「金持ちをぶっとばせ」レディ・オア・ノット ものがたりのはざまのさんの映画レビュー(感想・評価)
金持ちをぶっとばせ
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幸せな時間になるはずの「結婚初夜」がデスゲームのお時間になってしまう、スリラーもの。若干コメディ。
この作品は、女性が思いがけずデスゲームに巻き込まれてその上敵を蹴散らす系の映画、例えば「サプライズ」や「ハント」のような「主人公が実は強かった」系ではない。
「敵が割と普通」で「主人公はちょっと気が強い」だけ。
だから、みんな武器の扱い方も追い方も逃げ方も何もかも下手。銃がうまかったのは義理の甥っ子くんだけ。彼が主人公の左手を撃ち抜いた時は一瞬ヒヤッとしたし、小憎たらしいという感情が芽生えた。が、その後主人公に殴り飛ばされて気を失うのでとてもよかった。金持ちの小僧は憎たらしくてなんぼだ。(偏見です)
悪魔と取り引きをして財を成した金持ち家族も、そこで働く使用人たちも、みんなそろって性格が悪い。気持ちがいいくらいに。(義兄除く)特に主人公の夫は唯一の味方かとギリギリまで思わせておきながら結局、役者さんから想起させる通りのキャラクター(ダーマーやアメリカン・ホラー・ストーリー的な)で洋ドラ民の期待を裏切らなくていい。(偏見かもしれません)つまり主人公をあっさり裏切る。なんと情けない夫なんだ。許せない。なんていいキャスティング。
クライマックスで、老若男女問わず人体爆発血飛沫四散するのは最高に胸がスカッとする。
悪魔と契約すると碌なことにならないね。
悪魔と取り引きしたご先祖様は、後世にもうちょっと色々言い残しておきなよ…。危機感とかさ…ゲームの重みとかさ………と少しばかり同情した。
ただ、観た後に何も残らないので、星3。
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