「貴方が監督だったのね」ジョジョ・ラビット チャンプ23さんの映画レビュー(感想・評価)
貴方が監督だったのね
ジョジョ(子供)の目線を大切にして作ってるなーという気概を感じた。
ナチスドイツ、戦争って怖く(血とか傷とか)なりがちなんだけど、とても優しい目線で語られるので、ファミリーで見てお家で語って欲しい作品。子供達の感想を聞いてみたい。
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スカーレットヨハンソン役のお母さんがジョジョを叱るところ、とんでもない優しさとユーモアを1発で表現してた。早くも今季ベストシーン🎬
空想の"友達"のヒトラーの描き方を心の成長に捉えているところなど、あくまで10歳のジョジョに語るような柔らかな上品な演出や画面作りに感銘。
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メッセージとしても、とにかく逃げた者が生き残る。勇しさを出した者がいなくなってゆく。逃げる、隠れる、逃がす勇気の肯定でした。
同調圧力の中、逃げて隠れる.
そして正しい知識を得ることの大切さ。偏った見識でなく、双方の視点を知ること(ができる社会)、その上で"自分で選択する(できる社会である)"こと。
これが平和のキーだと思う。
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ヒトラー役の人が監督と気付いたエンドロールで、その作り手の意識、暖かみに涙した。
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