映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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濃密怒涛の90分!
ちょっとかわいすぎる絵に腰が引けていたのですが、高評価につられて鑑賞してきました。そして、その高評価に納得!これはヤバい、おもしろすぎます!
内容は単純に言えば、映画好きの陰キャの青年が、アシスタントからいきなり映画監督に抜擢され、成功を収めるサクセスストーリー。そこに、青年監督、新人女優、大物俳優、プロデューサー、銀行員等、それぞれの立場のさまざまな思いを、無駄なくテンポよく収めた脚本が秀逸です。まさに濃密怒涛の90分でした。
さらに、映画制作の舞台裏を覗き見るような感覚が、映画好きにはたまりません。趣味で週に1本程度の映画を観ているだけの自分でも、これから作品を観る目が変わりそうです。映画制作にはこれだけ多くのスタッフや関係者の渾身の想いが込められているかと思うと、簡単に「つまらない」などと言えなくなりそうです。
タイトルにポンポさんとありますが、主役は新人監督のジーンです。もちろんポンポさんの存在感は抜群で、この二人の対照的なキャラも作品の魅力になっています。この二人以外にもとにかく全てのキャラが立っていて、しかもいいやつばかりで、その誰もに共感できそうなところが心地よいです。中でも、完全な脇キャラながらアランが終盤にいい仕事をしてくれて、このシーンは胸熱でした。他にもぐっとくるシーンが何箇所かあり、こんなかわいい感じの絵なのに、何度も目頭が熱くなりました。
これほど絶賛したくなる作品なのに、マイナスポイントが一つだけ…。そうです、劇場アニメあるあるの声優問題です。本作では、物語の核となるジーンを清水尋也くん、ナタリーを大谷凜香さんが演じています。新人監督と新人女優という役どころなので、あえての起用なのかもしれませんが、やはり荷が重かったのではと感じます。もったいない限りです。
映画はマイノリティの行き着く場所。
教室の隅っこ系男子だったジーン青年が、天才プロデューサーのポンポさんのもとで、新人監督として奮闘するお話です。
原作である漫画の魅力を逃すことなく、上手に納められてるところに、まず好感がもてます。
それに以上に、漫画には無い「追加シナリオ」が素晴らしく、この漫画を映画化したことに意味を持たせたように感じます。
「大衆向け映画」なんて揶揄的な表現があるように、やっぱり映画って本来、マイノリティや満たされていない人のためにあるんだと思う。そしてそれは、映画の作り手にとっても同じことが言えるのかも。。
中盤以降は何度も鳥肌が立ち、涙腺が崩壊してました。簡単に言葉では説明できない「圧倒」。映画の醍醐味です。
超オススメ映画です!
物作りをテーマにした作品ってワクワクします。
しびれる映画だった
情熱が足りてない時にこういう映画を見れてなかなか震えるものがある
事前に全然知らなかったけど、レビューが高評価だったので見に来てよかった
一部の声優が微妙だったのと、カットシーン?のCGが大げさで微妙なテンポになったのだけなんとかしてほしかったなぁ
90分間走り続ける。
キャラクターが魅力的・挿入歌のタイミング良き・音楽よし・作品内の作品と主人公のシンクロ・シーンの切り替え等最初から最後まで飽きずに見ていられる。
映画を知ることができ、改めて映画を好きになる。とりあえず語りきれないから見て欲しい。
映画好き号泣確定映画
語彙力が無いのでなんで言えばいいのかわからないが最高の映画だった。
名前と絵のタッチが子供向けに見えてしまうが内容はバリバリの大人向けで映画に人生を賭けてきた新海監督や庵野監督宮崎駿などを彷彿とさせる主人公。
目に光が無く、社会から遮断された世界で映画だけを観て、それだけを生き甲斐にしてきた人は気迫のある作品を作るというセリフがあった。確かにね。
幼い頃見た映画、大人になってから観てクソ映画だとこき下ろした作品。そんな全ての映画にはスタッフや監督俳優陣たちの情熱が込められてるのだと改めて実感し涙が止まらなくなった。
マーケティングなどが今どきな感じで現代が舞台なので観客が感情移入しやすい。
強いて言えば、池袋のTOHOシネマで観たんだけどでっかいハエムシが飛んでて全てぶち壊しにきてた。涙引っ込んだ
原作派からすれば、主人公がもっと映画狂人であってほしかった。
原作(マンガ版)大好きなので個人的には超推したい映画なのだが、いくつか気になる(気に入らない)演出があって5点満点評価にはならなかった。
原作好きな僕の評価はどうしても「原作と比べて」となってしまう。そのところご容赦を。
気に入った点
原作にはないオリジナル要素があったが上手く融合できていた。原作の雰囲気を壊すことなくプラスアルファを付け加えることに成功していて良かった。原作読了のファンでも見に行く価値あり。
また劇中劇である「マイスター」制作のエピソードにも原作にはないシーンが沢山もりこまれており、非常に出来が良かった。ここは本当に素晴らしかった。
気に入らなかった点
「カット編集」のシーンの演出は正直過剰でいらないかなぁ。わかりやすさ重視かもしれないけど、音楽の「合わなさ」もあってみてて気恥ずかしくなった。原作では編集シーンのジーン監督はもっと「楽しそう」だった。そのあたりの狂人っぷりが足りてなかったかなぁ。
あとヒロイン・ナタリーの声はちょっとキツかったかな。出演してる声優さんには罪はない。あくまで起用した側に問題がある。声優繋がりで言えば大塚明夫さんの演技の安定感は異常。いつも通り素晴らしかった。この人の声でだいぶ助けられたと思う。
主人公ジーンの声は最初は「ん?」と気になったが、許容範囲内でした。
その他
マンガ原作なので、「素晴らしい映画を作る」は「絵」さえ何とかなればそれなりに説得力を持たせることができると思うけど、映画(動画)で「素晴らしい映画」を表現するのは至難の業だと思います。
だから視聴前は結構不安が大きかった。
だけど(いくつかの不満はありながらも)十分説得力のある映画に仕上がっていたので満足です。
映像化してくれたスタッフの方々ありがとうございました。大変面白かったです。
コロナ禍で大変だけど見れて良かった。
まとめ
映画としての楽しみ、映像作品としてのエンタメ性は十分にあるので「つまらない」と思うことは少ないと思う。上映劇場が少ない&コロナ禍という逆風が吹きまくってる中で、映画館に足を運ぶのはかなり敷居が高いと思うが、多くの人に見てほしいなぁ、語りたいなぁと思う作品。
「見て何を得るか」は人それだけど「見る価値」はある。そう思う作品。
癖のあるアニメ柄で子供向けのようなキャラデザだけどテーマは相当に「アツい」やつなので、ぜひとも多くの人に見てもらいたいなぁ(2回目)
個人的に一番良かったシーン
(注意)
※以下ネタバレあり
一番良かったシーンは
ジーン監督がポンポさんに頭をさげて制作延長を願い出るシーンでした。
「マイスター」の帝王が頭を下げるシーンとオーバーラップさせて見事でした。
ポンポさんからの一問一答の詰問に答えて、覚悟を決める。
一番感情移入できたシーンです。
原作マンガでは「リリーがアリアを歌うシーン」にフォーカスが合っていましたが、映画版ではさらっと流れたのが意外でしたが、全く持ってアリだと思いました。映画とマンガのメディアの違いですかね。
映画ファンに捧げる90分、そして時間の呪縛。
アランのプレゼンシーンに涙し、編集するジーンの背中を押すナタリーに涙した。
この映画は間違いなく快作でありながら、観賞後はどこか物足りなさを感じた。
ーーいや、物足りなかった理由は何となく分かっている。良い点がどこも少しの悪い点を持ってしまっているからだ。
まず、この作品で語るべきなのは「アラン」というキャラクターとアランを主軸としたサブプロットだと思う。
主人公であるジーンは「映画以外の何もかもを捨てた結果、映画監督になれた」人物であり、途中で再会するアランは「それなりにうまく生きてきた結果、何者にもなれなかった」人物である。この対極な二人のキャラクターに挫折と成功の道を歩ませることによって、この作品は多くの人が共感を覚える作品に仕上がっている。
私自身、どちらかというとアラン側の人間であると同時に、ジーンに憧れる(でも、何もかもを捨てることができない)人間であるが故に、アランが前に進み、ジーンの助けになることに救済を覚えた。
だが、アランは原作にいないオリジナルキャラクターの宿命か、セットアップが弱く、冒頭シーンで若干登場はしているものの、飛行機内でこれ見よがしに、その内関わってくるキャラクターですと登場する。明らかにサブプロットの為に存在するが故に、シナリオから浮いていた。
なんせアランはパンフレットの表紙にもいない。
次に編集という題材と、本作の編集(カッティング)についてだ。
映画を題材にしてかつ、長い作品は辛いと言い切るポンポさんがいるからこそ90分にどうやって収めるかというのをジーンだけではなく、本作でも試されていた。
この映画の前半では、短い時間での転換を多用している。3拍でのワイプ、飛行機の軌跡による転換、マッチカット。マッチカットを多用していた今敏監督を彷彿とさせるものがあったが、それほどの巧みさはなくーーというよりは、キャラ紹介の多い序盤の中弛みをコメディー調で駆け抜ける為に意図的に過剰にカットの繋ぎを密にしているように感じた。そこに息苦しさを感じずにはいられなかった。
一方で、映画の後半のMEISTERの映像とジーン達の世界をマッチカット(と呼んで良いのだろうか?)で繋ぎ、二つの世界が同調して一体化していく様を描く演出は見事と言わざるを得なかった。
このように、本作は「後半の良い点は前半では悪い点」という印象が強く、全体の完成度で考えると、このような評価になった。
映画ファンに対し、確固たる意思を持って90分を贈った一方で、その90分という呪縛に囚われすぎていないだろうか。
原作のポンポさんの言葉を借りるのであれば、「私90分の映画が好きだなんて言ったっけ?」である。
ディレクターズカット版があったら是非見てみたい。その時は是非とも90分の呪縛を取り払って貰いたい。
映画監督になりたい気持ちになる
ネガティブ映画オタクの主人公が、超有能プロデューサー、ポンポさんの書いた脚本の監督を任せられる話です。
起承転結が超しっかりしてていい意味で教科書みたいな映画だなぁと感じました。何より上映時間が凄い。
ただ、主人公ジーンの過去が「作中では」あまり分からなかったです。家族と仲が悪いというのは数秒のシーンで伝わりましたが、学生時代どんな立ち位置で、どう過ごしてきたかは全く描かれません。が、劇場特典の漫画でそこら辺は触れていました。できればそこも映画内でやって欲しいと思いましたが、90分に収めるとなると難しかったってことなのでしょうか。
キャストに関しては、ジーン役の清水尋也さんは俳優なのですが、ずっと声優だと思ってたというレベルで上手かったです。ただジーン監督の映画内のヒロインであるナタリー役の大谷凜香さんは、他の評価にもある通り正直浮いてた感が否めないです。作中の映画のキャストは完璧だったのに……それ以外のキャラは声優さんなので文句なしです。
文句ばっかり言いましたが、見た後に「自分も映画作りたい!」と思わせるくらい面白い作品です。挿入歌も好きなアーティストでしたし、最後まで食いつくように見てました。
映画好きならぜひ観てください
大物映画プロデューサーを祖父に持ち、才能もしっかり受け継いでる映画プロデューサーのポンポさんと、そのアシスタントをしている映画大好き青年ジーンの2人が主人公。ジーンは映画を撮りたいが、自分には無理だと思っていた。しかし、ポンポさんに15秒の映画予告編制作を任され、やってみたジーンは監督とポンポさんに褒められ、映画づくりの楽しさを知った。ある日、ジーンはポンポさんから新作映画「MEISTER」の脚本を渡された。大物俳優マーティンが出演を予定されているその映画に監督として指名されたのがジーンだった。ポンポさんが別のオーディションの時に気になってた新人女優ナタリーをヒロインに迎え、映画撮影が始まり、波瀾万丈の展開となり、最後は・・・という話。
アニメでこういう映画作りの裏を描いた作品を観たのは初めてで、脚本も良くて大変興味深かった。
ポンポさん、ジーンを始め、マーティン、ナタリーなど登場人物が皆んな魅力的だった。
声優ではナタリー役の大谷凜香が良かった。
90分なのに内容が濃いため意外に長く感じた。
映画制作での各スタッフの役割、特にプロデューサーと監督の違いなどがよくわかり、映画好きの方ならぜひ劇場へ足を運んでみてください。良かったです。
90分なのに長く感じた
個人的な好みですが劇中映画のマイスターがめちゃくちゃつまらなさそうでした。ポンポさんが作ってるB級パニック映画の方が面白そうでした。
あとポンポさんのキャラデザだけプリキュアみたいで浮いてるのも個人的に好きじゃなかったです。モブ達の作画の方が良かった。
ポンポさんが言ってることには凄く共感したのですが、この映画自体は別に面白くは感じませんでした。
社会不適合者は共感できる
社会不適合者だから作れた映画、人生逆転ストーリーには感動させられました。
映画の中に自分を見つける、自分だけのアリアを奏でる、自分には映画しかないというジーンの熱意が伝わってきました。
それがポンポさんにも伝わって良かったです。
ジーンは良いキャラしてました、ナヨっとしたキャラ好きです。
私も友達が少なく、息苦しい中高生時代を過ごしたのでジーンの気持ちは理解できたのですが、ジーンの挫折や葛藤がイマイチ伝わりきらず、中途半端な感情が残りました。
作品の完成度としてはまずまずの出来かなと感じたので星3点です。
奇跡の傑作!刺さりまくりの90分!
予備知識なしで鑑賞しましたが
作品としてあらゆる完成度の高さに唸りました。
魅力的なキャラクター、突き刺さる台詞、感情を高揚させる編集、思わずクラップしたくなる音楽。その全てに惜しみない拍手を送りたいです。
そして映画制作の追加資金を得るために
監督の銀行に勤める友人が仕掛けた奥の手も
今を反映していて感心しました。
映画大好きとタイトルで言い切る作り手の熱量が
奇跡的なレベルでアニメとして具現化されていて
心から楽しいと感じた最高の90分でした。
【90分】という呪いにかかる、90分
映画ガチャのSSRを引いた気分。座席の上で、90分という時間の呪いにかかる。いつもMXで観ていた予告から全ては始まってたんだと気付かされて鳥肌が立つ。確固たる芯があって、息をしている作品。お見事と言うほかない、本当に素晴らしいアニメ映画だった!一点だけ、曲もとても好きだが、エンドロールで全員違うバンドだと初めて気づいた。それぞれの起用の意図が伝わるともっとよかった、本筋と外れるのでなかなか難しい話だが。
イッツァ エンターテイメント
ポンポさん、超ポンポさん。
スタッフや演者のギスギス?要らねぇ。
暗い鬱展開?要らねぇ。
悲しい別れ?要らねぇ。
観終わった後に充実感が残るだけで良いんだよ。エンターテイメントなんてモンは。
御都合主義の揚げ足取りなんて下衆のする事。
人生の中の90分という時間の使い方としては至上の部類だった。
快作!
恥ずかしながら、原作の存在は全く知らなかったが、公開スタートから評判が良いので行ってみた。
いやはや結構な快作。
(以降、少しだけネタバレ)
展開は結構ベタで、ご都合主義の匂いもしない訳ではないが、そんなコトふっ飛ばしてくれる程の加速するエネルギー。
今どきのアニメ映画で、これだけの情熱を、それも映画制作という、世の中的にはニッチとも思えるテーマを通して描くって大変なんだろうな、と思っていると、まさにソコが描かれていたり。
「映画の中に自分を見つける」というキーワードも、気付くとスクリーンの中と外、作り手と観客が円環構造で結びついていて、ハッとする。まったくそんな予感もなかったのに、アランのプレゼンシーンでは気付いたら私も涙を流していた。
日本映画で、どう見ても日本人的絵柄の外国人キャラで日本人的な感情表現を用いて、「ハリウッド」を描くというなかなかトガッた構成も面白い。
ポンポさんの豪腕でピンチを乗り越える映画かと思わせて実は…
そんな、散りばめられた小さなギミックに騙されて、この作品を映画業界の内幕を描いた単なるドタバタコメディだと見誤ると完全に足元をすくわれる。
映画好きにとっては、いろんなツボを刺激される一本だった。
オススメ。
25
映画制作の名言がいっぱい
すごかったです。
されどアニメ映画だと感じ、軽く観ようと思ってましたが
映画を〈作る〉側の事情や情熱が、
ジーン監督を通じて観客にたくさん伝わってきました。
劇中の演出として金髪のアランについて気づいたことがいくつか、
・冒頭の横断歩道でヒロインにフレームが収まるシーンで背景にアランがいたのに気づいてない。
完全にヒロインにピントが合ってたんだな。
・銅像と噴水の前、カフェのシーンで
ジーン監督は常に太陽の光を浴びてるが
アランは影から話しかける演出。
ずっと猫背で下を見てるジーンが夢に向かって努力している対比として
アランには光を差さなかったが、プレゼンに成功したときの涙で初めて正面から光を浴びれたんだなと。
ポンポさんの一挙一動は年相応だが
映画のこととなると名言しか喋らないですね。
目が死んでるからこそ見える景色があるのは
すごく納得しました笑。
また何かの形でこの続きが観れるのを楽しみにしております。
タイトル、絵柄からは予想出来ないインパクト
絵柄こそ可愛らしいものの、キャラクターの表情、個性、動きの滑らかさやキレは観ていて飽きず、どんどん引き込まれていった。
世界観や演出もダイナミックで、特にジーンくんの映像編集時の演出はジーンくんの思う楽しさや葛藤が表現されているようで勢いがあり、まさに今自分がクリエイトしているかの様なワクワク感を感じられて興奮した。
そしてポンポさん。
その小さな身体とは対照的に、デカい度量。高い理想。溢れ出る天才性。秘めたる渇望。易々と行われる超スケールの行為…。
ポンポさん一体何者だよってか何歳だよ何歳でもいいよ好きだポンポさんうおおぉぉぉぉぉポンポポンポンポポポンポンポンと頭おかしくなるくらいにはポンポさんは魅力的なキャラクターです。
もう一度観に行ってポンポさん語録を脳内に焼き付けてきます。
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