劇場公開日 2020年8月21日

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「なりたい者と、なれた者」2分の1の魔法 タローさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0なりたい者と、なれた者

2020年9月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

家族愛、兄弟愛に涙腺刺激されつつ鑑賞しました。
強気で変わり者の兄貴、気弱で真面目な弟、
感性が合わず、空回りする兄弟関係を抱えたままある目的の為に旅をします。
お互いのエゴが傷をつけ合い、罵り、別れ、それでもまた戻り、旅を通して、実は大切な物、探していた物は最初から直ぐ近くにあったのだと気付きます。
この辺りも実に見事、目に見えない絆と旅の目的であるガジェット、物語も展開も全てここに帰結します。
そしてそれぞれの「なりたい者」「なれた者」が交差します。
ここの「なれた者」を見つめる「視線」の見せ方、そしてそのままエンディングへと繋がる流れが非常に美しく、心を震わせます。
笑いあり、涙ありのピクサー最高クオリティであることは先ず間違いありません。
コロナで映画館自粛していた方、1発目の映画館での鑑賞として、ここにオススメしておきます。

タロス99