「臭いセリフともうちょっと表現抑えてくれればよかったと思いますが、面白かったです。」映画大好きポンポさん にゃも~ん♂さんの映画レビュー(感想・評価)
臭いセリフともうちょっと表現抑えてくれればよかったと思いますが、面白かったです。
映画製作・しかも編集という動きのない地味な場面で、主人公が映画MEISTERで伝えたいテーマを自分と重ね合わせながら作品を練り上げていく過程をうまく表現できてとても面白かったです。最後のセリフの切れ味もとてもよく、あとで上映時間をチェックしてみたらああなるほどといった感じ。
個人的には大塚明夫さんの演技が素晴らしく、映画MEISTERを見てみたいと思いました。
評点通りの良い映画です。
気になった点
● 最後らへんに青臭いセリフとか過剰表現多くて、個人的にもうちょっと抑えめにしてほしかった。
● ジーン君・ぽんぽさん・ナタリーがデフォルメされたようなキャラデザなのに対してニャリウッドのスタッフやマーティンがリアル寄りのキャラデザなのがアンバランスな気がした。
● 外国人がなぜか土下座してる
● アラン君のプレゼンのところで、すんなりうまくいって逆にリアリティがなくなっちゃう気がして、
以下ネタバレ含む
自分的には会議でぼろくそのけちょんけちょんに言われて承認も得られず、アラン君も銀行をくびになって、映画製作も資金ショートして制作頓挫してみんな絶望して、か~ら~の中継みてた人の中で感動してスポンサーになってくれたとか、ぽんぽさんのおじいちゃんが自分の資産の大部分切り崩してこれを使いなさい的な感じで支援してくれとか、そういう下げてから上げてくるみたいな展開もういっこ欲しかった気がしました。
首になったアラン君はやっぱ俺銀行あわなかったんだわ、これで踏ん切りがついて新しい道を行くよ的な感じでお願いします。
全員ハッピーエンドじゃなくて幸福な部分がある一方で不幸になる部分があったり、そういう濃淡をつけた方がリアリティが出る気がして個人的には好きです。