劇場公開日 2020年1月3日

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「チキンは庶民の味方」エクストリーム・ジョブ KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0チキンは庶民の味方

2020年1月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

常にドタバタ、切れ味の悪いコテコテのコント風味。カルビタレ絡めて召しませチメク。
味付け濃いなぁと思いつつ、しっかり美味しく頂けるコメディサスペンス。

勢い良く転がっていくストーリーを、ヘラヘラ笑いながら全力で追いかけて観ていた。
大繁盛のチキン屋に勤しみながらも、ふと我にかえってしまう瞬間の顔付きが好き。マジで何してんの。どうしてこうなったの。

中盤で「いやほんと何してんの??」と本気で思ってしまい、だんだん胸やけしてしまう。
ずっとハイテンションで観られると思っていたけど、自分の気持ちに迷いが生まれてしまうと途端に弱くなる。
しかし終盤で盛り返してくれて安心。
立場ごちゃごちゃのカオスな縛り上げに大歓喜。

強いっていいなあ!!強いって、本当にいいなあ!!強くなりたいなあ!!
などと頭の悪いことを考えてしまう。
なんかもう強いってだけで何でもいいもんな。
大バトルで鉄骨持ち出してきただけでガッツポーズしちゃうもんな。

猫背に哀愁漂う班長を筆頭に、へっぽこチームの緩くて温かい空気が心地良い。
ネギ切りながらブチギレる奥さん好き。
使命感と忠誠心の強い若手ジェフンが好き。
尾行係ヨンホの硬派さが好き。
紅一点で締め上げるチャン刑事が好き。

マ刑事が大好き。
というかチン・ソンギュがとても好きなので、ブサイクだなんだといじられている時猛烈なに腹が立った。
猿みたいでかっこいい顔じゃないか!舐めやがって!
あと彼は骨格が良い。彼の骨は太くてしっかりしていると思う。骨密度はかなり高くて、髄までみっちり詰まっていると思う。そうだといいな。好きだから。

職業紹介所の向かいにチキン屋がある設定に、韓国社会の風刺を感じた。
就職難の韓国にて、就活にあぶれた若者は「チキン屋か餓死か」なんて言われているらしい。
街に溢れるチキン屋くらいなら働けるだろ、と。

観た後にサイゼで辛味チキンを食べた。
美味しかった。美味しかったけど…これじゃない!ケンタッキー行けば良かったーー!!焼肉も食べたいなーー!!二班合同打ち上げ、私も参加しちゃあダメですか?

それにしても、韓国映画って完全に観客のお腹を空かせにきてるなあと思う今日この頃である。

KinA