「普通の伝記ドラマの域を出ず。反骨の絵師としての北斎ではなく、あの技法・作風を産み出すまでの北斎を見たかった。俳優は熱演だが北斎の人間像が見えて来ない。」HOKUSAI もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
普通の伝記ドラマの域を出ず。反骨の絵師としての北斎ではなく、あの技法・作風を産み出すまでの北斎を見たかった。俳優は熱演だが北斎の人間像が見えて来ない。
①唯一見所なのは種彦が切り殺されるところを恰も目の前で見つつ絵を描きあげるシーン。②北斎の前半生は分かっていないので、徳川幕府による町人芸能・芸術への弾圧を絡めたドラマにしたのだろうが(今さらというテーマだし)今一つというか作り話感強し。③北斎の偉大さが一つも伝わって来ないのが致命的。北斎が稀有の絵師であるという周知の事実に便乗して作るのなら映画を作る意味がないでしょう…
コメントする
レモンブルーさんのコメント
2021年6月9日
全く同感です! ただ 北斎が反骨精神を持った絵師だという史実があるのか?私は甚だ疑問なので、種彦のエピソードのデタラメさに呆れました。私も北斎の絵師としての衝動と、作品へと完成させて行く過程を観たかったです!