劇場公開日 2020年1月17日

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「ジョジョが愛おしくてたまらない!」ジョジョ・ラビット 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ジョジョが愛おしくてたまらない!

2020年6月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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子どもの視点から戦争を描いた映画といえば、『禁じられた遊び』が思い起こされるが、こんな描き方もできるのかと驚かされた。コメディの体裁をとりながら、それでも戦争の悲惨さを伝えてくれている。母親が何をしていたのか、ジョジョは知らない。ジョジョにとって大事なことは、「ヒトラーユーゲント」に入り、活躍することであり、母親やエルサとの時間がすべての小さな世界で生きている。それでも、戦争ってやつは身近に迫ってくる。日常として… 無邪気でいいところもあるジョジョが、単にあこがれの対象にすぎなかったヒトラーを乗り越えて、世間に流されるのではなく、自分の気持ちから事態を見極めるようになってくれたことがうれしい。ジョジョの友だちも気づいていたけど、子どもにだってわかるのだ。戦争の本質が! それから、サム・ロックウェルが最近いい奴を演じているのが不思議な気がした。『リチャード・ジュエル』といい、本当にびっくり。以前はいや〜な奴を憎たらしく演じるのが得意でキャスティングもそうだったのに、演技派だからどんな役でもこなせるけど、それを逆手に取っているのかな?

瑞