「単純なナチス批判ではない」ジョジョ・ラビット 昭和の後期高齢者さんの映画レビュー(感想・評価)
単純なナチス批判ではない
ナチスを倒した米英・ソ連擁護の映画はごまんとあるがこれはもう少し奥のある映画。『アンネの日記』が下敷きにあるのは間違いないし、一人の少年がナチズムから大人(民主主義)へと脱皮していく様が描かれている。戦争をしないにはどうしたらいいのか、戦争は単に政治体制の問題だけではなく(それが最も大きいが)、個人個人の博愛の心をどのように保っていくのか、その道筋が少年の行動の中から、少年を支える母や一部の大人の精神からうかがえる、そんなとても良い映画だったねえ。
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