「愛とときめきは違うもの」マイ・フーリッシュ・ハート shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
愛とときめきは違うもの
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映画「マイ・フーリッシュ・ハート」(ロルフ・バン・アイク監督)から。
あれ、この設定、どこかで見覚えが・・と考えていたら、
映画「ブルーに生まれついて」(ロバート・バドロー監督)と同じだった。
1950年代のジャズ界で活躍したトランペット奏者
「チェット・ベイカー」その半生を描いた伝記映画だった記憶が蘇る。
全く違う視点だたら、面白かったけれど、ほぼ同じ流れ。
だからあえて、彼が吹いた最後の晩に演奏した曲、
タイトルにもなっている「マイ・フーリッシュ・ハート」の訳詞を
気になる一言に残しておこうと思う。
「夜は、美しい調べのよう。気をつけて、愚かな私の心。
月の光がどんなに白くても、用心して、愚かな私の心。
愛とときめきは違うもの。でもこんな夜には分からなくなる。
キスの魔法に釘付けになれば、どちらも同じに感じてしまう」
こんな素敵なフレースが突然、作れてしまうのに、
麻薬にために人生を潰してしまうなんて、もったいない。
こういった話の最後は「彼は孤独だったんだ」で締めくくるけど、
「死は人生最大の喪失ではない。最大の喪失は己の心の内で起きる」
「生きている間にしくじりを認めるのは難しい」
「傷つかない男など男ではない」
「音とリズムは魂の奥深くに通じる道を探している」なんかに、
こんな台詞の中に、何かヒントがあるのかもなぁ。
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