「ライオンと呼ばれた男」エンド・オブ・ステイツ としちゃん(≧∇≦)さんの映画レビュー(感想・評価)
ライオンと呼ばれた男
最初からいきなりド派手な戦闘シーンで始まるから、「え、もう本番!?」って思ったけど、まさかの訓練中。笑
でもこの時点で、“あぁ、今回もバニングだな”っていう安心感があった。
3作目にしてモーガン・フリーマンがついに大統領。あの落ち着いた声で命令出す姿、やっぱり絵になる。
だけど、その裏で副大統領がまさかの黒幕。信じてた人間に裏切られる展開って、分かってても胸にくる。
そしてあのドローン襲撃。音も映像もリアルで、息をするのも忘れるぐらいの迫力。
仲間が次々にやられていく中で、バニングだけが必死に生き延びる姿に、「この人ほんとタフだな」って心底思った。
逃亡の途中で頼ったのが、疎遠だった父親。最初はちょっと“危なっかしいおじいちゃん”って感じなのに、実は仕掛け爆弾だらけのサバイバル戦士。笑
「こいつ、ただ者じゃないな…」って一気に惚れた。やっぱり親子なんだよね。あのぶっ飛び具合、完全に血がつながってる。
そして終盤、ウェイドとの一騎打ち。
銃じゃなくナイフでの格闘に変わる瞬間、二人の間にただの“敵味方”じゃない空気が流れる。
殺し合いの中で、どこか“戦友”としての敬意がある感じ。
最後にウェイドが「お前でよかった、ライオンだ」って言って息を引き取るシーンは、胸にズシンときた。
あそこ、静かなのにすごい熱量あった。
そしてラスト。父と息子がやっと心を通わせる場面。あれだけ派手な戦いのあとに、あの穏やかな空気。
「守るもの」が国とか任務じゃなく、“家族”に戻っていく感じがたまらなかった。
全体を通して、今回はただのアクション映画じゃなくて、“戦う男の心の限界”とか“家族の絆”みたいな部分がすごく出てたと思う。
派手さの中に人間臭さがある。そんな作品だった。
シリーズで一番“バニングの内面”が見えた気がする。