シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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なかなかさすがの庵野作品
シン・ゴジラ同様、やっぱり一貫してヱヴァでした。
人類へのアンチテーゼと愛とリアリズムとナンセンスを融合。
それと、キャスティングが素晴らしいのは勿論だけど、ウルトラマンやザラブ星人、メフィラス星人、ゾーフィ(今までゾフィーだと思ってたキャラとは違う)、ネロンガにガボラ、そして最恐のゼットン、それぞれに新たな解釈とキャラクターを設定し、僕らの記憶するウルトラシリーズとは異なる大人向けの素晴らしい作品でした。
また、あの頃の懐かしい映像をパーツにしてふんだんに利用する策。参りました。
庵野作品の真骨頂そのままに、シン・ウルトラセブンを観たい。設定的に、セブンの方が更に真骨頂が深められると思う。
怪獣&特撮そしてヒーロー!!
私には「ウルトラマン」の記憶が殆どない。
考えてみると私はその頃「仮面ライダー」を毎週姉と見ていた。
昔っからイケ面好きだったらしく戦隊ヒーロー物は良く見ていた。
「仮面ライダータロウ」の、
…………ウルトラの父がいた、ウルトラの母がいた、
…………そしてタロウがそこにいる・・・とか、
…………セブンセブンセブンを16回連呼して、
…………遥かな宇宙(そら)へ進め銀河の果てまでも・・・と歌う
「ウルトラセブン」の唄は記憶にある。
Amazon primeビデオで配信になったので早速観ました。
(新鮮に感じて血が沸った!!)
映画館のIMAXでご覧の多くの方々の興奮と感動とは
比べものにならないが、今スマホ画面で観てる人も多く人々が
いるだろうから、まず自分への備忘録としてど素人の感想を
書いてみます。
primeビデオは(日本語字幕まで付いている)
親切です。
まず《空想特撮映画》とあります。
コンセプトは、
空想と浪漫。
そして、友情。
企画・脚本・総監修に庵野秀明。
監督は樋口真嗣。
主人公の「ウルトラマンの男」に斎藤工。
日本は巨大不明生物「禍威獣(かいじゅう)」に占拠され壊滅的被害に
苦しんでいる。
日本政府は禍威獣特設対策室=略して「禍特対(カトクタイ)」を設けて
彼らが対策に当たっていた。
前半は華々しい禍威獣vs自衛隊ミサイル攻撃のバトル。
ネロンガとガボラの猛々しさ強さは圧倒的でこちらの気持ちも
非常に高揚した。
禍威獣ネロンガが電気を食べ尽くして、変電施設を破壊して、
放電する様は怖いを通り越して人知を超えている。
地中を掘削して進むガボラの顔は巨大なドリルのようで
掘削後は地表が剥がされトンネルのように掘れている。
禍特対の神永(斎藤工)は危険地帯に取り残された子供を助けに行き
無傷で帰還する。
しかしこの時「光の国」から来たウルトラマンは神永の犠牲的行為に
感動する。
そして神永と一体化して、共存し、
(ここから神永はウルトラマン)
ウルトラマンスーツに身を包み、変身ポーズを決めて、
60メートルの身長、2900トンの重さのウルトラマンとなる。
禍威獣ガボラvsウルトラマンの一騎打ち。
ウルトラマンはガボラを倒してガボラの死体を天空高く持ち去るのだった。
宇宙から来た「救世主ウルトラマン」に浮かれていると、
突然、外星人が現れる。
(ここでは宇宙人のことを外星人と呼ぶのだ)
ネットを遮断する全能の外星人・ザブラは強烈に強い。
なんとウルトラマンの偽物に化けて破壊行為をして、
ウルトラマンを地球人の敵に貶める。
さらに神永(ウルトラマン)を拉致して監禁してしまう。
神永のバディでカトクタイの一員・浅見弘子(長澤まさみ)は神永の親友の
手助けもあり神永を救出する。
この過程で浅見弘子が巨大化する。
人間が危険な生物兵器に特化することが判明するのだ。
(この映画で長澤まさみは非常な魅力を発揮する。
(ウルトラマンより格好良い位だし、地上のバディはキーパーソンでもある)
ザブラがウルトラマンによって倒されたと思ったら腰の低い名言好きの
外星人・メフィラス(山本耕史)が現れる。
日本政府を懐柔して都合の良い条約を締結する。
(政府は安易に条約を結び過ぎる)
ウルトラマンとも提携をしようとするが、メフィラスの真の目的は
地球のホモ・サピエンスを自由に操ること。
メフィラス語録が楽しい。
☆河岸(かし)を変えよう。
☆ウルトラマン、割り勘でいいか?
《好きな言葉》
☆郷にいれば郷に従え
☆善は急げ
☆備えあれば憂なし
☆呉越道州
《嫌いな言葉》
★捲土重来、
★目的のためには手段を選ばない
(メフィラス=山本耕史は印象的な仕事をした)
兎も角、台詞が速くて膨大です。
西島秀俊
有岡大貴
早見あかり
長澤まさみ
話は難しい専門用語が多い上に普通の1・5倍速で喋ります。
字幕が付いていても難解。
そして政府の対応を皮肉る台詞の数々は「シン・ゴジラ」同様に、
アメリカなど覇権国家に弱く、政治家の本性を現す台詞は面白かった。
利権に聡くて節操がないやら、直ぐに前言を翻し
風見鶏のように直ぐに変わる。
世界中が注目している、とか世界中が人間の生物兵器化を危ぶんでる、などなど
世界という言葉がやたら出る割に、世界がちっとも見えないのもご愛嬌です。
日替わりで外星人が現れるなんてことは映画以外であり得ないけど、
ラストに《ゼットン》という最強の外星人が現れて、
ホモ・サピエンスを滅ぼす、
地球ごと焼き尽くす・・・と威嚇する。
1テラケルビンという名の1兆度の熱球で地球を焼き尽くし
滅亡させるチカラがあるのだ。
《ウルトラマンvsザットン》
ウルトラマン(神永)危篤、しかしUSBメモリーには、
ザットンを倒す可能性が示されていた。
世界中の頭脳が集結して、ザットンを倒す計算をする。
その答え=秘策は?
ウルトラマンが1ミリ秒の隙間にザットンを殴り飛ばすのだ。
「光の国の使徒ゾーフィが現れて、
(彼はウルトラマンの上司のようなものか?)
ウルトラマンに問う!!
「君はそれほど人間が好きなのか?」と。
ウルトラマンは自分が消滅しても寿命の短い「人間=神永」を
選ぶのだった。
神永と浅見のアイコンタクトで2人の間に生まれた感情・・・
そこを掘り下げないのは多少物足りないが、
その案件は「シン・ウルトラマン2」に
持ち越しなのかもしれない。
是非、神永がウルトラの父になり、
浅見が、ウルトラの母になり、
そしてウルトラマンタロウが生まれるのも
見届けたい!!
(お粗末ですが、これが私の限界)
評判は良かったようで。
薄っぺらいかな・・・
根強いファンがいるからしょうがないのかもしれない。
で、あれこも詰め込み過ぎる印象を受け、各エピソードがかなり薄っぺらく、気付いたらエンディング。
ザラブ星人、メヒィラス星人、ゾフィー。
どれか削って展開させていれば、違う作品になっていたかも。
ダイジェスト版?
日本昭和特撮・庵野ヲタ限定作品
何も期待しないで見た方が良いかも。
シン・ゴジラの時も感じた金かけてコレかよ!がそのまま。
何も変わっていません。
エヴァで庵野信者になった人、昭和特撮が好きな人なら高評価なのかな。
正直、それ以外の人がこの作品を高評価するなんて・・・
日本アカデミー最優秀作品とかどうかしている。
ウルトラマンの真髄を凝縮した一作
まさに、ウルトラマンの真髄を一作に凝縮した作品と自分は考える。
宇宙人≒外星人であるウルトラマンはなぜ人類のために戦うのか。そして、人類はウルトラマンという絶対的神に翻弄されるばかりなのか。その答えのためにあるのが原作となるウルトラマンであると思う。そうした核となるストーリーを完全に描き切ったのが本作である。
ザラブ星人、メフィラス星人というあくまで合理的な外星人に対して、非常に人間臭いウルトラマンという対比も面白い。敵はあくまでビジネスであり、宇宙全体から見れば何もおかしなことはしていない。一方でウルトラマンはあくまで個人的な感情で動いているにすぎない。宇宙のルールからも逸脱している。
あくまで合理的に考えて人類は滅ぼされるべき。ウルトラマンもかつてはゾーフィと同じ考え方だっただろう。しかし今は違う。ゾーフィとの会話はまさに、過去の自分との対話のようにも捉えることができる。ウルトラマン、そんなに人類が好きだったのか。あれは自分自身への問いでもある。人間と出会い、そして融合したことによる変化に自分自身が驚いていることの表れでもあろう。
ウルトラマンは怪獣と戦ってなんぼだと思われるかもしれない。しかし原作も非常に哲学的な作品でもある。人類とは何か、その問いを投げかけられることが印象的な作品も多い。そういう意味でも本作のようなウルトラマンの人間臭さを中心に描くドラマが、まさに最も本来のウルトラマンに近い気もする。だからこそ、この映画のタイトルはシンウルトラマンなのであろう。真ウルトラマン、こうなろう。
マイナス点を言えば、台詞回しがくどくて漫画チックなのと、演技もちょっとわざとらしい感じで、リアリティはだいぶんなかったこと。
前々から見ようと思っていたものがアマプラで配信開始したため視聴。 ...
ウルトラマン
オリジナルをそんなに知ってるわけではないけど尺が短い分、仕方ないけどテレビより正体バレたりとかの展開が駆け足で、ちょっと違和感あったかな。
そんな展開の早さもあったりで前半はツッコミどころも多くてコメディ観てる感覚でした。
メフィラス戦やゼットン戦は最新の映像美とアクションが相俟って見応えあったんですが、、、全体としてはストーリーがやや薄く感じたかな。
シン繋がりだとシン・ゴジラの方が好みでした。
ウルトラマンという複雑さが招いた大人騙し
少しほっそりとした光の巨人が実写風撮影から外れすぎずにVFXも取り入れてメリハリ持って戦う登場は、ウルトラマンは神に近い上位存在だと改めて気付き人類との邂逅にワクワクします。
と思ったら話はゴロゴロ進みなんか色んな話をこなしてく感じになり、ウルトラマンの神秘性は影を潜めて、何したいのか分かりません。
ウルトラマンには色々要素があるので、それを全部拾ってしまったようです。神の代理人としての神秘性よりも、テレビシリーズのウルトラマンを優先したのでしょう。
ゴジラはシンプルに超常と人との邂逅とその打倒がメインなので非常に見やすく、ゴジラの世界観に身体を預けておけば良かった。
ウルトラマンは、噛み砕けないまま話が進み、上位存在も比較的シンプルに身勝手なキャラとして解決されてしまいます。この作品単体としての魅力は非常に弱いです。
ウルトラマンは、テレビシリーズによって育てられた複雑性があり、そのコンテキストを知ってる人向けに感じます。悪く言ってしまえば大人騙しの作品に感じました。
それって シン なのかな。。。
地球の救世主ウルトラマン。そしてこの作品の救世主は長澤まさみ。
特撮プロレスとして良い
ウルトラマンの本質が特撮プロレス作品だと理解してれば楽しめる。
『シン・ゴジラ』は『ゴジラ』のリメイクとして、映画としても素晴らしい出来だったが、ウルトラマンは毛色が違う。
劇場公開時は時間が取れなくて見れなかったのでアマプラで公開になった今視聴
ウルトラマンのコンセプトはSFと特撮プロレス、そのコンセプトから大きく外れた作品は作れないので、複数の怪獣と戦わせるためにストーリー的には足早になるだろうと考えていた。
予想通りの内容。そして特撮プロレスっぷりで期待にこたえてくれた。
小難しい用語を早口で繰り出すことで、雰囲気を出すのはシン・ゴジラ同様だが、今回は役所間のやりとりなどには焦点があってないので、シン・ゴジラのようなテイストを求めても期待外れになる。
今回はそうした用語は、さながらプロレスの解説のように機能している。
特撮プロレスはとても楽しいが、
ウルトラマンの人間性への共感や、チーム愛、人類愛がいまいち感じられず、最終戦も演出的にカタルシスが乏しいため映画としては満足感が低い
惜しい作品
しかし「邦画の娯楽大作」としては破格に出来がいい
楽しめた
配信で観た。おもろかった
基本的に面白いモノだと思ってみてしまっているので
つまんない部分が割り出せてないのかもしれないが
割と無重力ウルトラマンの動作が笑えるシーンも多く、
楽しく最後まで見ることができた。
庵野監督の好きな独特な画角は
マネしたくなる不思議な魅力があり
ついでにダイコンフィルムの「帰ってきたウルトラマン」も見てみたら
この時期から既に独特な撮り方はしていて
40年前からこの感覚だったのかと驚いた。
別にストーリーは大したことはなく
「異星人襲来による世界の均衡がくずれた
日本と諸外国の抑止力問題」をベースに
話が進んでいるだけって感じだが、
ゴジラに続いて、政府のアホっぷりには若干イライラした。
基本的にはおもしろい。
仮面ライダーは映画館で見るようにします。
庵野ワールド全開
公開当時、息子に誘われたのだがコロナが怖いので敬遠してしまった、後で感想を聞いたところ、面白さは文句なしだが、触れてはいけない深遠なテーマに踏み込んでしまったと言っていました。以来、気になっていたのですがアマゾンのサブスクに早くも登場、有難い。
シンと付くだけあって庵野ワールド全開、冒頭から透明怪獣ネロンガやウラン怪獣ガボラと立て続けに登場、先ずは観客の期待に添った直球勝負だから胸躍ること間違いなし。
金城哲夫さんや実相寺昭雄さんの作品でも哲学的なテーマがしばしば織り込まれたが庵野さんも掘り下げていますね、ウルトラマンはただの都合の良い存在、国威高揚の為に謎の異星人の甘言にまんまと載せられてしまう政府高官などシンゴジラの背景に似たアンソロジーも相変わらず、「そうまでして人類を救う価値があるのだろうか」といった異星人視点は重い言葉でした。
豪華俳優陣も見どころですね、長澤まさみさんまで巨人化してしまうのは驚き、ウルトラマンの尻を叩いて「気合入れてこっ!」と例によって上から目線のキャラでしたが終盤ではしおらしくなっていました。斉藤さんにクンクンされたりコメディアンヌとしてもいけるでしょうね。
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