「全編英語だけど言葉は通じないってさ」ジョジョ・ラビット Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
全編英語だけど言葉は通じないってさ
第2次大戦末期、ヒトラーユーゲントに参加したばかりの10歳の少年ジョジョが、母親によって匿われていた17歳のユダヤ人少女をみつけて巻き起こる話。
良く判らない軍人のおっさんアドルフを頭に住まわせ、幼いながらナチズム全開(風味)の主人公がユダヤ人少女と交流していく様子をコミカルに描いてはいるけれど、いくらコメディとはいえ設定や時代背景がめちゃくちゃで、ユダヤ人の悲壮感が伝わって来ずメインストーリーが響かない。
空気感は楽しいものの、主人公だけじゃなくみんな吞気で戦時下らしさもなく、バカ騒ぎしているだけで大して笑えるところもないし。
ボチボチ面白かったのはゲシュタポの件から荒れる前ぐらいかな。
話が話だけに、コメディじゃないと難しかったり重過ぎる内容だからこうした?
まあ、ストーリーの拘りどころが良く判らないアメリカ映画らしいドタバタ感といえばそうなんだけどね。
ストーリーは嫌いじゃないけど、コメディにしてももうちょいちゃんと作られていたら、若しくは、もう少しシリアスにつくられていたら、と勿体なく感じた。
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bionさんのコメント
2020年1月18日
ドイツ語で演じたらもっと違う空気になったと思います。
ハイルヒットラーはドイツ語じゃないと雰囲気がでないし、ゲシュタポが英語喋るのは、どう考えてもおかしいですね。
僕はラストのボーイで一気に高評価になりましたが。