「まずオープニングで Beatlesの「I Want to Hold...」ジョジョ・ラビット バステトさんの映画レビュー(感想・評価)
まずオープニングで Beatlesの「I Want to Hold...
まずオープニングで
Beatlesの「I Want to Hold Your Hands」
ドイツ語版がかかる。
この曲の軽快な雰囲気と
少年の意気揚々とした気持ち、
これから映画が始まるという観客の興奮にも
相まっていた。
Beatlesのカバーではなく原曲を使用するには
かなりのお金がかかっただろうに。
こだわる気持ちが伝わる。
明るい曲なんだけど
ドイツ語という部分で
締まる、というか、少し緊張感が出るのはなぜだろう。
母はナチ反対派にも関わらず
息子はナチをどっぷり信仰している。
そんな状況、普通では起こり得ないけど
おそらく、
あのお母さんの教育方針として、
自分の理念を押し付けるのではなく
息子が自分で判断することに任せている
というのが伺えた。
それに賛成反対あるだろうけど、
それがあの母の教育方針だろうし、
自由であり、責任を感じる。
実際ジョジョは、
自分で判断し、
最後には心の中のヒトラーを追い出した。
戦争という
「死」が隣り合わせな状況は
誰にとっても、
「自分の人生」
「生とは」を考える、考えざるを得ない
ひとつの機会になっている。
そんな状況で人は
精神的に物思いにふけるのだと思う。
皮肉にも我々は
平和だと、ありがたみなどを忘れるようにできていて、
そういう危機的な状況にならないと
真剣になれない、悟れない、ゾーンに入れないようになっている。
戦争は、
必要ないものだけれども、
平和なときに、どう生きるべきかを、
考える必要は
あると思う。
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