「北斎の描き方が浅い」HOKUSAI りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
北斎の描き方が浅い
江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の生涯を映画化したもの。
版元の蔦屋重三郎(阿部寛)は貧乏絵師の勝川春朗(後の葛飾北斎、城桧吏・柳楽優弥・田中泯)の絵を見てその才能に惚れ、自らが世に出した喜多川歌麿(玉木宏)や東洲斎写楽などと同様に、絵を描かせ、買い取ることにした。
重三郎により才能を開花させた北斎は、革新的な絵を次々と描き上げ、人気絵師となったという話。
主人公・北斎の描き方がなんとも浅い。
子供が産まれた後、一気に70代まで飛ぶが、その間何十年を飛ばさず描いて欲しかった。
後年、戯作者・柳亭種彦(永山瑛太)の挿絵を描いていて、彼が幕府から目をつけられた話があるが、見ぬふりするからやめろ、と上司から言われた時、わかりました、と言えなかったのは何故だろう?殺されるのはわかってただろうに。
柳楽優弥、田中泯、阿部寛、玉木宏、永山瑛太など主演級の素晴らしい演技が冴えないストーリーのために活かせれていないのが残念。
瀧本美織と芋生悠を観れたのは良かった。
追記
他の方のレビューを読むと、そこか、とか見方を変えた方が良いのかもしれないと思った。もう少し北斎の事を調べてから、機会があればもう一度観てみたいと思う。
りやのさん 共感をありがとうございますm(__)m
本当に種彦のエピソードはムリくり感が有って、私も 何で?死ぬかもしれないのに?と疑問でした。北斎は映画より 何より、機会が有れば 作品をご覧下さい。その方が 有意義な時間を過ごせるかと思います。余計なお世話しました、すみませんm(__)m
コメントありがとうございました。私も、実在の人物の映画でも脚色するのは構わないと思うのですが、種彦をせっかく若い瑛太さんにしたんだから、あそこで上司に逆らわせるならもっとこちらを納得させて欲しかったです。柳楽さんや田中さんの演技は良かったですね。もっと脚本に魅力があれば良かったです。
りやの様、ちょっと調べましたが、柳亭種彦は北斎より23歳年下の武芸より学者肌の人物で、正体を隠して戯作活動をしていたが、疑惑を向けられてショック死したそうです。