「カタログ」痛くない死に方 はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
カタログ
最初の下顎呼吸、喘ぐ呼吸の画面は、見ていて苦しかった。そうだ、確かに死にゆく時の呼吸だった‥
人は誰でも死んでいくモノだ。銃で打たれて死ね瞬間、御臨終ですと、死んだ瞬間。
人が死んでしまった後しかメデアは見せてなかったと思う。こんな風に、病で死んでいくあり様を見せてくれた事は今様だとも思う。
国民の三分の一は、高齢化していて、国も在宅医療を推し進めている、週刊誌だって墓じまいとか、終活とか特集して、最後をどう終わらせていくのかが問われている様だし‥
この映画は、自宅で死ぬ事の見本、豪華なフルカラーのカタログの様だった。だから、介護力としての家族側の苦悩は意外とあっさりしていた。
カタログだから、こんな風だったらいいなぁ、こんな先生に看取られたいなあと、期待をしてしまう。自分の最後は、どう終わるのか自分でわからないけれども、予後が決められた場合だったら可能性ありかもと。もっとも、介護する側が確立していればって事だけれど😢
終末治療を拒否したおじいさん役は、熱演だった。全共闘世代の夫婦役の、大谷直子の台詞回しや、ちょっとした夫婦のやり取りが光っていた。
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