劇場公開日 2020年1月17日

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「愛は最強」ジョジョ・ラビット ボンドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5愛は最強

2021年8月25日
iPhoneアプリから投稿

登場人物1人1人のキャラ立ち、ファッション、世界観、何を取っても素晴らしい。
11歳で主人公を演じたローマングリフィンディビスの演技には荒みきった社会で毎日を送る私の心を浄化してくれた。
サムロックウェル演じるクレンツェンドルフ大尉の男気、スカーレットヨハンソンの演技、そしてユダヤ人の少女を演じたトーマシンマッケンジーに私が心を射抜かれたのはなんら不思議ではない話だ。観ていただければ分かる。
【ナチス】というジョークでは済まされないテーマをメルヘンチックな皮で包み込む奥深く
油断ならない作品。
子供の純粋さを利用して巧妙に忍びよるプロパガンダの恐ろしさが、このメルヘンチックなドラマから痛いほど伝わってくる。
しかし観た後に何とも言えない心が温まる作品。
鑑賞は1人映画だったがエンドロール中に隣の知らない女性の手を握ろうとしてしまう衝動に駆られるぐらいだからこの映画の素晴らしさを分かっていただけるだろうか。愛は最強。
ハイルヒトラー!!

89点/100

ボンド