「【初映画監督に抜擢された冴えないアシスタント君のプレッシャー、喜び、編集の苦しみを劇中劇とシンクロさせて描く。けれど、尺90分に拘るポンポさんは、本当に映画好きなのかな?】」映画大好きポンポさん NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【初映画監督に抜擢された冴えないアシスタント君のプレッシャー、喜び、編集の苦しみを劇中劇とシンクロさせて描く。けれど、尺90分に拘るポンポさんは、本当に映画好きなのかな?】
ー 映画製作現場のリアリティさ、資金集めの大変さのシーンなど、面白く鑑賞した作品。ー
◆少し気になった点
・映画界の重鎮を祖父に持つポンポさんが、序盤に言った台詞。
”長い映画は嫌い!”
ー いやいやいや、幼い頃から祖父と映画を観て、長い映画は嫌だという気持ちは、分からないでもないが、ではポンポさんは、
・十戒
・ベン・ハー
・風と共に去りぬ
・ゴッド・ファーザー
も、嫌いなのかい??ー
更に、ポンポさんは、彼の名作もバッサリ切って捨てる・・。ー
・ポンポさんが、ジーンをアシスタントに迎えた理由。
”他の人は、未来と夢を持って眼が輝いていたけれど、(映画しか楽しみがないので)眼が死んでいたから・・。”
ー いやいやいや。私は、京都芸術大学の映画学科の生徒の、輝く顔を何人も見ているよ!ー
・ジーンが、90分尺に収めるために、編集するときに言った言葉。
”家族”も”友人”も切り捨てなければいけないのだ・・、と言いながら”Delete”キーで編集していくシーン。
ー いやいやいや。編集で、カットするのは仕方がないが”家族”も”友人”も映画を作るうえでは、大切な存在でしょう。セリフにしなくても・・。
◆良かった点
・映画製作現場のリアリティさ、資金集めの大変さが描かれていた点。
特に、級友だった銀行勤めのアランが、ジーンの映画追加撮影のための資金を融資して欲しい・・、と重役たちにプレゼンするシーン。
ー 順風満帆の人生を送って来たアランが、社会人の厳しさにめげ、会社を辞めようとしたときに目に入ったジーンの資金融資依頼の紙。冷たかった上司の粋な計らいと、頭取がアランに掛けた言葉。沁みてしまった好きなシーンである。ー
<映画には、人生の喜び、哀しみ、虚しさ、不条理、怒りが詰まっている。私が、映画は総合芸術である、という思いを持っているのは、万民に受け入れられる娯楽であり、芸術であると思っているからである。
映画に、規範を求めてはいけないと思う。(倫理的に許されない描き方は除く。)
又、映画製作に関わる人を、古臭いステロタイプ思想
ー僕には映画製作しか出来ない・・。社会性を欠いている・・。ー
で捉える事も、如何かと思う。
実際の映画監督の多くの方は、非常に聡明で、社交性豊かな方が多いのであるから・・。>
<2021年8月14日 刈谷日劇にて鑑賞>
NOBUさ~ん!
7月31日からログインできなくなり、運営に相談&調査の質問を送るも、映画comと価格comの間で散々たらいまわしにされておりましたぁ。
今もまだ何故かスマホからのログインは出来ないのですけれど、PCだとイン出来た~!なんでだ?
(本当は今、PCでもどうせログイン出来ないだろうから別アカ作って、仲良しのレビュアーさんたちに事情と状況のご連絡をしようとしたのです。
そうしたら思いがけず、イン出来ました。良かったぁ)
さて、本作レビュー。
・十戒 ・ベン・ハー ・風と共に去りぬ ・ゴッド・ファーザー
もう、全っ部 私の大好きな映画ばかりではありませんかぁ♪
子どもの頃から何度観たかわからないなぁ・・・(しみじみ)
そう言えば、七人の侍だって、アラビアのロレンスだって、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカだって、ラストエンペラーだって、JFKだって全部200分超えですねぇ。
私の愛する「ロード・オブ・ザ・リング」も3部は200分超えだし、そもそも1~3全部合わせて1作品というべきだし。
良作というものは、200分がまるで90分程度のように感じるものですね。
あ!私ね。「アンビアンス」の予告編7時間20分、ちゃんと早送りしないで全部観ましたよ~(爆笑)
(飯田線・上諏訪ー豊橋約7時間の旅をのんびり楽しめる人なら、耐えられると思うwww)