「あ、やられた。巻き戻して確認しなくては・・・」ミッシング・タワー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あ、やられた。巻き戻して確認しなくては・・・

2020年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 支配人(?)のジョンソンが取り仕切る高層マンション。元は大企業が建てたものだが大恐慌で倒産したと説明するのが定番であり、建物の古さをも強調する。富裕層と低所得者とが混在する中で、ジョンソンが低所得者を追い出したがってるという事情も訴えてくる。管理人は3人。空いたポストに14歳の娘ヴァイオレットと7歳の娘ローズを連れて、元警官のフィル・ロッジが職を求めてくるのだ。

 「求人は出してないのだがどこで知った?」。冒頭でテストの採点をしていた最初の被害者である教師デイグル。テストの名前欄にはヴァイオレット・ロッジと書かれているのだ・・・採点の結果はB+。デイグルから聞いたと答えるフィルだった。

 管理人仲間のフリオ、焼却炉近くで黒魔術を行う不気味なウォルター(ヴァル・キルマー)。そして次々と失踪者が出るマンション。サイコキラーの仕業か?それともオカルトか?といったホラーテイスト満載で展開する謎めいたストーリー。愛する娘を守るため警官魂を取り戻して駆け回るフィルの姿と、幼い妹ばかりを可愛がるフィルに対して涙目を浮かべるヴァイオレット。怪しい人物ばかり・・・誰が犯人なんだ!?といった作品です。

 ミスリードと伏線の仕掛けが満載のホラー。最後もシュールな感じでいい。それよりこの先どうなるんだ?という楽しみも与えてくれる。多分、評価も別れがち。『〇〇』と同じじゃん・・・などと批判する人も出てくるだろうけど、騙された人ならば満足できるハズです。ちなみにSuperとは管理人のことです。

kossy