劇場公開日 2020年1月17日

  • 予告編を見る

「重々しくない、だけど胸に突き刺さる戦争映画」ジョジョ・ラビット まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0重々しくない、だけど胸に突き刺さる戦争映画

2020年1月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ポップでコミカルでオシャレなテイストを纏いつつも、しっかりとグサりと胸に突き刺さる戦争映画。ヒトラーを盲信していた10歳の少年が抱く僅かな躊躇いや疑問、迷いから確信に変わり、喪失と終幕、きっと希望。
可愛くてユーモアたっぷり、一方で憂いと情緒をおびて、ラストは少し大人びた表情と、とにかくローマン君が凄い。哀しい別れや抗えない現実の中で変わっていくジョジョの眼差しが印象に残りました。
音楽を楽しみ、お酒や食事を楽しみ、詩や絵を楽しみ、恋をする。人種が違っても皆同じなのに。そんなこと、少し立ち止まれば10歳の子だって分かるのに。
可哀想とかじゃなくて感情の表現が難しいけど、たくさんのシーンで涙が溢れました。

まだまだぼのぼの