「苦しい映画その①」ジョジョ・ラビット らま+たんさんの映画レビュー(感想・評価)
苦しい映画その①
ドイツ人少年の視点で描かれた第二次世界大戦。
同じ戦争の同じ側にいたのに、日本で描かれる戦争映画にはない明るさ。語弊がないように言うが、決して戦争を明るくとらえているわけではない。でも、戦争当時、子供だった少年には「戦争ごっこ」の延長のように感じたんだろうな、と。リアリティのある「ごっこ」のつもりだったのに「リアル」は「ごっこ」と違うという事を痛いほど突き付けられていく展開で観ていて苦しくなってくる。
「常識」って時代や環境によっていともたやすく移り変わる。それほど脆いもの。だからこそあたしは「自分の尺度、自分にとっての常識」を持つ事が大切だと思ってきた。でもこの映画を観ると、もし自分がこの時代ここに居て、自分にとっての常識や正義を振りかざしても妄信的となっている圧倒的大多数の前では太刀打ち出来ないだろうな、と思い知らされる。スカヨハもそうだったように。またしても苦しい。
第二次世界大戦についてまだ何も知らない子供がこの映画を観たらどんなふうに感じるのかな?そう感じた映画。
感じたことはたくさんあるけど上手く言葉にできない。
そして同じ日に『リチャード・ジュエル』を観に行ったから余計に苦しくなった…
せめてもの救いは両映画に登場していたサム・ロックウェルのイケメンっぷりε-(´∀`*)ホッ
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