「いい子監督を通して自分を見つめ直す作品」“樹木希林”を生きる takakussさんの映画レビュー(感想・評価)
いい子監督を通して自分を見つめ直す作品
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初めて許された長期密着取材。希林さんの魅力あふれる作品かと思えば、前半の少し以外はなんとも息苦しく退屈な映像が続く。しかし「いい子」で生きてきてしまった現代人には必見。これは樹木希林を取材する「いい子代表」木寺監督を通して自分を見つめ直す映画。監督は「樹木希林を知りたい」のではなく「自分を知りたい」のだ。希林さんはそんな依存的で退屈な人間を相手に、残された命の時間を削って問いかける。「あなたはどうしたいの?」。“覚悟”とはこういうこと。そんな自分の弱さを作品として公表した監督にも感謝。そして希林さんはお節介でとことん優しい人だった。
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