劇場公開日 2020年1月17日

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「戦時下の普通の人々」ジョジョ・ラビット P.Pさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦時下の普通の人々

2020年2月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

終戦間際のドイツを10歳の子供の目線で捉えた爽やかな後味が残る美しい映画だった。ナチス政権下のドイツなんて悪の象徴みたいに描かれることが多いけど、そこで暮らす大多数の人は我々と同じ極めて普通の人間だ。良識があり、自分の帰属する社会の価値観や信仰を多かれ少なかれ遵守し、家族や友人を大切にする。そんな普通の魅力的な人々の暮らしと、自分自身の経験を通して自分の価値観を確立していくジョジョ少年の魅力に最後まで目が離せなかった。
魅力的な人が多い登場人物の中でも、お母さんが素晴らしかった。強くてチャーミング。自立した価値観をもっていて他者を尊重できる。素晴らしい大人のお手本のようだ。

P.P