「消えない心とからだの傷」ジョジョ・ラビット Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
消えない心とからだの傷
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あどけない少年を主役に配した反戦映画の傑作。
大切な母の死体が広場にさらされる心の傷。
手榴弾の誤爆によりこうむったからだ(顔)の傷。
そして、
主人公がユダヤの少女に対して突き立てたナイフの傷。
主人公をかばい続けたヒトラーユーゲントの教官。
主人公と母がかばい続けたユダヤの少女。
自らが、
・加害者と被害者
・かばう人とかばわれる人
を往復する不条理。
監督自らが演じる空想のヒトラーは、
無邪気な少年による脳内創造物であるため、
やはり、とことん無邪気である。
ゲシュタポの緩さと併せて、リアリティーを欠く
との批判もあるように聞くが、
許容範囲だと考える。
閑話休題、
自民党一強になってしまった日本を省みると、
戦争経験者が減ってしまったことと、
強い相関関係があるに違いない。
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