アニメ慣れしてればまだしも洋画好きにはムリ
あまりに絶賛ばかりなので反対コメントを。
多少制作の知識があり、ハリウッドやアメリカの空気を知っている者にはいろいろと半端すぎてダメでした。
もちろんいいところもあるんだけど、ベースの世界観がフワフワなので全体として安心して観れない。
深夜アニメのネタや設定に映画作りを当てはめただけというかんじなので、実際の映画作りの世界やアメリカ文化に触れてるとアニメの文脈で見てあげることが難しくてキツい。撮影の後は監督ひとりが編集を頑張ればオスカーレベルの傑作が完成する?そんなわけがない。白人が土下座する?しねえわ。
映画を偏愛してたらもっと各パートのプロにリスペクトのある描き方にならないのかな?衣装とか音楽とかカケラも出てこない。アニメ顔のキャラたちは都合のいい日本のアニメの思考回路と行動をしていて、それならばいかにもハリウッドな舞台を半端に借りてこないで完全に架空の世界でやればもう少しリアルとの乖離はマシだったのだろうか。スタッフやおじさんたちの造形は人種やその背景が垣間見えるのに、アニメ顔じゃ“なんとなく日本のフィクション”という曖昧な出自にしかならない。ジーンとナタリーは、この見た目で欧米人的な設定なのね…?とか、“そういうことになっている”要素がものすごく多い。
総合芸術としての映画とその成り立ちに向き合ってる感じはしない。資金がなくてもなんでも、ひとりで頑張れば完成はできる漫画家感覚のお話なのかな。リサーチはあまりしてなさそうに感じられてしまう。
プリキュアとは言わないが、簡素化、単純化した「映画づくりってたのしいよ!」の小学校中〜高年向けの話って感じかな。絵はきれいだし面白い見せ方はあるけど、話や設定を考えてると割と腹立つレベルです。
追記:あらためてあらすじを読んでみたけど、そもそもプロデューサーの元で制作見習いというのが意味わからん。プロデューサーのアシスタントなら、企画の立て方や成立のさせ方、資金繰りやスタッフの集め方でしょう。ポンポさんのそういう仕事ぶりも描かれていない、プロデューサーが脚本をひとりで最終稿まで書くのもイレギュラー。
違いがわからない人にはジブリがわかりやすいかと。宮崎監督は作品を作るトップで、敏夫さんは配給や製作委員会と話したり、スケジュールやお金の管理する人。アカデミー賞とかで監督賞は監督のものだけど、作品賞で壇上に上がるのはプロデューサーです。彼らがいないと作品は世にでないので。ついでに言えば編集賞もまた別にあります。
「映画は監督のもの」「編集って奥深くて面白いよ」だけで作っている感じがする。映画作り全体に対してのリスペクトや造詣に欠けてて、愛があるのはまあギリ理解を示せるけど身勝手で視野が狭くて、共感はできません。
つーかナメくさりすぎてて腹さえ立ってくる。ちょっと専門的な要素が入っただけで映画全体を「リアル!」って評してしまう人が存外いて辟易…
予想を遥かに超えてくる広がりのある世界
ハリウッド大作の衣装も手掛けた石岡瑛子さんの「地獄を見る」という言葉を思いだしていた。
物語に引き込む独創的な衣装を創り出す彼女でさえ、口説かれて参加しても地獄を見ると、あるインタビューで度々口に出していた。
徹底的なもの作りには、極限の自分との戦いが待っている。
ハリウッドを文字ったニャリウッドという架空の映画のメッカを舞台にした、プロデューサーと新人監督のこの物語。
映画作りのメソッドをなぞる様に、もの作りの極限を描くのだが、こだわりと予算とスケジュールと人間関係、監督の頭の中と現実をストレートに描いている。
まさにもの作りの地獄だ。
そして更にもっと身近な現実も絡めて、我々の仕事の世界感にまで物語が広がっていく。
どんな仕事でも関わり方次第では地獄も見るし、その先の広がりも感じられる、そんな前向きで現実的な気持ちいい作品だった。
原作の大ファンが二次創作して、それに大成功したような作品
本作の後半部分、ジーン君がボロボロになりながら編集作業をするシーン。原作マンガでは触れられていない舞台裏を、めいいっぱい想像を膨らませて描いた感じがする。
自分が作品を通して本当に伝えたかったことは何なのか?
それは、実際に作りはじめてみないと分からない。
「ああ、やっぱりこれが必要だった!どうしよう」とか、
「ここはどうしても削らなきゃいけない!どうしよう」とかいう、
作品作りの葛藤、苦しみがビシバシ伝わってくる。
これ、きっとクリエイター「あるある」で、本作の制作スタッフ自身の体験談なのかなと思った。
——「その映画の中に自分を見つけられるか?」
恐らく平尾監督はジーン君そのもの。だからこそ、後半の編集シーンは圧倒的な説得力を持つ。余計なものが足された感が微塵もない。これなら原作ファンも大満足!
先に原作マンガを読むもよし。あえて映画を先に観て、後で読むもよし。
是非セットで楽しんで欲しい作品でした。
私は、あなたの少年の日の心の中にいた青春の幻影…。ラ・ラ・ランドで巻き起こる夢追い人たちの痛烈なセッション🎞
映画の都「ニャリウッド」で活躍するプロデューサー、ポンポさんの下で働くアシスタントのジーンを中心に、映画制作に情熱を掲げる人々の姿を描く群像劇アニメーション。
主人公ジーンの声を演じるのは『ソロモンの偽証』や『ちはやふる』シリーズの清水尋也。
映画制作に命を賭ける人々のサクセス・ストーリー。
もしこれが実写映画なら、あまりにも現実離れしたシナリオにゲンナリしていただろう。
初監督作品でいきなりニャカデミー賞って…💦
しかもジーンくん、短編映画どころか自主制作映画すら撮ったことが無いっぽいし、脚本を書いた経験すらない。
初監督作品でボーンっ!と跳ねた、しかも映画オタクの監督といえばタランティーノが思い浮かぶ。
でも、タラちゃんだって自主制作はしていたし、脚本だって書いていた。
映画の予告編を作っただけの若者に、ウン千万ドルの費用が掛かるであろう映画の監督を任せるなんて、あまりにもあり得なさ過ぎる。
本来ならこういう主人公を甘やかすような設定&展開は大きく作品の評価を損ねるんだけど、本作はあくまでアニメーション。
しかも大物プロデューサーが子どもという、いかにも漫画らしい荒唐無稽さ。これが映画全体のリアリティ・ラインをグッと下げているので、展開のあり得なさについて辟易することはない。
本作は映画の中で映画を制作するという、一種のジャンル映画。
同ジャンルでは『カメラを止めるな!』のヒットが記憶に新しい。
このジャンルの映画において、制作陣のキャラクターが持つ情熱&楽しいという気持ちが観客に伝われば大合格。
その点、本作はポンポさんやジーン監督、ナタリーやマーティンと言った役者たち、そして裏方のスタッフまでイキイキとした情熱に溢れており、何より全員楽しんでいるということがヒシヒシと伝わってくる。もうこれだけで合格〜💮
しかも本作では「編集」という一見地味な作業をクローズアップして見せてくれる。
編集こそが映画制作のキモであるという表明はなかなかにフレッシュ。映像をカットする時のアニメ映えする表現も含めて、この映画でしか味わえない旨味になっている。
このような、その映画だけが持つチャームを味わえるというだけで、本作を鑑賞する価値は十分にある。
おそらく本作の主人公ジーンのモデルは、映画監督デイミアン・チャゼル。
史上最年少となる32歳でアカデミー賞を制した、現代のハリウッドを牽引する存在の一人。
彼のプロ2作目となる長編監督作品『ラ・ラ・ランド』は、史上最多となる13部門でのノミネートを果たしており、監督賞や主演女優賞を含む6部門を制覇した。
…こうやって書き上げるだけでやべー奴なのがわかる。けど、ジーン君は初監督&20代での監督賞受賞だもんなぁ。やっぱりちょっと盛りすぎてるよなぁ。
チャゼルが監督した長編作品は全部で3作品。
その全てに共通しているのが、「夢を追うものは、その他一切の幸福を切り捨てなければならない」という姿勢。
ジャズマン、若手女優、宇宙飛行士と形は変わるものの、全てこのことが描かれている。
これはもう、そのまんまこの映画のテーマに共通している。
チャゼル作品における徹底した幸福の切り捨てに比べると、本作の切り捨て方はちょっと甘い。
若手女優のナタリーといい感じになってるし、周囲の人間は悉く善人ばっかり。
最後までミューズであるポンポさんの庇護下にあるという状況は変わらなかったわけだし、「切る」という本作全体を貫くキーワードに対してのアンサーがちょっと弱いのは気になった。
ビジュアル面はいかにも今風なアニメと言った感じ。
誰が言っていたのか忘れたけど、キャラクターの輪郭線に蛍光線を入れると、途端にそのアニメは現代的でオシャレになるらしい。
本作にもキャラの輪郭線に蛍光カラーがされ気なく足されている。
だからこそ、ちょっとオタクっぽくも感じるロリ系のキャラデザなのに、そこはかとないオシャレ感が漂っていた訳ですね。
クオリティに問題点はないが、個人的には今ひとつハマらず。
要因は3つ。
①ここぞという見せ場でJ-popを高らかに流す演出がイモっぽい。
庵野秀明や新海誠はこれが上手いんだけど、本作は今一つ上手くいっていなかった。
銀行員のプレゼンシーンと、ジーンがバッサバッサと映像を編集するシーンの2つでこの演出が行われていた。
『シン・エヴァ』のように、ここぞというときの一回だけならいいんだけど、これが複数回使用されていると、モッタリとした鈍重さを感じてしまう。
特に銀行のシーンはなんかメガバンクのCMを観ているような気がして、一気に冷めてしまった。
②銀行の融資がどうたらこうたらのシーン、全部要らん。
原作を読んでいないからわからなかったのだが、ジーンの元クラスメイトであるアランは映画オリジナルのキャラクターらしい。
通りで、全体の流れの中で銀行のシークエンスだけが浮いているように感じたわけだ。
ジーンが追加撮影をポンポさんにお願いするシーン。
土下座をしてまで意思を貫くその漢気や良し!
…なんだけど、そのあと映画の流れが止まってしまう。
90分というタイトなランタイムこそが本作のキモ。
しかし、個人的にはこれがかなり長く感じた。
その原因は、この融資するかしないかで時間を割いたせいだと思う。
ここまるまるカットしちゃえば良いのに。
大体あんなプレゼンダメだろ。ほとんど脅迫じゃん。
あれが良しとされる展開は、リアリティ・ラインの低い作品とはいえ流石に気になってしまった。
③本作で提示される映画論がちょっと押し付けがましい。
個人的に120分以内のランタイムこそが至上という意見には賛成。映画を観始める前に必ずランタイムを調べるのだが、その時間が120分を超えているとウゲッ🤢ってなる。
自分の考える至高の上映時間は100分!何故なら『カリオストロの城』の上映時間がこれだから。これより短いと物足りないし、これより長いとうんざりしちゃう。
とはいえ、これは勿論ジャンルや監督によって変わる。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』なんて180分ですら足らんと思ったし、来年公開予定の宮崎駿の新作ならたとえ上映時間が300分だとしても喜んで鑑賞する。
現実世界に満足している奴はクリエイターの資質がない、という意見もまぁわかるんだけど、あんまりこういうレッテルを貼るのは好きじゃないなぁ。
色んな奴が色んな作品を作るから業界全体が盛り上がるのであって、リア充じゃ碌なもんは作れないという閉鎖的な考えにはうーむ…と思ってしまう。
この理論だと愛妻家や子煩悩なクリエイターは、全員クズだということになるような。
疑問や葛藤を抱かない人間ではクリエイターとしてはスカだと思うが、それはリア充かどうかとは関係ないし…。
これはポンポさんというキャラクターの意見であり、これが絶対の正解だと提示しているわけではない。
とはいえ、どことなく説教臭さを感じるのはポンポさんの対立軸となるキャラクターがいないからだろう。
おそらくポンポさんは原作者の意見を代弁する存在であり、それが透けて見えるからなんか嫌な感じがするんだろうなぁ…とおもう。
長々と書いたけど、何度もグッと涙が込み上げてくる場面もあった。
やはり夢に向かって邁進する若者映画は心に沁みる。
特にナタリーの直向きさにはやられた!…まぁこの程度の演技で主演女優賞とっちゃダメだろとか思ったけど。
ポンポさんはジーンにとって、映画が具現化したような存在。
ジーンから彼女に向けられる想いは恋愛感情とは違う。
それはもっとプラトニックで、映画に逃避していた少年の日を思い起こさせる憧憬のようなもの。
だからこそ、映画を逃避ではなく現実世界で戦うための武器としたジーンの手の中から、ポンポさんは飛び去る。
メーテルやハルハラ・ハル子など、少年を導き独り立ち出来るようにするも、最後は颯爽と立ち去ってゆく、というアニメ・キャラクターはベタといえばベタだが、やはり必要な存在ですねえ🚂💭💭💭
ジーンはポンポさんの為だけに「MEISTER」を作り上げた。大衆に受けるかどうか、金が儲かるがどうかなどは完全に度外視。
だからこそ、この映画が大ヒットするという展開にはやっぱり疑問が残る。
どんな映画を観ても満足できなかったポンポさんが満足したということは、この映画はどんな名作やヒット作とも違うということ。
であれば、そんな作品が大衆に受け入れられるとは思えない。
世間からはそっぽを向かれるが、ポンポさんにだけは突き刺さった、という展開の方が物語上納得がいくんだけどな…。
いろいろとハマらないところもあったが、おそらくクリエイターや夢を追う若者はきっと大好物な映画!
一見の価値はあり!
面白いけど・・・飯テロ映画です。
映画の原版である膨大なフィルムを、如何に切って繋げて90分の枠に
落とし込むかの制作風景をまとめた映画です。
その点で見ると面白いです。
・・・が、実は視点を変えて見ると、常時気持ち悪い映画になります。
それが「(確信)飯テロ」です。
とにかくいろんな場面で「高カロリードーナツ(デカ盛り)」が登場し、
+「コーラ20本以上」+「クリームたっぷりイチゴケーキ」が
さも当然のように追加され、挙句3日間不眠不休をして・・・
ジーン君は『病院送り⇒入院』となりました。
思わず心の中で「当然だろ!!」って突っ込んでしまいました。
せっかく映画当たり屋CHのヨッシーさんがおススメしていたので期待していた
のですが、「飯テロ要素」で個人的には普通です。
頭を空っぽにして楽しむ映画ですね。
面白かったー
原作あるんですか?
ここのレビューで初めて知りました。
残念ながら原作知ってる方の評価はイマイチで
そうでない方の評価は好評価って雰囲気ですが
おそらく映画と原作、それぞれ媒体も違って
持ち味も表現も見る人への刺さり具合も違うので
それぞれで娯楽として楽しめれば良いのではないかと。
ともかく自分にはとっても面白く
ボリュームも満足で、
後から、あれ?これ90分だったの!?って感じでした。
選択するとは捨てること
映画.comで評価がやたらと高い映画って気になってしまう。それで観に行って心に突き刺さった映画もあれば、うんまぁ言いたいことはわかるって気持ちになった映画もある。本作も評価が高いから気になっていた映画。でも躊躇していた理由は、タイトルとポンポさんのキャラデザ。観に行こうという気持ちが湧き上がらなかった。
ところが!気になっていたタイトルとポンポさんのキャラデザさえクリアすれば、めっちゃ面白い映画なんだということに気づいた。
映画に魅せられ、のめり込み、誰かの心に何かを届けるためにこれまでの人生を過ごしてきたジーンの奮闘が描かれる。もちろん映画は一人で作るものでは無いから、いろんな人の意見や助けがあって映画が作り上げられていく過程が描かれるのもいい。
そして明るく充実した青春時代を過ごしてきたやつよりも、何かに没頭し別の何かを犠牲にしてきたヤツのほうが面白い映画が作れるんだって意見に心を揺さぶられる。「幸福は創作の敵だ」ってセリフは100%同意できるものではないが、なぜか共感してしまう。そして、何かを選択するってことは何かを捨てるってことだって内容のセリフが出てきたときには、あーなんて深いセリフなんだなんて思ってしまった。ポンポさんとジーンにめっちゃ心を揺さぶられてる!
ハリウッド(のような街)で映画を作る話だから、ジーンが書いていたノートや台本やセットに記されている文字がちゃんと英語だったりするところも実はすごい。最後のオチ(監督がこの映画の好きなシーンを聞かれて答えるアレ)も含めてとても素晴らしい映画だった。あー、なんでこんなタイトルとこんなキャラデザにしたんだよ!もっと違う層に受け入れられる内容なのに!地道に布教活動していくしかないじゃないか!
俺の世界がアップデートされた
マジでこの作品が凄いわ 作画もそうだし、映画を意識した演出、見る前は自分では合わないと思っていた花譜の歌もめっちゃ合っていたし、これみて映画館出た後の夜のみなとみらいが一瞬一瞬輝いて見えた。他作品を持ち出すなら、ブルーピリオドを見たあとのような感じ。世界はこんなにも綺麗だったんだなぁって。正直アカデミー賞もんだね!作品にガチ恋したよ
周りの若者たちが熱かった
まず妄想。
映画を見た夜の劇場では、周囲には年配者やカップルは見当たらず、20代後半から30代の若者の独り客が溢れていた。皆さん、前傾姿勢で熱っぽい。ひょっとして、全員が映画関係者orアニメ関係者かも知れないと言う妄想が膨らみました。
真面目すぎて、いつでも死にそうなジーンと、優しいけどがっちりビジネスライクなポンポさんが、可愛いマンガタッチで描かれたから、心地よく胸に入り込んでくれました。
このあたりこそが、本当にアニメの力だと思います。
真剣で命懸けなテーマこそ、浮世離れした表現の方が似合うのかも知れない。
癒し系のアニメが伝えてくれた、硬派なハウツー。
仕事の流儀を無言で語っている、監督と脚本家と俳優と、そしてそしてプロデューサー。キャストの中で一番好きな俳優が映えることを考えろとか、自分が楽しくなるようなシーンを一生懸命に撮影しなさいとか。
特にシーンは残すより、ありったけ捨てることを考えろ…は雑誌編集業の片隅に居るだけに、効きました。
ただ、ポンポさんは結構、姿を消してる時間が長かったような。も少し暴れるのもありだったか。
ところで、ポンポさんは、瞳に光を宿していない者こそが、感動的なシネマを作り出すと言う法則を観客に投げかける。逆説的な言葉が、やはり頭から離れないです。
その中から、いずれ光を宿す者も現れるはずだけれど、さてどうなる?
プロが見ると残念な映画
原作を見ていただけに、演出と脚本にガッカリ。
声優の演技指導もイマイチ。
各々のキャラが浮いていてコミュニケーションになってなかった。
どのキャラにも感情移入しきれない、フォーカスのブレた映画。
業界人がクリエイターの至高とは、を作るのが土台無理がある。
そもそもアカデミー賞を取るくらいの経験のある人でなければ説得力などでないだろう。
それを超える才能は監督になかったんだなぁという感想。
そのプレッシャーからか、無駄な技巧に走ったトランジションまみれの映像は、玄人の自己満足が痛々しくて本当に苦痛で、90分なのに4時間以上ある映画より長く感じた上映時間だった。
原作が良いから知らない人が見たら感動するだろうけど、ある程度業界を知ってたらトリハダものの映画なのではなかろうか…
なにより、敏腕プロデューサーがそんな尺伸びる脚本書く??
90分が至高の人でしょ?矛盾がヤバい。
ジーンくんの人格改悪も本当にガッカリ。
漫画と映画という媒体の相違
原作のファンです。楽しみにしていたし映画としては面白かったが、原作の映画化としてはまるでテーマが変わってしまっていた印象。「創作者のための映画」ではなく「消費者のための映画」になっていた。映像やキャスト演技は一部を除いて大凡良かったが、テーマが変わってしまっているので原作ファンとしては残念でした。原作者本人も別物と言っているので、仕方ない事だと思いますが。
「人生Best1かも」
今年40本目。
評判が凄い良かったので行きたかった作品。
「映画ってこう作るんだ」
「自分には映画しかない」
「全てを切り捨て映画を作る」
響きました。人生Best1かも。
中身は面白かったが1人だけ演技が浮いていて気持ち悪かった
原作読了済。映画ならではの別のストーリーも面白く楽しめた。ナタリー役の方が感情演技はしているのだろうけど、距離感がほぼ無い為ナタリーの声が入ると耳が気持ち悪かった。
映画をそんなに見ない、創造力もない人へ
社会不適合者で目が死んでいると言われている主人公ジーンだが映画のことになるととにかく熱くなる。
そんな主人公のことを羨ましいと思ってしまう。何かに熱中出来る人間はそれだけ魅力的だからだ。
それとは対照的な銀行員のアランは何事もこなしてきただけで何も残してないと語る。
しかし主人公と出会いそれを手助けする。
何かに熱中してる訳でもないし創造力もない。だからと言って何も残せないわけではないと勇気を貰った。
また、映画の編集に焦点を当てているのを面白いと思った。あれだけ熱中して撮影したシーンを切りとって短くしていくのは地味な作業ではあるが一番辛いところである。
だからこそのラストのあのセリフに痺れる。
レビュー通り
誰かのレビューを見なければ絶対に見に行かない種類の作品です。しかし騙されたと思って是非」と言われて行きましたが、その通り皆さんも騙されたと思って行ってみて下さい。面白いです。
映画ネタだけに作者と主人公がダブって見えて、なんだか不思議な感覚でした。
全ての映画を愛するひとへ
映画製作の"要"は、どんな工程かはいろいろ考えられる。
だが、映画を観客に観せるに当たって、その映画を面白くしなくてはならない。
その為に"編集"と言う工程がある。
この作品では映画を"プロデュース"し、映画を"撮り"、撮り終えた後の"最大の戦い"を描いていた作品だった。
"映画界歴一年の若者"が、見習いからあっという間にプロデューサーの"ポンポさん"から監督に抜擢され、監督だけならまだしも編集も担当すると言う、映画界にとっては24時間耐久レースのような任を任されるのである。
思ってみれば、あの上田慎一郎監督もこのような作業をしたとなると、初監督・初長編と言うのは素晴らしい挑戦だと改めて感じるのだ。
だからこそ、この作品には観る価値があると思うのです。
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