「勝手にココにアップ」英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2019/20 ロイヤル・オペラ「フィデリオ」 ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
勝手にココにアップ
歌劇『フィデリオ』1970年製作
カール・ベーム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団のスクリーン上映(勝手にココにアップ)
ベートーヴェン唯一のオペラ。
囚人となった夫を助ける妻レオノーレの物語で囚人の合唱のシーン等が見どころ、聴きどころのオペラ。
ベームは1969年にこのオペラをレコード録音(グラモフォン)しており(それは名盤らしい)。この映像は、その録音と主役3人が同じで、そしてそれ以外は1960年代にベルリン・ドイツ・オペラと来日した時とほぼ同じメンバーによるもの。
『フィデリオ』は16世紀のスペインが舞台で、刑務所の所長ピツァロは悪人で、自分の不正を政治家フロレスタンにあばかれそうになると、彼を無実の罪でひそかに逮捕。牢獄に投獄されたフロレスタンを妻のレオノーレが男に変装してフィデリオと名乗り、刑務所の看守ロッコの下で働くことになる潜入物。ロッコの娘マルツェリーネは、フィデリオのまじめな働きぶりを見て、彼との結婚を望むが、門番の青年ヤキーノがマルツェリーネに心を寄せている。と言う三角関係も描く。そして刑務所に潜入して夫を助け出そうとする話。
原作者はフランスの劇作家ジャン=ニコラ・ブイイで、フランスの作曲家ピエール・ガヴォーのオペラ「レオノール、または夫婦の愛」のために書き下ろされました。舞台設定はスペインだが、実際はフランス革命後の恐怖政治の真っ只中のフランスが舞台。昔のスペインの出来事ということに置き換えて、当時の異様な社会を描いている。
物語の出だしはテロップで駆け足で説明されるのでロッコの娘マルツェリーネがどのようにしてフィデリオを好きになって行くのか、その過程が無いのが勿体ない。
レオノーレ…ギネス・ジョーンズ(ソプラノ)
フロレスタン…ジェイムズ・キング(テノール)
看守 ロッコ…ヨーゼフ・グラインドル(バス)
マルツェリーネ…オリヴェラ・ミリャコヴィッチ(メッゾ・ソプラノ)
門番 ヤキーノ…ドナルド・グローブ(テノール)
刑務所長 ドン・ピツァロ…グスタフ・ナイトリンガー(バス)
大臣 ドン・フェルナンド…マルッティ・タルヴェラ(バス)
※ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団、管弦楽団、指揮:カール・ベーム
グスタフ・ルドルフ・ゼルナー演出による、ベルリン・ドイツ・オペラ・プロダクション
※原作者はフランスの劇作家ジャン=ニコラ・ブイイ
※台本:ヨーゼフ・ゾンライトナー、ゲオルク・フリードリヒ・トライチュケ
※ベートーヴェン(1770-1827)
1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲
※制作:1970年 112分 カラー 日本語字幕 ステレオ/リニアPCM スタンダード・サイズ 4:3