シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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リヤルすぎ
50代の私は懐かしさと期待で映画館に
ウルトラマンの戦いシーンリアルCGだけに良かったてますがドラマシーンに関しては時代の流れでリアルすぎる内容、中でも長澤まさみさんの巨大化シーンは...
皆さん思いは色々だと思います。
昭和時代の私はウルトラマンの戦闘シーンはやはり
CGよりも生がいいね~そんなところで
全てがリアル過ぎてもどうかなーと思う
皆さんはどう思いますか?って思う映画でしたね(^-^)
どうなんやろ
最初の30分間、 楽しめました😌
その後は 説明がくどくて 疲れました😣
シンゴジラが 大変よくできた映画だったので、 それと比べたら残念でした。
長澤まさみさんが良かったので、星半分追加です😉
シン・ウルトラマンを見て感じたこと
1 ウルトラシリーズの新作にして、TV版ウルトラマンの映画化作品。
2 本作で良かったのは、始めの二つのエピソードがスーツアクターによる肉弾戦であったこと。(やはり闘いはこうでなくちゃね!)また、ウルトラマンの造形がとても格好良く感じた。(シュワッチとか言わなくてちょっと無口だったけど。)そして、見た目はクールだけどウルトラマンの我が身がなくなっても主人公の命を助けようする気持ちがオリジナル作品と同様、見られたこと。
3 一方、良くなかったのは、第一に筋立ての悪さ。オリジナルのプロットを改変したもののすっきりしていない。四番目のエピソードでメフィラス星人が侵略を止める手の引き方はどうであろう。オリジナルでは星人との交渉にあたった子供が、絶対に地球は渡さないとの強い意志を示したことで星人は気を削がれた。その子供の心意気が地球を助けた事になる。本作では、闘いの最中に星人がゾフィの姿を見て手を引くこととした。ゾフイの地球にやってきた意味を推し量ったためであろうが、前作の清い終わり方に比べれば劣る。そして最後のエピソードでラスボスとのけじめの付け方はどうであろう。オリジナルでは、ウルトラマンの闘いのあと科学者と隊員によってラスボスを倒し、地球人の気概を示した。本作では、隊員が相手を倒す方法を突き止め、ウルトラマンに托す。決して自分の手は汚さない。そして、ゾフィーの惑星を選別し地球を不要とする考え方は少数を切り捨てるものでとても受け入れ難い。
4 良くなかった第二は、科特隊の設定の改悪。隊員がホワイトカラーとなり戦闘服からスーツ姿にさせたことで、面白みが半減した。彼らの場面は、硬派な警察ドラマの域を出なかった。現代の戦いは情報戦がより重要となっているためかと思うが、科特隊が苦戦する中でウルトラマンが登場するパターンとならず、ドラマの熱量が一向に上らない。そしてかつて桜井浩子が演じた巨大化は、今回長澤まさみがボディスーツとハイヒール姿であったが悪趣味に感じた。
ウルトラマンという菩薩
オリジナルのエピソードに引きずられすぎてパロディになってしまっている。シン•ゴジラはもっと独自の世界を打ち出していた。ウルトラマンはどこから来てどこへ帰っていくのかといったことは(シンゴジラみたいに)不可解なままでいいんじゃないか? それに理屈をつけようとすると神から人間に降下してしまう。シンゴジラみたいに訳の分からない怪獣が出現して、そこにウルトラマンという訳の分からない巨人が出現する。人間は手をこまぬいて傍観し、ただオロオロするばかり、というのを期待した。
音楽が始終鳴っていてうるさい。しかもテレビ用の古くさいもの。旧楽曲へのオマージュはもっとささやかにお願いしたい。新しい曲も戦闘場面のときギクシャクして合っていない(メフィラスのとき)。音楽の使い方が本作の魅力を損なわせている部分が少なくない。
斎藤工は雰囲気が出ていたものの、他の隊員はうすら笑いを浮かべた感じで、シリアスさが足りない。ユルい。敢えてそういう芝居をしてるのか。
斎藤工が監禁されたり長澤まさみが巨大化したりとダメエピソードが続いた。カトクタイ自体、犯罪者集団になってしまうのはガッカリ。一作しかないのだから、もっとカッコいいエピソードを採用して欲しい。カッコいい組織やヒーローをすぐ壊すのは庵野ぽいけど。
ウルトラマンの造形自体は良かった。特に仮面は弥勒菩薩を思わせる微妙さが表解されていた。ただ首元が寂しい。体から仮面に接合される部分がもう一捻りあって良かった。仮面でなくグレイエイリアンぽくするとか。
話が詰め込みすぎで緊張感が作れなかった。
要らないもの…カトクタイ、メフィラス、ゾフィー
怪獣1体とバルタン星人1人でオーソドックスに勝負して欲しかった。
怪獣(古代の生物兵器を復活させたもの)は日本だけに出現するということになっているが、それってメフィラス星人が政府と交渉するためにやったってことか。怪獣の首から下はどれも同じだというのは兵器だから?(これは当時の制作現場が予算不足で着ぐるみを使いまわしたことのパロディだろう)
メフィラスのパートは嫌いだが山本耕史は役者としてはきっちり芝居している。冗長なセリフもうまく解けこましている。
β装置は人を巨大化させるものなのか?
ウルトラマンもそれで巨大化している?
ゼットンを倒す時、βカプセルを2回押せば巨大化も二乗されるはずだが、そうはならないみたいね。
小さい頃テレビの再放送を見てた世代
シンウルトラマンはなんだか頼りなく感じてしまった!
人間に疑いの目で見られたり、苦悩する姿を応援するタイプのウルトラマンです。
さらにウルトラマンも内心、実は人間が救うべき存在かどうかを見極めているという。
シンウルトラマンの人格の乗り移った神永より、ハヤタ隊員の方が、勇敢で、頼りになるし、人間を助けることに迷いがなく、かっこいいもんだから、ヒーローとしての魅力が設定から原作に負けてる。
そして、愚痴っぽく軟弱な禍特隊。折り畳みのテーブルを囲んでデータ分析しては、あれは無理これは無理。
せめてバッチだけじゃなく、オレンジの隊服着てれば嬉しかったんだけど、それもなし。
科学特捜隊は、親しみがあって、ジョークも明るく、基本ポジティブで巨大な怪獣相手に勇敢に戦ってた。
メフィラスとゼットンのデザインは、全然別物で、結局は成田亨リスペクトの作品ではなかった。
1兆度の火球の設定や脅威をリアルに再現するよりも、1兆度なくて全然いいからデザインやサイズ感を原作に沿って欲しかった。
シンウルトラマンには、絶対的なヒーロー、神様のような存在として登場して欲しかった。
人々もウルトラマンも互いに疑心暗鬼で、人間体でべらべらしゃべることで、神秘的な魅力がうすれた感じ。
改変されたストーリーについては、
人間の兵器化がNGで、ゼットンの兵器利用がOKという部分で???
そのあたりよくわからなかった。
BGMは序盤で原作の曲が使われて嬉しかったのに、ザラブ戦で、急にダサいヘビメタアレンジ。熱い戦いなのに耳がめちゃくちゃ萎えた。
いい部分もあったけど、原作には全く届かない。
原作の方が夢や浪漫をたくさん感じた。
シンゴジラはゴジラをさらに神格化したけど、シンウルトラマンはそうではなかった。
シン・ゴジラ的な作風を期待して観ると肩透かし
まず前提として、
昭和ウルトラマンは名前くらいしか知らない
平成ウルトラマンはダイナ、ガイアを少しだけ見たことがある程度の知識です。
予告はシン・ゴジラを彷彿とさせる編集だったので、そういうドキュメンタリー寄りの作風を期待してましたが、良い意味で特撮ウルトラマンの映画でした。
なので、シン・ゴジラを期待して観に行ったウルトラマンを知らない人と、ウルトラマン・特撮ファンとでは評価が分かれる作品だと思いました。
是非
何を話してもネタバレになりそうなので詳しくは書けませんが、
ウルトラマンファンが楽しめることは勿論、
有岡さんを筆頭にどの役者さんも良い演技をしていて魅力的でしたので、役者さんのファンの方も楽しんでいただける作品だと思います。
この現代に、こんなにも純粋にSFや異星人といったものに浪漫を感じても良いのだと思わせてくれる作品に出会えたことに幸せを感じました。
ウルトラマンの孤独がじんわりと描かれていて良い。
ストーリーがしっかりしてて良かった
日本に禍威獣と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れていた。通常兵器が通じない禍威獣に対応するため、政府は禍威獣特設対策室専従班(禍特対)を設立し、班長の田村をはじめ神永ら禍特対のメンバーが任務にあたっていた。そんなある時、大気圏外から銀色の巨人が突如出現した、巨人対策のため禍特対には新たに分析官の浅見が配属され、神永とチームを組むことになった。銀の巨人は禍威獣を倒し、ウルトラマンと名付けられ人類の味方だと思っていたが、ある日、突然街を破壊し始め・・・さてどうなる、てな話。
ちゃんと円谷プロが作ってて、スタイルも初代ウルトラマンとそっくりですごく良かった。カラータイマーのないウルトラマンは新鮮だった。
怪獣や科特隊を読み方一緒で違う字を当てるのも面白かった。
長澤まさみの巨人はどうかと思ったが、ゾフィーやゼットンまで登場し、ウルトラマン世代にはとっては懐かしさと奥深さもあり感動モノだった。
追記
テレビ放送のメフィラス星人登場回付きを観賞した。
フジ隊員役の桜井浩子が巨人化するところとか、今回の作品と同じようなシーンだったんだとあらためて感慨深かった。
桜井浩子はやっぱり可愛かった。
50年以上前のテレビ番組なんだけど面白かった。
ウルトラマン愛マシマシ
何も考えないで観ても楽しい作品。
原作を知っていると小ネタで楽しめる。怪獣映画が好きな人には至福の時間が流れる。
人に守る価値はあるのか考えさせられる。
話が薄っぺらいという意見もあるが教訓は考えながら見ないと分からないようになっている。
下ネタのシーンが少々きついので女性は注意が必要。
巷で騒がれているセクハラはただの難癖だ。
ウルトラマンオリジン
日本に禍威獣が立て続けに現れる中、遠い宇宙から60メートルを越す星人が現れた。彼は人類を救うのかそれとも滅ぼすのか。
壮大なスケールで誰もが知るウルトラマンを生まれ変わらせた本作。
自分自身がウルトラマンに触れずに育ってきたため、ストーリーも意外性のあるシーンが多く、思ったよりコミカルでとても観やすかった。また、ウルトラマンの敵によってパートが異なる点もスッキリしていて良かった。
ウルトラマンのしなやかで無駄のないシルエットはヒーローというよりも宇宙人感が強くクールだが不思議という絶妙なバランスだったと思う。
本作で最も印象に残ったのは俳優陣のセリフだった。早口で専門用語や会話が終始繰り広げられていた。テンポが良く、コミカルで本作のリズムを作る上で大きな役割を果たしていた。
斎藤工の宇宙人目線から人類を捉え理解しようとする姿勢は無機質だがどこか愛がある難しい役どころだったが的確に表現していた。
壮大なスケールでウルトラマンを現代に蘇らせ、宇宙から人類への愛を訴える本作に胸が高鳴った。
面白かったー
正直ウルトラマン初です。
なので全く思い入れも何もありません。
が、ちゃんと楽しめました。
役者さんたちの早口で喋るのは
聞いててすげえ〜って面白いし
映し方もなんだか独特で...
どういう意図なのかはわたしには分かりませんが
不思議な世界観は妙に惹き込まれました。
何よりも地球外生物の描かれ方がしっくり。
いつも楽しませてもらってるアメコミとかで
地球外生物と英語で普通にやりとりしていることが
どうしても“人間”を感じてしまい
うーん...となってしまうのですが
今作の技術力で人間に合わせてやってます感と
とにかく冷静で淡々と心を通わせにくい感じが
個人的には本当に良くて
これが日本流の宇宙規模の戦いなのか、と
とても楽しめました。
序盤は100点、後半は50点
制作発表の時から公開を楽しみにしていた作品。誰もが知るヒーローである初代ウルトラマンを現代の技術でリブートするとどうなるのか注目でしたが...
<良かったところ>
・序盤から怪獣とウルトラマンが出てくる
・思ったより庵野感が少なくて見やすい
<悪かったところ>
・話が進むにつれ尻すぼみ
・怪獣バトルが少ない
・人間関係の描写が薄い
・脚本にリアリティがない
・CGのクオリティがショボい
残念ながら全体的に悪い点が多めの結果となってしまいました。
まず、序盤は素晴らしいです。いきなりの怪獣出現からウルトラマンの登場が続いて、ド派手なバトル。最初の30分だけなら何度でも観たいです。ですがここがピークであとは尻すぼみになっていく感が否めません。話の展開としては、前半は「VS怪獣」後半は「VS宇宙人」となりますが、私が観たかったのは次々現れる怪獣と戦うウルトラマンなんですよね。もっと怪獣プロレスや禍特対の活躍が見たかったです。
また、ウルトラマンが登場しないドラマ部分もちょっといただけない。全体を通して主人公(斎藤工)とヒロイン(長澤まさみ)が相棒であることが何度も強調されますが、この二人が相棒として仲を深めるシーンがほぼ無い。初対面からほとんど顔も合わせていないのに急に「相棒だから信頼している」的なこと言われてもねぇ。政治部分もひどいもんです。宇宙人と日本政府が密約を交わすシーンがありますが、決断が早すぎる。現実世界での国家間の条約締結でも何年も交渉が行われるのに、宇宙人とのやり取りが即断即決はちょっと無理があります。また、禍特対のメンバーがたった5~6人しかいないのも違和感。こんな体制で怪獣対応なんかできるわきゃないし、怪獣出現の現場に行く際も全員スーツ姿って。作業着くらいあるでしょ。シンゴジラでは政府や現場の動きを圧倒的なリアリティで描いていましたが、本作では手抜きを感じます。
CGのクオリティもイマイチですね。派手に動きまわっている時はごまかしが効いてまだマシでしたが、動きの少ないシーンなんかはプレステ2かと思いました。「パシフィックリム」や「キングコング」、ハリウッド版「ゴジラ」などで、巨大怪獣が暴れまわる姿に慣れていると、本作のCGはレベルが低すぎて観ていて辛くなってきます。ハリウッドみたいに予算も人員も無いのは理解しますが、伝統の着ぐるみではなくCGで行くと決めたからには、もうちょっとどうにかならなかったものか。
怪獣とのバトルシーンはそれなりにワクワクしましたが、それ以外は粗が目立つ作品でした。ところどころ初代ウルトラマンのオマージュ的なシーンもありましたが、マニアでなければ違和感の方が強いでしょうね。「ウルトラマンの劇場版」としてはそこそこ楽しめますが、一般向けの映画作品としては高得点は着けづらいです。
特撮...
特撮、と言うには特撮らしさが足りない。
「ディヤッ!!!」とか「ジュアッ!!!」が無いのは多少物足りなさを感じざるを得なかった。
シン・ゴジラと比べると構図がシンプルかなぁ、と。カッコいいシーンも、もちろんあったがゴジラの時の常にカッコいいシーンの連続ではなかった。制作した人間に庵野さんが入っていても監督が変わると、こうも変わるかと正直思ってしまった。
シン・ゴジラに出てきたキャストが多く出ていて「シン」の世界の繋がりを感じた。ただ東京駅の前にゴジラはいないし劇中のセリフから考えるに同じ世界線、時間軸ではなくパラレルワールド的なそれなのだろう。
映画内でウルトラマンが初めてスペシウム光線を打つシーン、あの動きは本当にカッコよかった。しなやかに掲げた右腕と、これまたしなやかに真横に左腕を広げ、それを勢いよく折り曲げて両手首を交差させる。あの誰もが知っている動きを今になって、ここまで美しく、カッコよく出来るとは。あのシーンは本当に素晴らしかった。
ウルトラマンは間違いなく我らのヒーローです。
楽しい!興奮!胸熱!しかし気になるまさみの描写…
あああ楽しかったあああああああ!!!!!!!
楽しい…わくわく…興奮…
飽きさせないとても贅沢な作り。
レトロな劇伴やカット割りに対し令和のVFXで見せるウルトラマンの姿、バトル…胸熱。
特にウルトラマンが後ろ手にベータカプセルをヘリに投げ込むところがめちゃくちゃかっこよくて崩れ落ちそうになった。あと、昔のウルトラマンと違って身体がつやつやで鎖骨や肋骨、背筋なんかも妙にリアルでセクシーだったな…
空中戦も、現代ならではの撮り方で面白かった。
ザラブの登場シーンやアップのカット割りとかはウルトラQ的な不気味さと面白さもあってすごくよかったな。
最終兵器の名前がゼットンだったのも胸熱だね!唯一ウルトラマンを倒した怪獣の名前だし、デザインも胸のオレンジふたつとかツノとかゼットンそのものだし☆
ただ、少し不満を言うとすれば、導入から前半はすごく盛り上がって面白かったのに、クライマックス、メフィラスとのバトルやゼットンの破壊のあたりはあっけなくてあまり盛り上がりには欠けたかも。
もっとウルトラマンならではの地上でのバトルが見たかったです。
あと、いちばん気になったのは長澤まさみの撮り方。執拗に脚や尻を映し、巨大化のときは盗撮のような下からのアングル。自分で尻を叩く意味もわからないし、何回もそういうシーンが挟まれるのは正直不快だったし、要らないなあと思いました。せっかくの特撮作品の品格を下げている。
単調な構図とひたすら説明ゼリフ
長澤まさみへの偏執的な股間のショット。
前週に公開になった同じくマルチバース(多元宇宙)を扱った
『ドクター・ストレンジ2』を観たあとだったせいか
早く映画が終わらないのかとまで思う始末。
『シン・ゴジラ』よりは観られる作品だったのがせめてもの救いか?
IMAXでの鑑賞
30点
庵野は樋口真嗣の代わりを早々に探すべき
『シン・ゴジラ』の総監督・脚本 庵野秀明/監督 樋口真嗣に対し、今作は企画・脚本 庵野秀明/監督 樋口真嗣というクレジット。
制作体制の違いを知る由はないが、同じ2人が統括的な立場にいるにも関わらず、今作はまるで『シン・ゴジラ』の廉価版、学生の真似事のような仕上がり。
まぁ庵野の関わりが浅かったんでしょ。仮面ライダーやってるし。『シン・ゴジラ』みたいに現場を掻き乱されたくない人達と、掻き乱す体力がもうない庵野と。結果、樋口真嗣の配分比率が高まってこの惨状。なんせあの『実写版 進撃の巨人』を世に放った監督ですから。みくびらない方がいい。
作品の足を大きく引っ張っているのが、宇宙人芝居の斎藤工を除く「禍特対」の4人。『シン・ゴジラ』が群像劇であったのに対し、今作はあくまで「禍特対」の5人が話の主軸。自然と室内での会話劇が増えるのだが、西島秀俊・長澤まさみ・有岡大貴・早見あかりの演技が全く足りてない。専門用語を連発する独特の台詞回しに対し、そもそも滑舌に難がある有り様で、芝居として「巨災対」の面々とのレベルの差は残酷なほど。もちろん監督の演技指導にも責任ありあり。人間の演技に興味がないんだか、見る目がないんだか、なのは相変わらず。
その他、カメラワークや編集においても終始『シン・ゴジラ』っぽいのだが、表層的になぞっているだけで、まるで及ばない。そもそも樋口真嗣は『シン・ゴジラ』で庵野秀明が何をしていたのかを、根本的に理解できていない。庵野のスタイルを強いた東宝にも責任はありますが、なぜ『シン・ゴジラ』でも何もできなかった樋口真嗣を再び監督に据えたのか……。
原作に準拠したネタやオタクが喜ぶ考察要素満載だが、その前に初見でもわかりやすい構成を詰めるべき。『シン・ゴジラ』とのマルチバース感とか、今後の展開を見据えるのもいいが、まずは目の前の作品をしっかり仕上げるべき。人形遊びをする前に、やることが沢山あるだろう。何も見えてないのか?
演出力の欠如、映画としての土台が脆いせいで「オタクがオタク向けに作った同人作品」に成り下がっており、期待感が大きかっただけにとても残念。この期待は『シン・仮面ライダー』に持ち越すことにします。まぁあっちは樋口ノータッチみたいだし。
あ、あと長澤まさみに対する視線の置き方。中年オタクのセクハラ体質って本当に気色悪いので、まじで反省した方がいいですよ。
だってウルトラマンですよ?
「ウルトラマンの正義とは?」という一つの禅問答のような永遠の謎があったオリジナルのウルトラマンをうまく料理して、ウルトラマンが自発的に人類を守る、ホモサピエンスを守る理由を描いたあたりは非常に良いと思った。
シン・ゴジラと比較してダメを出す人が多いけど、私的にはシン・ゴジラの行き過ぎた装飾感、押井守などの作風を焼き直した感がやや嫌いだったので、徹底して「空想特撮番組ウルトラマン」を、丁寧に再構成した本作には好感が持てます。
模型のようなプラスティッキーな飛行ポーズも、「でもこれがウルトラマンだもんね」と安心しました。
反面、ちょっと残念だったのが「ゾーフィ」との関係。
ゾーフィが地球を滅ぼすという裁定を下し、その手段がゼットンという、オリジナルのゾフィーから大きく外れた(でも着地点は同じという絶妙な味付けですが)設定に少しがっかりしたのも事実。
ただ、最後にゾーフィも人類を守るべき存在と認識し、これから異星人が攻めてくるだろうとした所に、侵略に来る異星人との戦いを描いたセブンや、その後のウルトラシリーズに繋がるフラグを立ててくれたことは◎
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