劇場公開日 2020年1月24日

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「極限で露わになる人間の本性。グロさ満載のサスペンス!!」シグナル100 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5極限で露わになる人間の本性。グロさ満載のサスペンス!!

2020年4月22日
PCから投稿

怖い

単純

興奮

【賛否両論チェック】
賛:「特定の行動をとると身体が自殺してしまう」という極限状態にあって、次第に人間の本性が暴かれていく様子に、ハラハラしながらも思わず考えさせられてしまう。
否:催眠術等、そのものの設定にツッコみどころは多々あり。グロシーンもメチャメチャある他、ラブシーンもある。ラストもやや蛇足感が否めない。

 イメージでいうと、「悪の教典」の自殺版といった感じでしょうか。ただ本作の設定としては催眠にかかっていて、「頭では死にたくないけれど、身体が勝手に自分を殺してしまう」という感じなので、その分自殺の描写はものすごくグロいです。まずはそこで好き嫌いが分かれそうなところです。
 自殺催眠にかけられ、閉じ込められてしまった生徒達。日常的な仕草の何がシグナルになっているか分からない緊迫感の中で、次第にその人間が持つ本性が露わになっていくのが印象的です。他者を信じ助け合おうとする者、シグナルを把握することで他者を支配しようとする者、常に多数派に付いて息を潜める者・・・。そんな彼らの中の誰が、どうやって生き残っていくのか、そのせめぎ合いに思わずハラハラさせられてしまいます。
 終わり方は結構あっさりとしていて、ラストのシーンもやや蛇足感がありますが、グロい系が苦手でない方であれば、是非オススメです。

映画コーディネーター・門倉カド