「フィリップ・ラショー監督にファンレターを送りたい」シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 頼金鳥雄さんの映画レビュー(感想・評価)
フィリップ・ラショー監督にファンレターを送りたい
山寺宏一さんと沢城みゆきさんの吹替も心惹かれましたが字幕版で鑑賞しました。どうしても俳優の声を聞いてみたくて。でも役名は漫画版で書きます。ジャッキー・チェン版はジャッキーがエドモンド本田のコスプレをしているところしか記憶になく、日テレのドラマ版は見たことがありません。ですからこれらと比較はできません。でも最高にシティーハンターでした。映画が始まってすぐに違和感がぶっ飛びました。「そうそう冴羽さんはこういう人だよ」って感じです。黒髪だし体も出来上がってるし2.5枚目だし!(実際のフィリップ・ラショーさんの髪色はもっと明るいようですが)冴羽さんそのものです。あと香も槇村も海坊主もみんな本人です。彼らは漫画から抜け出てきたのですよ!それから下ネタにもこだわりまくりです。局部をカラスで隠すとかは日本人も思いつきそうですが、男性が女性にストリップを希望されて叶えるとか日本人には発想もできないでしょう。まあ私は「下ネタもうこのくらいで勘弁してもらえます?」と思いましたが。あとどんなに年を重ねてもフランスの女性は恋やお洒落の現役なのですね。見習いたい。あとフランスは子どもにも容赦ないですね。笑 あのシーンのあとなんのフォローもなし?これ日本の映画でやったら大炎上じゃない?笑 それから香水式の惚れ薬なのですが、なんとなく相手を尊重した惚れ方なのもお国柄でしょうか。普通媚薬と言うと何もかも捧げるか相手を自分の思い通りに扱うか極端な効果になりそうですが。これもお国柄ですかねー。あと俳優ってすごいなと思いました。「ここで死ぬわけないよ。」と誰もがわかっているのですが彼女の泣き顔にはもらい泣きしてしまいました。いろいろな作品へのオマージュも随所に見られて和みます。ホラー作品のITは油断してると脅かされましたが(怖いというより驚き)この作品は油断してると笑わされます。連載時に流行っていた曲もよく流れたし、ゲットワイルドも最後流れて感涙です。ずっとげつとワイルドが流れたらいいのに。途中でフランス語の「行け行けニッキー・ラーソン!」みたいな感じの曲に変わってました。願わくば2が作られるといいなと思います。フィリップ・ラショー監督にこの気持ちを伝えたいです。ありがとう、シティーハンター を愛してくれて。素晴らしい実写版を作ってくれて。世界中のシティーハンター ファンにお勧めしたいので欲しい5にします。